ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

amazon 世界最先端の戦略がわかる

 

おはようございます。

 

読書がライフワークになっている

医療業界のコンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

実は私、少し前まで楽天派でした。

そんな派閥があるのかわかりませんが(笑)、

Amazonは日本で税金を納めていないと耳にして

イメージが極端に悪くなり、

できるだけ楽天を利用するようにしていたのです。

 

しかしきちんと納めているよというニュースを見て、

あ、そうなの?

じゃ別に楽天にこだわる必要ないじゃんと思い、

それからAmazon派になってしまいました。

 

おまけにしばらく前に

Amazonプライムの会員になってからは

ネットでの買い物は送料無料を享受し、

音楽はAmazonミュージックで聴いてますし、

映画はAmazonプライムビデオで鑑賞しています。

 

いつの間にやら完全にAmazon好きになってます。

 

ところがAmazonのサービスって

私の知らないものがたくさんありそうだし、

たぶんこれからもAmazonは大いに利用しそうなので

1度しっかり勉強しておきたいなとは思ってました。

 

今回ご紹介する書籍は、

【 amazon 世界最先端の戦略がわかる 】 です。

 

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本書をピックアップした理由

amazon 世界最先端の戦略がわかる 』

成毛 眞 ダイヤモンド社 を読みました。

 

以前に下記の書籍を読み、

非常に勉強になりました。

ka162701.hatenablog.com

 

今回はGAFAのなかの

Amazonさんに特化した内容です。

 

私の勝手なイメージですけど

GAFAのなかでも圧倒的な成長を

年々しているように感じます。

 

サービスラインナップも

知る限りでは益々広がりを見せていますし、

単なるシェア争いとは違って

根こそぎ持っていくような

とてつもない勢いを感じますね。

 

その結果として

独占禁止法を始めとして

世界各国で揉め事に巻き込まれていますが、

Amazonユーザーとしては

サービスの質の高さには

かなり満足しているのではないでしょうか?

 

なぜそれだけユーザーを満足させられるのか?

もうこの1点だけで勉強したい思いが強いですが、

本書は元マイクロソフトの社長である

成毛眞さんが書かれているのですね。

 

私自身、成毛さんの著書は

今までも数冊読んできました。

 

ka162701.hatenablog.com

 

ka162701.hatenablog.com

 

ka162701.hatenablog.com

 

ka162701.hatenablog.com

 

ka162701.hatenablog.com

 

いずれの本も個性的で

いい学びを得ることができましたので、

成毛さんがAmazonを語るなら

そんじょそこらのAmazon本とは違うだろうなと

かなり期待をして読み始めたのでした。

 

目次

prologue アマゾンがなかったら生活できないかも

01 「品揃えが大量で、安い」を実現する仕組みとは

02 キャッシュがあるから失敗できる

03 アマゾンで一番利益をあげているAWS

04 アマゾンの「プライム会員」とは何なのか

05 アマゾンからM&Aを知る

06 巨大な倉庫と配送力で物流を制す

07 プラットフォームの主になるには

08 アマゾンを底ざさえするのがテクノロジー

09 アマゾンという組織

 

感想

知っているようで知らない。

 

実際にユーザーでありながらも

私にとってAmazonという会社は

一部しか知らず、

その全貌や社歴などはほとんど知りません。

 

本書は帯に、

「世界最先端の戦略がわかる」と書かれており、

イチ経営者として

その一端を学びたいという思いもあったのですが、

入門編としては相当によい勉強をさせていただきました。

 

アマゾンのビジネスは、

経営学の革命だと断言できる。

10年後には、

必ず経営学の教科書に載るような、

エポックメイキングな存在である。

「ネットとリアルの境界」をなくした

最初の存在として、

未来に残り続けていくだろう。

 

「はじめに」で成毛さんはこう述べておりますが、

GAFAのなかでも

Amazonはもうワンランク突き抜けそうな

そんな気配を感じていましたが、

本書にはその理由がわかりやすく書かれていました。

 

そりゃ成毛さんというバイアスは

ある程度は掛かっておりますが、

むしろその客観性がいいです。

 

たぶんジェフ・ベゾスの書いたものよりも

三者だからこその冷静さが含まれていて

私には好ましいように感じました。

 

実際に成毛さんは

ジェフ・ベゾスにも全容はわからないだろう…などと書いており、

まあ成毛さんの想像の域を出ないでしょうが、

これだけビジネス領域が広がってきて

まして最先端のテクノロジーを様々な面で駆使している訳ですから

さすがのベゾスも完璧には理解できていないかもしれません。

 

逆に言うと

経営者として確固たる方向性を示して

それを具現化する社員たちがスゴイとも言えますね。

 

