おはようございます。
読書がライフワークになっている
医療業界のコンサルタント
ジーネット株式会社の小野勝広です。
未来というのは
誰にもわからないものですが、
わからないから面白いものでもあり
わかろうとすること自体には
思考を鍛える効果があると思います。
未来予測が100%当たるなんてことは
まあそうそうないわけですけど
この人の未来予測は是非とも知りたいという
そんなケースはあると思うんですね。
今回ご紹介する書籍は、
【 22世紀の資本主義 】 です。

本書をピックアップした理由
『 22世紀の資本主義 』
成田 悠輔 文春新書 を読みました。
スゲー写真だなと思いましたけど
本書の存在を知って即ポチっとしました。
実は下記のyoutubeを偶然見たのです。
これがとても面白くて
こりゃ読まねばならんだろうと思いました。
たまたま前作も読んでいたというのもありますが
とにかく上記の動画が興味を沸き立たせてくれました。
ちなみに下記が成田さんとの最初の出会いでした。
成田さんがどんな未来予測をするのか?
大変に興味深くて
大いに楽しみながら読み始めたのでした。
目次
はじめに
A. お金という(悪)夢
B. 忙しい読者のための要約
C. はじめに開き直っておきたいこと
第0章 泥だんごの思い出
第1章 暴走 すべてが資本主義になる
資本主義とは何か
寓話1:私は詐欺師
寓話2:金vs.株
寓話3:売上ゼロの1兆円企業
寓話4:ブランドが世界を食べる
寓話5:0→4兆円→0
怪しい占い師としての資本主義
時間と意味の新大陸
計算・情報・物事
お祭り騒ぎのインターネット
サイコネティックスに向けて
存在のインターネット
アカシック・レコード、あるいは価値のカンブリア爆発
すべてが商品になり、すべてに値段がつく
来る来る詐欺を超えて:計算網産業革命
第2章 抗争 市場が国家を食い尽くす
お金とは何か
お金は意外に若く狭い
実態と記録
お金とデータのデッドヒート
デジタルでグローバルな村落経済
インフレとデータ
全員共通価格システムの崩壊
一物多価の万華鏡
お金、その意味の変容
国家vs.市場の終焉
市場と国家の離婚と再婚
別の地球に移民する時代
退屈で、古く、汚く、遅い生身地球の管理人
夜警国家ふたたび
国家から逃走する国家
中毒者の沼
測れない経済へ
第3章 構想 やがてお金は消えて無くなる
「お金は諸悪の根源である」
招き猫と泥団子
経済はデータの変換である
データを食べる招き猫が経済を自動化する
資本主義からお金を抜く
泥団子ふたたび
「アートはお金になる」から「お金がアートになる」
お金で買えないものはない? ハイブランドふたたび
記憶としてのアートークン
知らない幸福、測れない幸福
貨幣発行自由化の極北
贈与の解毒に向けて
データ自己破産とよみがえるお金
市場・国家・共同体のパッチワーク
稼ぐより踊れ
おわりに 22世紀の〇□主義へ
感想
面白い。
実に面白かったです。
たぶん成田さんの予測は
100%は当たらないとは思います。
しかし仮に2割でも3割でも当たったら
とてもユニークな社会ができ上がるでしょう。
もう資本主義も民主主義も
相当にくたびれてしまっていると思います。
しかしそれに変わる主義を
我々は全く見い出せていませんよね。
おそらくそれはナチュラルに
いつの間にか変わっていくものでしょう。
そう考えると
成田さんの仮説は非常に面白いし
実現したら大変革となりそうです。
それはどんな形で?というところは
恒例の私がグッときた箇所でご確認ください。
なりすまし投資詐欺に引っかかって
老後のための資金を溶かしてしまう中高年も多い。
逆に小金のために詐欺の出し子になって
一生を棒に振ってしまう若者もいる。
数十万円のために人殺しを請け負う人さえいる。
人を殺すくらいなら、
自分が死ねばお金の心配もなくなるのに。
(P.13)
お金以外の価値観を持たないと
お金に翻弄される人生になりますね。
お金程度に魂を奪われてるんじゃないよ。
自分よりお金が大切か?
