おはようございます。
読書がライフワークになっている
医療業界のコンサルタント
ジーネット株式会社の小野勝広です。
断捨離という言葉が流行り始めたのは
いつ頃だったでしょうか?
もともと物を大して持っていない私は
物理的にはほとんど影響を受けていないのですが、
業務の見直しという点では
かなり断捨離してきたように思います。
限られたメモリーですから、
新しいものを手掛ける時には
古くて不要になったものを
思い切って消していくしかないんですよね。
もちろん時には
消さなきゃ良かった~という事もあるんですけど、
それでもメリットデメリットを冷静に考えると
やはり思い切って消したメリットのほうが
かなり上回っているように感じます。
趣味のコレクターなら
取っておくのもいいですし、
何でもかんでもゼロリセットする必要はありませんが、
消す、捨てるって大事なんですよね。
きっと多くの方がそう思っているから
断捨離が流行ったのでしょう。
今回ご紹介する書籍は、
【 一秒で捨てろ! 人生がときめく「逆転の整理術」 】 です。
本書をピックアップした理由
『 一秒で捨てろ! 人生がときめく「逆転の整理術」』
成毛 眞 PHPビジネス新書 を読みました。
私は性が合うのか
成毛さんの主張には素直に頷けるところが多く、
その毒舌もわりと好意的に受け入れています。
今までの著書も評価が高いのですね。
成毛さんの思い切りの良さというか、
ストレートな物言いについては
たぶん賛否両論じゃないかと思うのですが、
わかりやすさ、シンプルさは
自分自身に受け入れて
価値感や判断基準をブラッシュアップするのが
いいんじゃないかなと思います。
見つけると取り合えず買っておいて積ん読し、
ふとした時に読み始める成毛さんの著書。
今回は「捨てろ!」という言葉に反応し、
どんな成毛節が出てくるのか
楽しみに手に取ったのでした。
目次
はじめに あなたが大切にしているものは、“ゴミ”
第1章 「捨てる力」がないと、生き残れない!
-令和型「ビジネスマインド」のすすめ
第2章 「ムダな仕事」を手放せ!
-昭和的労働の「リセット法」
第3章 「バカ」から離れろ!
-超戦略的「人付き合い術」
第4章 「大切なモノ」を手放し、大きなリターンを得よ!
-老後も安心「捨てる錬金術」
第5章 「こだわり」を捨て、人生後半を謳歌せよ!
-ムリせず楽チン「シンプルライフ」
第6章 「情報」は極限まで絞れ!
-周囲と差がつく驚異の「アウトプット法」
感想
いいですね~。
相変わらずの成毛節。
本作品は
さらに磨きが掛かっているように感じましたが、
逆に自己主張が強すぎて
若干アクが強い感じは受けました。
ただ言っていることは
全てとは言えないものの
納得はできます。
成毛さんは「まえがき」で…
私が言う「不要なもの」とは、
形のあるものだけを指しているわけではない。
むしろ無形のもののことだ。
たとえば、以下のようなものである。
・仕事をしている気になれるだけで、
成果に直結していないムダな仕事
・断ち切りたくてもなかなか断ち切れない
人間関係のしがらみ
・常識だと思い込んでいるが、
じつはそうではない固定観念
・朝から晩までせっせと集めているわりに、
1ミリも役に立っていない情報
・ヒマさえあれば投稿しているが、
「いいね」がまったくつかないSNS
(P.4~5)
このようにおっしゃっています。
それが有形でも無形でも
要は要らないものは捨てろ!という事です。
ただ仕事面ではそうなんですけど、
個人の趣味の世界では
要らないものを持っていても
別にいいじゃんないかなと私は思います。
生活や人生って
単なるコスパだけで図るものではありませんし。
またSNSにについても
成毛さんはかなり手厳しくて、
そんな無駄は止めろって言ってますが、
私はそうは思いません。
「いいね」が付くとか付かないとか、
そんな指標でしか考えないのは
視野が狭すぎると言わざるを得ません。
いいんですよ、好きにやれば。
別に成毛さんのように
何もかもビジネスに直結しなくたっていいんですし、
自分のワクワク感に素直に従うのも
人生を謳歌することだと思うんですよ。
でも成毛さんは捨てろと断じてしまい、
なぜなら…という理由も
かなり個人的な内容なので
う~ん、そこまで自分と違う人を断罪するのは
ちょっと違うんじゃないかなあと
思う箇所があちらこちらにありました。
まあそこも含めて
成毛眞という人物の魅力ですから、
それでいいんですけど
本書は若干その気が強すぎる感じがありました。
世の中が成毛さんのような方ばかりには
決してならないと思うんです。
仕事に対する熱意や意欲だって
人それぞれですし、
もしかしたら成毛さん自身も
違う人生を歩んだほうが良いという事もあり得ます。
私の感覚ですと
本書に書かれている捨てるべきものですが、
約半数は
そうだ!
