ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

悩め医学生 泣くな研修医5

 

おはようございます。

 

読書がライフワークになっている

医療業界のコンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

自分が学生時代に何を考えて

どんな行動を取っていたか?

 

もう50代も半ばになってしまった

私にとっては随分と遠い過去ですので

正直あんまり覚えていないというのが現実です。

 

だってもう30年以上も前のことですから

さすがにしょうがないですよね。

 

ただやんわりとした

いい思い出としてところどころに残っているのが

これはこれでいいのかなと思ってます。

 

先日、同年代のある方が

一流大学の出身であることを誇っていました。

 

そりゃ頑張って、勉強して、

一流大学に合格して、卒業したことは

素晴らしいことだとは思いますよ。

 

でも50代も半ばになって

学歴自慢するってのは恥ずかしくないですか?

 

その後の30年間は

大したことをしてないのか?

君の人生の頂点は

大学に合格したことなのか?

 

あまりにも傲慢なその態度から

ついそんなことを考えてしまいましたが

やはりキャリアハイってのは

常に「今」であるほうがカッコいいですよね。

 

何十年も前のことを

自慢されても周囲は引くだけです。

 

キャリアは積み重ねですから

どんな学生生活を送ってきたのかは

これはやっぱり重要ですけど

そこで人生が止まってしまってはいけませんよね。

 

今回ご紹介する書籍は、

【 悩め医学生 泣くな研修医5 】 です。

 

 

本書をピックアップした理由

『 悩め医学生 泣くな研修医5 』

中山 祐次郎 幻冬舎文庫 を読みました。

 

前回は下記のような書評を書きました。

 

ka162701.hatenablog.com

 

中山祐次郎先生の著書も

だいぶ読み込んできましたし、

そのなかでも特にこの「泣くな研修医」シリーズは

私のお気に入りでもあります。

 

いよいよ本作で5冊目です。

今回は医学生編ということで

これはこれで大変に楽しみです。

 

実は著者である中山祐次郎先生とは

私どもが企画する医業種交流会で

ご一緒させていただきました。

 

gnet-doctor.com

 

たまたま共通の知人がお繋ぎしてくれて

中山先生に会の主旨であったり、

お願いしたいことをお伝えしましたら

心よくご了承して下さいまして

6月22日(土)に開催する運びとなりました。

 

第1部の勉強会では

私とディスカッションをしていただき

第2部の懇親会でも

ご参加の皆さまと気軽に交流をして下さいまして

本当に有難かったです。

 

ka162701.hatenablog.com

 

ただでさえ

中山祐次郎先生のファンであり

今までにも著書を読ませていただいていたのですが

実際にリアルにお会いして、お話しして、

さらに熱烈なファンになりました。

 

今後の中山先生のビジョンなども伺いましたので

末永く中山先生の著書は読んでまいります。

 

あ、話しを戻しまして

今回は医学生時代の雨野くんです。

 

大いに楽しみに読み始めたのでした。

 

目次

Part 1 誇りと一割

Part 2 ご遺体

Part 3 冷めたご飯

Part 4 スチューデント・ドクター

Part 5 星歌と華歌

Part 6 最終学年

 

感想

この「泣くな研修医」シリーズも

5冊めということで

主人公の雨野先生にも

なぜか思い入れみたいなものができてきて

その医学生時代を赤裸々に書いて下さり

さらに雨野先生に対して

感情移入することになりました。

 

相変わらず中山先生の文章は優しくて

他の学生たちや、教える側の先生たちも

実に個性的であり

それでもそんな人いるよね?みたいな感じで

まるで実話のように読んでしまいました。

 

そう言えば中山先生ご自身に

なんで先生の文章は優しいのでしょうか?と

直接聞いてみましたところ、

引っ掛かりましたね?なんて笑っていらっしゃいましたけど

よくわかりましたよ。

 

別に文章が優しいのではなく

性格が優しい人間だからこそ

そこからアウトプットされる文章も優しいという

ごく当たり前のことだったのですね。

 

本作品は雨野先生が

医学部に合格し、入学式を迎えるところから

1年、2年、3年……と6年生までの

様々なトピックを交えつつ

無事に国試に合格して

さあこれからお医者さんになるぞというところまで

とても丁寧かつリアルに書かれています。

 

きっと中山先生ご自身の実体験なども

ふんだんに交じっているのだろうなと思いましたけど

もしかしたら完全に創作であり

中山先生のストーリーテラーぶりが

まざまざと発揮されているのかもしれません。

 

いずれにしても

医療小説として気軽に読むこともできますし、

医学生とは?医療とは?と

本気で向き合うこともできる

稀有な1冊ということも言えるでしょう。

 

私は医師の転職エージェントとして

クリニックの開業コンサルタントとして

日常的に医師と接する仕事をしているから

このように小説で医師や医療を学べるというのは

大変に助かりますし、

むしろ小説だからこそ学べるポイントがあって

医師への理解を高めるために

非常に助かっております。

 

いや、これは私だけではなく

うちの会社の本棚には

医療関係の本が何百冊と置かれているのですが

社員のみんなもなぜか中山先生の本を

好んで読んでいるようです。

 

小説だから読みやすいのに

きちんと医療の勉強になるという点が

抜群に優れているのですね。

 

これからも弊社に置きましては

中山先生の著書は課題図書のように

常に購入し、みんなに読まれていくことと思います。

 

本書は現在医学生の方であったり、

研修医や専攻医、

中堅からベテランのドクターにとっても

懐かしさとともに楽しく読めることでしょう。

 

多少、制度的なところが変わっていたりはするでしょうけど

医学生時代の気持ち、

期待と不安が入り混じる中で

必死に勉強をして国試を突破した経験は

久しぶりに振り返ってみてもいいかもしれませんね。

 

「泣くな研修医」シリーズの6冊めも

すでに購入しております。

 

近々読み始めますし、

最新刊である

医者の父が息子に綴る 人生の扉をひらく鍵」も

すでに予約購入済みです。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/491082703X/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o01_s00?ie=UTF8&psc=1

 

こちらもなかなか興味深いですよね。

 

是非とも中山先生の著書を

お読みになる方が増えることを祈りつつ

本作品も実に面白かったですよと

声を大にして言いたいです。

 

評価

おススメ度は ★★★★★ と満点といたします。

 

医師について書かれた本は多いですけど

医学生について書かれた本は

そんなにないと思うのです。

 

制度であったり

医師になる過程であったり

あくまでも小説ではありますけど

とても勉強になりました。

 

学生と言ったって

医師になるためには

必ず通らねばならない通過点ですし

実習など、実際に医療現場に出て

そこでの経験や思いなども

後々大いに役立つでしょうからね。

 

益々医師という職業に対して

興味が湧いてきました。

 

それでは、また…。

 

 

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