ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60冊以上の本を通じて、人生や社会の構造を読み解いています。 読書感想にとどまらず、キャリアや人生に彩りを与える言葉を綴っています。読書好きな方と繫がりたい!

2030年ジャック・アタリの未来予測 不確実な世の中をサバイブせよ!

 

おはようございます。

 

読書がライフワークになっている

医療業界のコンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

見聞を広める。

 

言葉にすると簡単ですけど

いざやろうとすると

そう簡単ではないように思います。

 

圧倒的な読書家の皆さんは

次から次へと興味関心の輪が広がるでしょうけど、

あんまり読書が好きでないとなると

どうしても業務上で必要であるとか

個人として関心が高い分野でないと

なかなか手が出ていかないのではないでしょうか。

 

忙しいという字は

心を亡くすと書くと言われますが

誰もが日々の忙しさに負けてしまって

新しい分野を学ぶというのは

難易度の高いことになりがちなのかもしれませんね。

 

いや読書家の方でも

どうしても自分の好きな作家さんとか

なぜか小説ばかり読むとか

何らかの傾向と対策はあるように思えます。

 

やはり見聞を広めるというのは

知らないことを知るとか

興味のないことに突っ込むとか

そういう刺激的な一面があったほうがいいですよね。

 

今回ご紹介する書籍は、

【 2030年ジャック・アタリの未来予測 

  不確実な世の中をサバイブせよ!】 です。

 

 

本書をピックアップした理由

『 2030年ジャック・アタリの未来予測 

  不確実な世の中をサバイブせよ!

ジャック・アタリ 訳 林 昌宏 

プレジデント社 を読みました。

 

ジャック・アタリ

ん、何だか聞いたことはあるけど

読んだことはなさそうだぞ。

 

もうこの時点で私は

よし見聞を広めようというモードに入りました。

 

どの本だったかは忘れましたけど

何かの本を読んでいて

ジャック・アタリが取り上げられていて

ピンと来て興味を持ちました。

 

こういう展開は当たることが多いです。

 

早速、楽天ブックスで検索を掛けてみると

たくさんの書籍が出てきました。

 

う~ん、どれにしよう?と思いながら

なぜか私はこういう時は2冊買うのですね。

 

本書ともう1冊を購入し

まずは2030年に近づく前にと思い

こちらをピックアップして読み始めたのでした。

 

目次

第1章 憤懣が世界を覆い尽くす

 順調にみえる世界

 世界では多くの重要なことが、悲惨な状態になりつつある

第2章 解説

第3章 九九%が激怒する

 世界をよりよい方向に向かわせる

 このままでは、世界は大混乱へと向かう

 激怒の社会構造

 世界中で怒りが爆発

第4章 明るい未来

 自分自身に働きかける

 世界のために行動を起こす

 

感想

正直に申し上げて

読んでいてかなり辛くなりました。

 

基本的には暗い話しばかりで

ネガティブな話題の連続でもあり、

第4章で一気に転換するかと思いきや

スタンスはほとんど変わりません。

 

世界中のダメなところや

人間のバカさ加減を

これでもか、これでもかと

突きつけられたようで

私の心は相当に疲れちゃいましたね。

 

下記に私がグッと来た箇所をご紹介しますが

傷口に塩を塗られるようで

ちょっと辛くなってしまうかもしれません。

 

もう少しポジティブな構成にして欲しかったし

ここまでマイナス面を抉り出す必要は

そんなにないのになというのが率直な感想です。

 

人道と利他主義に基づく活動が、

世界中で拡大している。

個人主義や貪欲さとは根本的に異なる世界が、

現実に影響をおよぼし始めているのだ。

(P.32)

 

本書が発行されたのは

2017年8月です。

 

少し古いですが

本質を貫く内容であれば

それほど変わらないようにも思います。

 

しかしアメリカでトランプ大統領が就任してから

一気に世の中は逆戻りしてしまってますね。

 

人道?何だ、それは?

いくらなんだ?

 

利他主義

それはいくら儲かるんだ?

 

そんな感じでしょうか。

いい悪いは別にして

トランプさんは時計の針を

だいぶ逆戻りさせてしまったように思います。

 

2005年以降、

先進国の中産階級の税金と

社会保障費を差し引く前の収入は、

世界中で横ばい、ないし減少している。

(中略)

先進国政府が実施する所得分配と減税により、

抜本的な解決にはいたっていないが、

中産階級のこうした貧困化には

歯止めがかかっている。

2015年、世界の中産階級人口は15億人だ。

これは世界の雇用の50%に相当し、

途上国では中産階級の拡大が鈍化していることもあり、

世界の中産階級人口の増加ベースは鈍化する見込みだ。

このような状況は深刻な危機をもたらす。

歴史を振り返ればわかるように、

中産階級がプロレタリア化すると反乱を起こす。

彼らはソーシャル・ネットワーク

富裕層の豪奢な暮らしぶりを目の当たりにし、

著しい格差を容認しなくなる。

「激怒」の社会構造の原動力は

おもに中産階級に宿るのである。

(P.62~64)

 

片寄った所得再分配

増税社会保険料アップという

世界の趨勢とは真逆の政策を打ち続け

大企業と自民党ベッタリの人たちだけが得をする

政策ミスにより我が国は没落した。

 

失われた30年が40年に近づいても

自公政権財務省は一向に気づく様子もない。

 

そして世界も2度めのトランプ政権がかき回し

これから中産階級

どこの国でも減るかもしれない。

 

ある意味では

我が国はその先行者になっているのだけど

せっかく右肩上がりの経済成長をしつつある国々が

日本のようになってしまったら

世界は絶望に包まれるのではないかな?

