ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60冊以上の本を通じて、人生や社会の構造を読み解いています。 読書感想にとどまらず、キャリアや人生に彩りを与える言葉を綴っています。読書好きな方と繫がりたい!

部長の大晩年

 

おはようございます。

 

読書がライフワークになっている

医療業界のコンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

昭和がバカにされる時代です。

誰もが戻りたくないと思っているでしょうか?

 

私自身は昭和44年生まれですから

人生の前半戦はドップリ昭和に浸かってきました。

 

今、振り返ってみると

確かに現代では通用しない

とんでもないこともたくさんありましたけど

決して暗黒だったわけではないと思うんですね。

 

戦争という辛い時期もありましたけど

昭和の高度経済成長が

この国を豊かにしてくれたのは間違いありません。

 

歴史を学べば

もっとヒドイ時代はたくさんありましたので

昭和は昭和で

あれはあれで良かったのではないでしょうか?

 

あんまり戻りたくはないですけど。

それが平成、令和と進んだ証ですからね。

 

時代は流れる。

だから今を大切に生きる。

 

今回ご紹介する書籍は、

【 部長の大晩年 】 です。

 

 

本書をピックアップした理由

『 部長の大晩年 』

城山 三郎 新潮文庫 を読みました。

 

久しぶりの城山作品です。

今までも城山さんの著書はたくさん読んできました。

 

ka162701.hatenablog.com

 

約200冊はある私の積ん読本棚ですが

段々と城山さんの著書は少なくなり、

あと5冊ほどとなっています。

 

見つけたら購入するつもりですので

そのうちまた増えるかもしれませんが、

なぜか時々読みたくなるのが

城山作品の魅力なのですよね。

 

今回は「部長の大晩年」というタイトル。

どんな展開になるのか

大いに楽しみにしながら読み始めたのでした。

 

目次

一 妙な退職祝い

二 蛍の里

三 まぶしい「趣味生活」

四 暗い夜

五 出会いは絶景

六 長生を導くもの

七 おそい受賞

八 活断層の真上

あとがき

解説:佐高信

 

感想

な・なんと…。

かなり意外な展開でした。

 

まあ私の勝手な想像でしたけど

タイトルが「部長の大晩年」ではないですか?

 

取締役に届かなかった

大ベテランのサラリーマンが

定年退職後に一念発起して

起業をしたら大成功。

 

大企業に在籍していた時には

発揮することができなかった能力が

一気に花開いて…みたいな

そんなストーリーを勝手に思い描いてました。

 

が、しかし…

文化人と言いますか

俳句で世に出たわけですね。

 

三菱製紙という大企業に在籍している当時から

文化的な活動には積極的であった主人公。

 

無事に定年退職を迎えたあとは

完全に文化人として活動をして

サラリーマン時代とは180度異なる人生を歩む。

 

こ・こんな人が実在したのですね。

 

俳句なんて

小学生当時の授業で作ったことがあったかな?

 

そんなレベルの私では

たった5:7:5に込められた

深さのようなものが理解できません。

 

そうすると本書のメインテーマを

よくわからないままに読み進めることになるので

ストーリー展開や

人物像、その関係性などは

とても楽しめるのだけれども

本書を通して

城山さんが本当に伝えたかったこと

言わんとしていることは

半分も理解できていないようにも感じました。

ちと残念。

 

ただ主人公の人生哲学のようなものは

キャリアを仕事とする私としては

とても参考になりました。

 

人生いろいろとは言いますが

ホント100人いれば100通りなのですよね。

 

しかしそれではわかりにくいから

どうも世間というものは

わかりやすく、わかりやすくする傾向にあり

それが本質から遠ざけることになっています。

 

あまりにも安易、安直であり

軽薄な生き方を助長するような

間違ったアナウンスに思えて仕方ありません。

 

自分には自分の考え方や生き方があり

他人には他人の考え方や生き方がある。

 

ごく当たり前のことなのに

みんな一緒でなければならないかのような

これが正解だよという言いようには

私は大いに疑問があります。

 

その意味では本書の主人公は

自分を貫き通しており

やりたいようにやっているなかで

良くも悪くも周囲の人間を巻き込んでいく。

 

これはこれで充実した人生になるでしょうし

正のサイクルの出発点として

社会的にも機能していたように思います。

 

高度成長期以降の我が国は

教育制度からみんな同じを目指してきました。

 