ここでは詳細までは触れませんが

今までAmazonがチャレンジしてきたこと、

それはモノになったものもあれば、

失敗としてお蔵入りになったものもあり、

そのプロセスは非常に興味深いものでしたし

成毛さんなりの解説もまた面白かったです。

 

そして私自身が知っているAmazon

本当にAmazonのごく一部であり、

他にも多様なサービスが展開されていて

使ってみたいものもあれば、

自分には全然関係ないものもあり、

しかしその根底にあるのは

Amazonの「顧客のため」という

ただ1点に集約されるのが強烈に凄いです。

 

そしてそのサービスは

一見、離れた点と点に見えるのですが、

実は見えない線でしっかり繋がっており

その意図を知れば

Amazonはまだまだ伸びると思わざるを得ません。

 

アマゾンを知ることは、

アマゾンの経営がわかることだけではない。

 

成毛さんはこのようにおっしゃっていますが、

確かに知れば知るほどに

そのスゴさが身に染みて理解できます。

 

単なるECサイトを超えて、

物流改革を仕掛け、

今後は空中に倉庫を作り

ドローンで配送する未来が

すぐにでもやってきていますし、

AWSというクラウドサーバーを利用しているのは

国内大手企業はかなり多いですし、

リアルの店舗にも進出しつつ

なかにはテクノロジー満載の無人店舗まで作ってしまう。

 

こういった展開の中から得た顧客情報を

どこよりも早く有効活用し、

顧客のためにスピーディーな情報提供をして

マーケティングまで牛耳ってしまう。

 

最もスゴイのは

CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)。

 

何をするにも先立つものが必要なわけで

Amazonキャッシュフローはあまりにも潤沢ですし、

潤沢になるような仕掛けを打っているのが恐ろしい。

 

しかも顧客のためになりながら

自社の優位性を高めていく芸当など

なかなかできるものではありませんよね。

 

私も経営者の1人として、

Amazonの爪の垢を煎じて飲まねばなりませんが、

これはもう「経営改革」と言わざるを得ません。

 

既存の大手企業も太刀打ちできないように感じました。

実際にAmazonに駆逐された企業は少なくありませんし、

これからも屈服する企業は後を絶たないでしょう。

 

Amazonって便利だよね。

いや~、そんなことを言ってる場合ではありませんね。

 

Amazonのやろうとしていることを知らねば

ビジネスの現場では周回遅れになりかねません。

 

世の経営者にとっては

必読書と言えるでしょうし、

若手のビジネスパーソン

早くAmazonを学んで

独立起業をするなり、

自分の仕事に活かしていかねばならないと思います。

 

私にとっては

非常に学びになる参考書となりました。

 

今後もAmazonについては

学び続けねばならないなあと強く感じました。

 

評価

おススメ度は ★★★★★ といたします。

 

恐るべしAmazon…。

何か参考になればいいなと思ってましたが、

想像以上の勉強ができました。

 

しかし経営者としても

イチビジネスパーソンとしても、

Amazonの真似なんか

決してできるものではありません。

 

それくらいのスケールの大きさと

近未来の最先端を走り続けているのですね。

 

せめてすべきは

「発想」を受け入れて

自分に何ができるか?

自社に組み込めるものはないか?

そう模索していくしかありません。

 

ただのイチユーザーだった私ですが、

Amazonを知るということは

今後の経営を知る、

マーケティングを知る、

ビジネスの在り方を知ることなんだなという事に

嫌でも気づかされました。

 

まさか読む前はそんな事になるとは

想像もしていませんでしたけど、

これは有難い意外性です。

 

今まで何十、何百という経営本を読んできましたが

本書はトップ3に入ると断言できます。

 

それぐらいのインパクトがありましたし、

何度か読み返さねばならない本でもありました。

 

きっと病院経営者、開業医など

医師の皆さんにとっても

角度を変えてみれば

貴重な学びが得られるんじゃないかと思いました。

 

我が国は経済的にも苦戦しており、

大手企業ですら危機的な状況でもありますね。

 

当然、その責任は経営者にあるのでしょうが、

Amazonが、ジェフ・ベゾスが、してきた

経営判断と近いものをしてきた人は

おそらく存在しないと思われます。

 

それどころかそんな発想すら持ち合わせていないでしょう。

 

要は旧態依然とした価値観で判断し、

何年も、何十年も、間違え続けてきたわけですね。

これはあまりにも罪深い…。

 

なんて私ごときが偉そうなことは言えませんが、

ダイナミックな変革が必要なのは間違いありませんよね。

 

先行き不透明な時代に先を見通す。

Amazonがしている事はまさにこれです。

 

今後もAmazonから学びます。

 

それでは、また…。

 

 

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