 

いや日本と違って

他の国は立ち直るための政策を打つか?

 

何なんだ、日本って。

どこまで落ちぶれれば気が済むんだ。

 

人間が都会の定住型管理社会で

暮らし続けることの難しさだ。

それはあたかも金魚鉢の中で

慣習や規則にがんじがらめになって

生活するようなものだ。

このような社会では、

マネーがすべてであり、

裏切りは当たり前、

欲求不満とむなしさが野蛮な政治を後押しし、

情報開示によって競争はさらに激化し、

妬みと欲望が生じる。

そして全員が共有できる道徳は崩壊する。

そうした環境では、

引いた弓から矢がついに放たれるがごとく、

鬱積した怒りが暴力として爆発する。

人々は悪徳をもてあそぶ必要があるかのように

悪事を働く。

それは自分が生きていることを

自身に証明するためであり、

また自己嫌悪から逃れるためだ。

(P.96)

 

こういう未来予測の本って

そんなに当たるものではないと考えています。

 

参考にはなりますし

予測を知り熟慮することには

大きな意味があると思いますけど。

 

しかし2017年に発行された本書は

実際には2015年、2016年頃に

ジャック・アタリさんは書いているはずであり

その頃から今を見通せば

まさにその通りになっていると言わざるを得ません。

 

先見の明がありそうです。

 

ジャック・アタリさんはアルジェリアで生まれて

フランスで学び、

フランス政府でも活躍した人ですから

日本やアメリカの現状を

ここまでズバリと突いているとなると

ちょっと恐ろしい感じがしますね。

 

最悪の事態が起きる可能性はきわめて高い。

その場合、2030年までに大きな危機や

壊滅的な戦争が起きる。

そして世界的な危機や戦争は、

人類に不可逆的な被害をもたらす。

否定的な理由は、

地球規模の複合的な課題を自覚している人々の数が

きわめて少ないからだ。

また、それらの課題を理解したところで、

今日、全世界に作用する巨大な力を

ねじ曲げられるとは思えないからだ。

(P.176)

 

本書が書かれた後に

ロシアがウクライナに侵攻し

イスラエルパレスチナ自治区のガザに

戦争を仕掛けたことを考え合わせると

これも予測に近づいていると言わざるを得ないでしょうか。

 

もしアメリカやヨーロッパ諸国や中国など

大国が絡んで来たら

第3次世界大戦のような

怖ろしい事態になってしまう可能性もありそうです。

 

われわれにとって他者の幸福は、

他者の悲しみよりも有用であることを

理解しなければならない。

そして、民主主義が機能するのは国内だけであるため、

民主主義はまもなく幻想になると

覚悟しておく必要がある。

そして民主主義と市場は近視眼的な要求によって

逸脱するかもしれないと心得ておくべきだ。

次に、自分たちの憤懣を怒りではなく、

利他主義へと誘導するのだ。

そして、協力は競争よりも価値があり、

人類は一つであることを理解すべきだ。

そうした認識があれば、

人類の倫理と政治組織を

高度な次元に移行すべきだという自覚が、

われわれの中に芽生えてくるだろう。

時間はほとんど残されていない。

世界の破壊は進行中だ。

すでに秒読みが始まっている。

(P.178)

 

そうなんだけど、

人類が賢ければ

こんなに戦争は起こらないわけで

何度繰り返しても

すぐに忘れてしまう程度の知性しかないから

バカのひとつ覚えのように

何度も何度も人間同士で殺し合うんですよね。

 

ホント馬鹿ばかりですね、人類って。

特に権力者は…。

 

思いもよらないことを望め。

ありそうもないことを考えろ。

待つのではなく行動するのだ。

どんなプロジェクトであっても、

自分の取り組むプロジェクトが

実行不可能だと認めるべきではない。

(ただし、科学的に反論できない場合や、

 道徳的に正当化できない場合は除く)

(P.191)

 

メンタリティとしては

そうなのだろうなと思いますけど

科学的に反論できない場合や

道徳的に正当化できない場合は

何が起こるかわからないのが怖いところです。

 

事実、戦争のほとんどはそれに当てはまり

人類は感情で動くことを

制御できないのだなとつくづく思い知らされます。

 

評価

おススメ度は ★★★☆☆ といたします。

 

翻訳が私に合わないのか

ジャック・アタリさんの主張が

私にはセンシティブに過ぎるのか

読んでいて段々と辛くなるという展開でした。

 

この手の内容の本で

こんな展開は珍しいですけどね。

 

本書だけ、たまたまなのか、

著者の本はみなこのスタンスなのかは

何とも言えませんから

すでに購入済みのもう1冊だけは

そのうちに読んでみようとは思います。

 

思いますけど、

何となく嫌な予感がするんですよね。

 

ジャック・アタリさん自体は

フランス政府でも発言権を持ち

それなりの実力みたいですから

もう少し学んでみようとは思います。

 

それでは、また…。

 

 

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