その根底には

従順な公務員だったり

忠実なサラリーマンを養成するという

国家的な目標があったわけですけど

すでに時代はそれを求めていない。

 

求められていないのに

過去の慣例に雁字搦めにされて

しなければならないという恐怖に怯えて

何も変えられないのが今の日本社会。

 

どうカネを巻き上げて

どこにカネを配るかしか能がない

バカな政治家たちの巻き添えを食って、

自分たちの存在価値を守るために

法律で管理社会を作り死守しようとする

バカな官僚たちに翻弄されて、

それをカネと票の力で裏で操る

強欲な財界のクソジジイたちに

言いようにやられている日本社会。

 

なんて世知辛いのでしょうか。

 

こういう浮世の世界で生きるのは

あまりにも辛い。

 

足の引っ張り合いと

カネの分捕り合い、

人を人と思わず足蹴にして

欲望のままに生きていく。

 

これだけでは人間は生きていけない。

そこで救いとなるのが芸術でしょうか。

 

ビジネスの世界にも

アート的な発想が必要だと言われるようになり

少しはまともな社会に近づくかと思いきや

あっという間に

流行りは廃れてしまった感もあります。

 

ですけど私たち人間が生きるという根底には

芸術はあって然るべきなのだろうとも思います。

 

70歳とか80歳を過ぎても

まだ権力を手放さない強欲ジジイ達からは

強引にでも権力を奪い

芸術の道に足を踏み入れさせましょう。

 

たぶんそれは人としての

ごく真っ当な姿ではないでしょうか。

 

あと数年しか生きることができないのに

まだカネ、カネ、カネ、

オレに寄越せ、オレのもんだ、

オレが一番だ、オレのカネだ、

社会はオレを中心に回ってるんだ…

 

そんな人は

何十年も生きてきた証として

恥ずかしくないんですかね?

 

もっと若者に席を譲り

若者がやりやすいように形を整え

若者に学びを与えるためにも

人生哲学を発信し、

芸術を愛し、社会のスパイスになればいいのに

まったく強欲クソオヤジたちには

これっぽっちも理解できないようです。

 

でも大丈夫。

所詮老い先短い人たちですし、

どいつもこいつも強欲な奴ばかりではありません。

 

本書の主人公のような

アートな生き方をする人も少なくありませんし

利にさとい奴は利で溺れるものです。

 

私自身も経営者の端くれですから

ひとつ間違ったら

強欲ジジイの仲間入りをするかもしれません。

 

それを戒めるために

自分の知らない世界を意識的に学び、

今だけカネだけ自分だけという

表層的な価値観から身を離して

今ではなく未来に視点を置き、

カネだけでなくプライスレスな価値を生み出し

自分だけでなく世のため人のために

日々行動していく所存です。

 

私は芸術的なセンスがないので

どちらかというと晴耕雨読を目指します。

 

幸い読書は好きだし

好々爺となって

仙人のようにホッホッホと

畑を耕やす余生を送りたいものです。

 

ま、あと15年かな。

必死に事業を立ち上げて

そのあとは晴耕雨読で生きてまいります。

 

えっと書評から随分とズレましたが

そうは言っても芸術に触れることは

わりと好きなほうですし、

俳句なんかも勉強してみたら

意外と面白いかもしれませんよね。

 

少しは芸術に足を踏み入れてみようかな?

 

評価

おススメ度は ★★★☆☆ といたします。

 

これは私の個人的見解ですけど

やはり城山さんの真骨頂は

ビジネスパーソンを描くことであり

一風変わった個性的な政治家を書くことにあると

勝手ながら思ってます。

 

本書も大変に面白かったのですが

サラリーマン時代にフォーカスするのではなく

俳人としての晩年をメインにしていますので

私個人としてはちょっと物足りない感がありました。

 

まあこれは私に文化的な素養がなく

俳句に対しての造形もまったくないがために

心が入っていかないのが要因だと思います。

 

もう少し俳句に興味があったり

その素晴らしさを感じることのできる感性があれば

また違った感想を述べることになったのでしょう。

 

そうは言っても

私も主人公が定年退職した時と同い年なので

もしかしたらこれから文化的な才能が花開くかも?

なんてことはありませんけど(笑)

 

1人の人間の生き方としては

とても感じ入るところがありました。

 

これからどう生きるか?

 

誰しもが考えねばならないテーマでしょうから

文化に興味がある方などは

本書はとても参考になるのではないでしょうか。

 

それでは、また…。

 

 

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