おはようございます。
読書がライフワークになっている
医療業界のコンサルタント
ジーネット株式会社の小野勝広です。
男の子的には
革命に憧れがあります。
(私だけか?笑)
チェ・ゲバラのTシャツを
時々若者が着ているのを見掛けますが
それも革命を意識しているのでしょうか?
今どきそんな子はいないか(苦笑)
先日facebookにて
こんな投稿をしました。
どこぞの国は
たった1人の信念に振り回されて
急激な変化に慌てふためいていますが、
どこぞの国は責任者がどこにもおらず
変わらねばならないのに一向に変われず
国全体が沈みつつありますね。
ちょうど良い真ん中くらいにならないものでしょうか?
答えが出るのは10年後。果たして。
今こそ変わらねばならないと思います。
私たち1人1人が選挙で
断固たる意思表示を示さねばなりません。
失われた30年で国民は痛むばかりですが
政官財だけはぬくぬくと生きています。
鉄槌を下さねばなりません。
今は江戸時代末期、
幕末と似たような状況ではないでしょうか?
今回ご紹介する書籍は、
【 素顔の西郷隆盛 】 です。

本書をピックアップした理由
『 素顔の西郷隆盛 』
磯田 道史 新潮新書 を読みました。
実は私は西郷隆盛が大好きで
今までも相当の書籍を読んできました。
それなりの知識を得ましたので
最近は少し離れておったのですが、
私にとっての目指すべき人物なのですね。
おお、これは読まねばならないと考え
すぐにポチっといたしました。
もう超絶楽しみにしながら
読み始めた次第です。
目次
第一部 青春と挫折
伝説の先祖・無敵齋
待望の「サラブレッド」誕生
ややこしいやつ
薩摩流のスパルタ教育
『日新公いろは歌』の教え
妙園寺武者参りの因縁で大けが
郷中教育でリーダーを育成
郡方書役助時代の上司・迫田太次郎右衛門
「武の国」の武士とお百姓
学問への異様な傾倒ぶり
改革派として藩政に関心を抱く
義絶と詰腹・薩摩青年の倣い
お由羅騒動起こる
赤松靭負の血染めの襦袢
相次ぐ父母の他界
最初の結婚に失敗
念願の江戸出府がかなう
島津斉彬という名君
キセルの音が違ったわけ
「独立独行の気性あり」
豪傑・藤田東湖の家で酩酊
松平春嶽の人材登用力
師とも仰いだ英才・橋本左内
斉彬の急死
勤皇僧・月照との心中未遂事件
第二部 復活と策動
蘇生後の緩慢な自殺
革命思想を育んだ島暮らし
桜田門外の変、長州と薩摩の熱気
久光を「地ゴロ」呼ばわり
幕末の風雲、西郷再びの召還
長州藩の動きを徹底的に探索
蛤御門の変で初めての戦陣
長州征討参謀から日本の顔に
「天下の世話」を理解した糸子夫人
高杉晋作との秘密会談説
薩長同盟成立への思惑
倒幕の密勅VS大政奉還
孝明天皇の死、王政復古のクーデター
「短刀一本あればことは済み申す」
自己保身より死の覚悟
従道の首を銃弾が貫通
イギリスの恫喝という一策
東征軍編成と軍資金の捻出
大田垣蓮月が託した和歌
山岡鉄舟との談判に応じる
蔵屋敷での勝との事前交渉
京都太政官での深夜の激論
江戸城明渡の混乱、相次ぐ脱走
北陸戦線で吉二郎が戦死
「ぼんぼんが痛くなった」
奥羽越を平定、そして帰郷
第三部 失意と天命
明治新政府のスタート
位階も賞典録も返上したい
妻子との束の間の家庭生活
西郷マニフェストの中身
「いまだ戦争が足り申さん」
東京暮らしの実相あれこれ
政教に始まる道徳国家への夢
留守政府という呼称のおかしさ
次第に募る失望感
征韓論と遣韓論
紛糾する閣議と勅裁
瑕ある黄金の玉、瑕なき銀の玉
異色の公家、岩倉の武家不信
「脱出す人間虎豹の群」
名妓と料理の証言
揮毫の特徴「、」と「・」
文字に表れる沈着な性格
私学校暴発に「ちょっしもた! 」
政府に尋問の筋これあり
朝敵として最後の突撃
感想
ちょっと長いですけど
目次をすべて書きました。
西郷隆盛の一生を
時系列でわかりやすく述べてくれて
磯田さん、有難うとお礼を述べたい。
しかもですよ
散々西郷隆盛の本を読んだ私でも
全然知らないエピソードなどが書かれていて
磯田さん、本当に有難うと感謝の気持ちでいっぱいです。
なおかつ基本的な出来事はしっかり抑えていて
西郷隆盛の一生涯がこの1冊で充分理解できる。
いい本だな~と
読みながら感嘆していました。
あらためて西郷隆盛という人物について。
私が西郷隆盛を好きなのは
明治維新をなし遂げたというところよりも
純粋に人物像なんですよね。
素直に学び、向上心を持っているところ。
名もなき農民たちとも分け隔てなく付き合えて
なおかつ心を寄せることができるところ。
武士道というか、武士の魂を持ちながらも
外国の進んだ文化、政治形態、軍事力などに
高い関心を持っているところ。
他藩のリーダー達とも付き合えること。
薩摩藩においても
後輩や年少者から厚く慕われているところ。
大事なシーンでは
命を懸けて大勝負に出ることができるところ。
遠島など冷や飯食いをさせられても
その都度、復権するところ。
