ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

医療4.0 実践編 これからのヘルステック戦略

 

おはようございます。

 

読書がライフワークになっている

医療業界のコンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

これだけコロナが長く続いてしまい、

一般の方も感染症とか、ウイルスとか、

今まであまり意識していなかった医学についても

関心が高くなっているかもしれません。

 

私も人のことを言えた義理ではないですが、

仕事で医療と関わることになってから

それなりに勉強をしてきたつもりです。

 

一般人が医療や医学を語る際に

気を付けねばならないのは…

あくまでも私個人の見解ではありますが…

 

・わかった気にならない。

・安易に情報をシェアしない。

・情報源は公的機関を中心に。

 

他にもいろいろあるとは思いますが

この3点は常に私自身も心掛けていることです。

 

医学部に入るのに猛勉強をして、

6年間も大学で学んで

難関試験である国家試験を突破して

ようやく医師免許を取得して

その後に初期研修を受けて、

専攻医としてさらに学び続けるわけです。

 

こういったプロセスを経てきている医師ですら

見解の相違はあるわけで、

全員が全員同じ意見ではないのですね。

 

それを一般人がわかった気になって

妄信してしまうのは危険と言わざるを得ませんし、

得た情報をSNSなどで拡散してしまうのは

さらに危ないです。

 

厚生労働省や医学系の学会など

公的機関の情報をよく吟味したほうがいいですね。

 

キャリアでも人生でもそうですけど、

このわかった気になってしまうのは

本当に危険です。

 

わからないものはわかるまで

しっかり保留しておくのって大事ですよね。

 

今回ご紹介する書籍は、

【 医療4.0 実践編 これからのヘルステック戦略 】 です。

 

 

本書をピックアップした理由

『 医療4.0 実践編 これからのヘルステック戦略 』

加藤 浩晃 日経メディカル を読みました。

 

医療4.0に関しては前作も読みました。

 

仕事柄ではありますが、

とても興味深く読むことができましたし、

大変に勉強になりました。

 

ka162701.hatenablog.com

 

5年ぶりの続編ということで

出版されることを知った2分後には

ポチっと購入いたしました。

 

この5年間で相当に進歩したと思いますし、

逆に何も変われていない部分もあるでしょう。

 

10年後、20年後の医療の形を知るためにも

本書は私にとって必読だと思い

気合いを入れて読み始めたのでした。

 

目次

第1章 日本の医療の現状と課題

第2章 第4次産業革命と「医療4.0」

第3章 医療とテクノロジーの現状と展望

第4章 2040年に向けた医療の展望

第5章 「医療4.0」の実践

    ーどのように製品・サービスを生み出すか

第6章 「医療4.0」の実践ーどう考え行動すべきか

 

感想

国民皆保険がスタートした医療1.0に始まり、

ゴールドプランなど手厚い高齢者医療に取り組んだ医療2.0、

デジタイゼーションが始まった医療3.0、

そして今まさに現在進行形の医療4.0。

 

医療DXをテクノロジーの進化に合わせて

いかに医療現場で活用させていくか。

 

まだまだ課題は多いですし、

誰もが諸手を上げて賛成するものではないだけに

旗振り役としての著者の熱い思いが

本書には赤裸々に書かれています。

 

医療をプロダクトライフサイクルに当てはめて

これからの医療の未来はどうなるか?

どうすべきか?という観点は

非常に興味深く感じましたし、

著者自身が厚生労働省

医系技官として勤務していたときのノウハウなどは

良くも悪くも貴重な体験だったのでしょう。

 

これから医療やヘルスケア領域で

事業の企画や開発を検討中の方には

とても参考になる1冊ではないかと思います。

 

ただ昨今では

とても多くの大企業が

ヘルスケア領域への進出を狙っているものの

あんまり上手く行っているようには見えません。

 

まだ過渡期であるとも言えますが、

プロダクトアウト型で

ズレた製品やサービスを提供しようとしているケースもあれば、

いいものなのに医療には合わないとか、

コンプライアンス上に問題があったり、

医療従事者の支持がなかったりなど

医療に対する理解が浅いのでしょうね。

 

本書はそういうときのバイブルになるんじゃないでしょうか?

貴重なアドバイスが満載ですよ。

 

私自身の理解がだいぶ進んだというか、

ずっと医療を勉強してきていますし

毎日のように様々な医師と会話を交わしてきていますので

特段わからないところはありませんでしたし、

むしろもっとAIやIoTの活用事例や

ロボットなども含めた最新の技術に関して

フォーカスして欲しかった感はあります。

 

ま、自分が成長できていると

勝手な満足感を得たりもしているのですが、

ひとつだけ残念であったのは…

 

前作は30名もの医師のインタビューが掲載されており、

私が懇意にしている先生もいれば

そこまでではないものの

お目に掛かったことのある先生もいて、

またSNSで繋がっていただいていたりなど

いろんな先生の事業や新たな取り組みなど

とても参考にさせていただいたこともあり、

今回はその進捗状況であったり、

新たな先生とのインタビューがあるだろうと

すごく楽しみにしていたのですが、

残念ですけど今回はなしなんです。

 

全編、加藤先生のお言葉のみ。

いやもちろんそれでダメなわけじゃないんですけど

前作のようなスタンスだと思っていると

ちょっと残念な気持ちになりますので

その点はここで明記しておきます。

 

第5章、第6章あたりは

加藤先生の主張というか

考え方、取り組み方などポリシーなども

知ることができます。

 

ここは事業を目指す若手医師には

とても参考になるのではないでしょうか?

 

ビジネスパーソンの私はここよりも

第1章~第4章が勉強になりましたが(笑)。

 

ただ加藤先生の考え方のところで、

1日24時間を「分」にして考えるとか、

それを「円」にして考えるというのは

非常に興味深く感じました。

 

1日8時間働くとすると

「480分」になるわけですね。

 

こう置き換えてみると

1時間の無駄な会議とか勘弁してくれ!となりますし、

時間の有効活用を意識させられますね。

 

またこれを「480円」として考えると

1時間の無駄な会議は60円の支出となるわけで、

あと420円しかないと考えたら

もう無駄遣いはできないとなりますね。

 

個人的にはこの考え方は参考になりましたし、

自分にも取り入れようと思いました。

 

さて、本作品には

「医療4.0」は「新医療1.0」であると書かれていました。

 

確かに医療5.0とか、医療6.0と

惰性的に続くのではなく

ここらで新たな道に移るというか、

新展開ってのは必要になりそうですね。

 

次回作、「新医療1.0」を楽しみにしております。

 

評価

おススメ度は ★★★★☆ といたします。

 

私自身が携わった

ここ1~2年のクリニック開業支援では

オンライン診療や予約システム、問診システム、

また自動精算機や自動釣銭機などは

すでにスタンダードになっています。

 

ちょうど前作で語られていた内容が

医療現場でも普通に導入されてきたのですね。

 

今後はさらに新たなテクノロジーをはじめ

AIなども次々に参入してくると思われます。

 

医療はあまりにも大きな話しなので

そう簡単に進まないところも大きいのですが、

それでも新たな医療の形には

私自身、敏感でいたいですし、

しっかり情報収集、そして勉強をしていかねばと

強く思っております。

 

それでは、また…。

 

 

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