そんなのあっという間に捨てろ!と思うところがあり、
約3割くらいは
それはどっちでもいいんじゃないかなと思い、
約2割くらいは
それは捨てちゃダメでしょ!という感じです。
たぶん成毛さんは
オレはこう思うというのを書いたのでしょうから
読者である我々は本書を参考にして、
そうだと思うものは捨てて、
そうじゃないと思うものは大事に取っておくべきなのでしょう。
ただ当然の如く必要と思っていたものを
再考してみるのは大事ではないでしょうか?
う~ん、確かに要らんな…と思うものは
どなたでもあるかもしれません。
そういう意味では
成毛さんの主張を基準にして
自分を振り返ってみるという点で
本書は役に立つかもしれません。
内容としては
非常にわかりやすく、
ふむふむ、なるほど…と思わせてくれるので
断捨離が課題となっている方や
現状が停滞期に入っていて
突破口を探しているような方には
最適の書と言えるでしょう。
それでは恒例の私がグッと来た箇所をご紹介します。
今回は少ないですが…。
どんなに華麗な学歴でも「変じゃない人」、
つまり一般ワーカー向けのオープンオフィスと、
新しい価値を創出できる「変な人」向けの
パーティションオフィスを混在させることだろう。
「変な人」をうまく採用して使いこなせる会社こそ、
これから伸びる会社だと思う。
(P.68)
「うちに入ってくる連中は、
才能ある天才ばかり。
変に教育すると潰れていくから、
絶対やめろ。」と言ったのだ。
(P.71)
知り合いや友人というのは
どんどん変化するべきなのだ。
過去を語り合っても意味などない。
私が語り合いたいのは明日だ。
明日を語る知り合いや友達は、
時代と自分の年齢に合わせて
どんどん変わっていくものなのだろう。
(P.79)
「結婚式に行くバカ、葬式に行かぬバカ」という
有名な言葉があり、
経営者の多くはこの言葉を知っていて、
実践している人も多い。
経営者に限らず、
ビジネスパーソンとしても覚えておいて良い言葉だ。
(P.97)
評価
おススメ度は ★★★★☆ といたします。
本書を読みながら思ったのは、
捨てるというのは
自分自身に変化を促すということ、
もっと言ってしまえば
進化のために必要なのかもしれませんね。
ところが私たちには
どうしても現状維持バイアスというか、
変化を嫌う側面もあり、
なかなか自発的に捨てるという作業を行うことは
意外と多くないのかもしれません。
多少の失敗があっても、
思い切って捨ててみることで
自らの変化を促進させ、
想像以上の進化に繋げる。
こんな展開もあるのだろうなと思いました。
あまりにも様々なものを抱えすぎると
しがらみが手に入ってしまい、
身動きができなくなるというのはあるでしょう。
特に真面目な人ほど、
何でも後生大事に抱えてしまう傾向は強く、
思い切って捨て去ることで
新たな展開が生まれてきて
新たな自分に出会えるというのもあるかもしれません。
捨てる。
本書を参考にして
1度考えてみるとよいかもしれませんね。
それでは、また…。
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