金銭にクリーンで
貧乏を何とも思わず
私利私欲がなくて
回りに与えてしまうところ。
人間的な器が大きくて
ドシーンと構えているところ。
そのわりには抜けたところもあって
ズボラだったり、欠点もあるところ。
などなど、何だか私は大好きなのです。
誰がどう考えたって
西南戦争はすべきではなかったはずです。
確かに新政府には問題が大きかったですし
それを是正できるのは西郷しかいなかったと思います。
しかし暴発した薩摩藩の若者を
西郷は放っておけなくて
なおかつ自分が死ぬのをわかっていながら
神輿に担ぎ上げられた。
そんなの普通の人間は拒否しますし
他にやりようはいくらでもあったはずです。
西郷が本気ならば
新政府に勝てるくらいの
戦略も立てられたでしょうし
他藩を巻き込んで
とんでもない戦力を持って
戦うことだってできたと思うのです。
でも西郷は権力なんて
さらさら欲しがっていないし、
新政府には盟友の大久保もいたわけですから
ぶっ潰そうなんて気は全くないんですね。
ただ若者たちが立ち上がるにあたって
「おいの身体はあげもそ」ですからね。
それで戦いに戦って
最後は「もうここらでよか」って。
達観しているというか
諦めが良いというか
やり切った感があったのか、
何とも言えない寂しさを感じます。
器がデカいというか
西郷の生き様を表しているようで
良くも悪くもですけど
私としては共感できるところもあります。
そういう人を惹きつける要素が
西郷には満載であり
明治天皇も西郷を慕っていたようですし
薩摩藩の若い志士たちも含めて
西郷には大きなレゾンデートルがあったのでしょう。
お金にクリーンで
女性にもクリーンで
権力にもクリーンで、
こんな人、歴史上を見ても
そうそういないと思うんですよ。
なぜ西郷1人を生かしておけなかったのか。
歴史にもしもはないけれども
やはり岩倉、大久保両名の責任は大きいと思う。
特に大久保は古くからの仲間だし
西郷あってこその大久保だったはず。
実務能力は西郷の何倍も優れていたのだろうけど
岩倉と組んで大事なものを見失ったか。
その結果が大久保自身も暗殺されたわけで
大久保は何が何でも
西郷を守るべきだったのではないかな。
次に明治天皇のご意向。
明治天皇は西郷が大のお気に入りだったし、
他の本で読んだのは
「朕は西郷を殺せとは言ってないぞ」と
西南戦争で西郷が戦死したことに
怒りと嘆きを持っていたそうです。
昭和天皇もそうでしたけど
天皇の意向を敢えてスルーする
報告連絡相談をしない、
最悪なのは捻じ曲げてしまう。
こういう失礼極まりない取り巻きが
明治天皇から西郷を切り離したのですよね。
もし西南戦争で
明治天皇から西郷に止めろという指令が飛んだら
さすがの西郷も止めたんじゃないかな。
最後に山県有朋。
こやつは西郷に取り立てられた人だし
何度も窮地を西郷に救ってもらったのに
職務に忠実なのはいいけれども
恩義を形にすることはできなかったものか。
岩倉や大久保から
厳しい指示が飛んでいただろうし
陸軍の総責任者としては
いくら西郷でも
いかんともしがたかったのでしょう。
だけどもし山県が西郷を救っていたら
こんなに嫌われ者として
歴史に残ることはなかったんじゃないかな。
ここまで権力を我が物とした
クソジジイはそういないように思うな。
西郷には島津久光を筆頭に
敵は少なくなかったと思います。
しかし明治天皇はじめ
圧倒的なファンも多かったはずです。
旧幕府側にも味方はいたのですし
西郷を死なせてしまったのは
あまりにももったいない。
もし西郷が死ぬことなく
明治という時代に関わっていたら
その後の日清、日露、第一次世界大戦、
日中戦争から太平洋戦争というのは
もしかしたら起こらなかったんじゃないか。
大正、昭和、平成、令和という時代も
今とは全然違う真っ当な国になったのではないか。
ついそんなことを考えてしまうのですが
いかがなものでしょうか。
本書を読むことで
想像力が含らみますし
西郷から学ぶところは
非常に大きいことを再認識しました。
評価
おススメ度は ★★★★★ と満点といたします。
本書は西郷隆盛の入門書として
西郷についてもっと詳しくなりたいとか
西郷を知りたいという方にもお勧めできますし、
それなりの知識は持っているけど
さらに深く学びたいとか
もっと幅広く知識を深めたいという方にも
お勧めができる良書です。
私自身、久しぶりに西郷隆盛の本を読みましたが
大変に満足度は高く
磯田さんの情報収集力や知識の深さに
感謝の思いでいっぱいです。
とても勉強になりましたし
とても楽しく、面白かったです。
それでは、また…。
<ジーネットが発信する情報提供サイトはこちらです!>
・ジーネット株式会社 公式ホームページ
・医療ビジネス健全化協議会<IBIKEN>ドクター向け情報提供サイト
・ジーネット株式会社 <社長のtwitter>
・ジーネット株式会社 <社長のfacebookページ>
