おはようございます。
読書がライフワークになっている
医療業界のコンサルタント
ジーネット株式会社の小野勝広です。
これはあくまでも私のポリシーですけど
ネット上では政治的なスタンスなどは
あまり発信しないようにしています。
もともとそれほど大した思想を
持っているわけでもないのですが、
どうしても賛否両論になりがちですもんね。
別に政治的な発信をしている方に対して
どうこう言うつもりはありませんし、
実際にそういう情報から学ぶことも少なくありません。
ただ営業を長くしてきた私にとっては
お客さんと違う政治的なスタンスを持っていると
やりにくくなりますので、
それは心の中にしまっているだけです。
聞かれれば普通に話しますけど、
当ブログは書評のみの発信ですから、
たまに政治に関する本は読みますので
その感想くらいは時々書きます。
さて、今回ご紹介する書籍は、
【 国家の共謀 】 です。
本書をピックアップした理由
『 国家の共謀 』
古賀 茂明 角川新書 を読みました。
本屋さんで物色していた時に
本書を見つけました。
私の行きつけはブックオフですから
100円コーナーです(笑)。
古賀茂明かあ。
そういえば読んだことないなあ。
ちょっと政権批判が強いけれども
これだけメディアに出ているわけだから
何か優れたところがあるんじゃないかな?
100円だし、1度読んでみるかあ。
本書を手に取ったのは
その程度の気軽な気持ちでした。
目次
第1章 軍事大国の野望に燃える安倍政権
第2章 今やカジノ一本槍になった成長戦略
第3章 経産省が日本を滅ぼす!?
第4章 首相スキャンダルと政官の堕落
第5章 関心事は人事ばかりの官僚たち
第6章 “対抗勢力”に未来を託せるか?
感想
これがまた帯がすごくてですね、
安倍政権、忖度官僚、アベ友企業、
悪の共謀(トライアングル)が
国民生活を破壊する…ですからね~。
で、まあ内容もそんな感じです。
別に書評を書くようなものとは思えませんが、
せっかく読んだのですから
少し思うところを書いておきます。
本書が書かれたのは
2017年11月ですから、
まだ安倍政権の頃ですね。
私は支持政党があるわけでもなく、
右でも、左でもなく、
ある意味ではノンポリですし、
政治に特に期待もしていません。
でも大人の1人として、
それなりの知識は持っていますし、
語ろうと思えばそこそこの事は語れます。
古賀さんの主張は心情的にはわかります。
安倍政権には欠陥があったと思いますし、
今の菅政権にも引きずる短所もありました。
とはいえ私たち国民が選んだ国会議員たちが
首相を選んだのですから
もうちょっとリスペクトがあって良いと思います。
それだけケチョンケチョンに批判しています。
わかるんですよ、その気持ちは。
ホントにロクでもないこともありましたし、
今でもロクでもないですしね。
でもそれも含めての政治です。
そもそも政治なんてきれいごとではないんですよね。
汚い世界も含めての政治です。
江戸時代の御代官様と越後屋の関係と
今でも何ら変わってないんです。
企業だって、役所だって、
人が100人もいればもう政治じゃないですか。
ゴマすりもいれば、
出世競争の裏側には汚いところもありますもんね。
政治ってそういうものです。
だから私はあまり期待しません。
任期を満了してもいいから
むしろ余計なことはしないでくれ、
それくらいに冷めた目で見ています。
汚い政治に巻き込まれたわけですよね。
賢者は歴史に学ぶと言いますが、
そこから見えてくる政治も本当に汚いものです。
ただ真っ当で有能な人が稀に登場して
世直しをするんですね。
だから平時の政治家なんて
ぶっちゃけ何もしなくていいんです。
有事の際に活躍してくれる人。
こういう人が何十年かに1人出てくればいい。
こんな風に冷めた目で見ていると
古賀さんさあ、おっしゃることはよくわかるし、
安倍政権もいろいろ問題だらけだよ。
でも古賀さんが政権取らないんだったら
もうちょっと言い方あるんじゃないかな?
さすがに元官僚だけあって
内情には詳しいし、
内部にいた人だからこその情報源があり、
その点は興味深いものも多かったですが
ちょっと切れ味が鋭すぎて
そこまで言わんでもいいのに…と
そんな風に思えてしまうところが多かったです。
左寄りの方には
拍手喝采で迎えてもらえるのでしょうけど、
その気持ちもわかるんですけど、
私のような人間には
刃が鋭ければ鋭いほどに
何だか辛くなってしまうところがあって…。
いやそりゃ安倍政権は問題だらけですし、
官僚の忖度には辟易としますし、
一部企業だけ優遇されるなんて
あってはいけないことだとは思うんですよ。
でもきっと人間の業のようなものでもあるでしょうし、
いつの世の政権もロクでもないんだろうなあ、
どいつもこいつもまったく…ってなところでもありますよね。
読み物としては面白かったですし、
メディアではあまり見ない主張もあって
その点は勉強にはなったんですけど
それだけ…って感じですかね。
厳しい見方かもしれませんけど。
評価
おススメ度は 右寄りな方は ★☆☆☆☆ です。
おそらく読んだら腹が立つでしょう。
左寄りな方は ★★★★★ です。
読んだら留飲を下げることでしょう。
私のようなノンポリの方は ★★★☆☆ です。
まあ良くもなく悪くもなくというところでしょう。
建設的な議論には
批判、否定、非難はあって然るべきかもしれませんが、
やはりあんまり気持ちのよいものではありません。
批判、否定、非難のない政治なんて
当然に存在しないでしょうから
なかなか政治本の書評は難しいですね。
伸るか反るかみたいな感じになってしまいます。
それでは、また…。
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