ホント、死ぬしかなくなるぞ。
未来がインフレし、
現在がデフレしている。
(P.47)
言い得て妙ですが、
そうでないとマーケットは回らないでしょう。
でもマーケットがいつも正しいわけではなく
不可解な動きをすることも多いので
現在は悲観から始まり
未来は楽観して
結果はリアルに出てくるのでしょう。
ブランドの商品化から資本家への移行である。
(中略)
安く便利で良い物を今ここで与えてくれるだけの企業より、
雰囲気や価値観、優越感や高揚感など、
いわく言語化・数値化しがたい事を与えてくれる
商品と企業の市場価格が高まっているのかもしれない。
物は枯渇するが事は枯渇しない。
(P.52)
ブランドというか
ストーリーじゃないかな?
もしくは意味とか理由と捉えてもいいかもしれない。
差別化とも言えそうですが
要は価値観の多様化と
二極化した私たちの社会のアッパー層の
行動変容ではないかとも思います。
その一方で、ウェブは壮大な無駄も生んでいる。
仕事するより気づけばTwitter/Xで罵り合い、
インスタでマウント取って、
AVばかり見て、
広告とPRまみれになり、
オンライン会議中も関係ないページを眺めている。
ウェブは古い無駄を省くことに成功したが、
新しい無駄も生んだ。
ウェブによる古い無駄の削減と
新しい無駄の生成で差し引きゼロという
可能性も十分にある。
(P.93~94)
ビジネス的には無駄かもしれないけど
人生には無駄も必要なんですよね。
所詮、SNSなんて疑似社会なのだから
無駄は当然あるのでしょう。
逆に無駄のない
超効率的なものになったら
離れていく人は多い気がするな。
一物多価的に市場が柔軟化すると、
市場にできることが増える。
たとえば再分配や格差の是正だ。
仮にそれぞれ取引・決済が
収入や資産などの記録に紐づけられ、
同じ商品でもお金持ちほど
価格も高くなるような仕組みが動くとする。
オンラインの買い物で同じ商品の価格が
閲覧者により異なる仕組みのように、
そうすれば、一物多価の価格システムの中に
格差を緩める機能が内蔵される。
市場経済と徴税&再分配の融合である。
そんな進化を市場が遂げれば、
国家と市場の役割も変わっていく。
再分配は国家の専売特許ではなくなるからだ。
(P.127)
資本主義、民主主義に対する
アンチテーゼのようなものでしょうか。
再分配が中抜きと忖度と談合で
機能不全を起こしている今、
こういう世界でもいいのではないかと
つい思ってしまいますね。
一部の政官財は強烈に反対するでしょうけど
反対する人たちは上手い汁を吸ってますので
あぶり出してやりましょう。
この悲しみを逆手にとって
脅迫や洗脳で施しを仕組み化し、
弱者を救済し格差を是正する。
だから国家は高くつく。
大量の役人や事務員を雇って
膨大な手間と費用をかけて徴税した挙句、
政府支持率が下がると
全家庭に一律〇万円のバラマキをしたりする。
だったら徴税するな。
と言いたくなるが、
徴税&再分配主体としての経済的国家は
過去百年で驚くほど肥大化している。
競争圧力も弱く成果も測りにくい国家は、
非効率と非合理の巣窟になる。
「いったい税収の何十%を中間コストと
意味不明のバラマキでドブに捨てるんだろう」
という疑問が私たちの中にずっとある。
無駄だと思いつづけて、実際、無駄である。
しかしそれもいたしかたなしということになってきた。
他の再分配装置がないからだ。
(P.129~130)
何も変わらないでしょうね。
次の選挙で自民党が大負けすれば
このトライアングルも相当に焦るでしょう。
他の政党がいいとは思わないけど
とにかく自民党を何とかしないと
失われた30年が
失われた50年、
失われた100年になるんじゃないかな。
いい思いをするんだけどね。
企業献金の廃止すらできないんじゃ
もう自民党は消えてなくなるべきだと思う。
本物の保守政党に現れて欲しいな。
利権の要らない人たちで構成して欲しい。
一物多価が突破口になるか?
お金から解放されるには
まずお金が必要だという世界観の中に住むかぎり、
私たちがお金から解放されることはない。
市場が生み出す歪みを
再分配で救わなければならないという
世界観の中に住むかぎり、
私たちが市場から解放されることはない。
(中略)
真に必要なのはベーシックインカムやお金ではない。
再分配を内蔵した柔軟な市場経済でもない。
稼げない人間、働けない人間、
値段の低い人間でも
何の引け目も感じずに生きられるような
経済観と人生観への転換なのだ。
(P.156~157)
昨今の生活保護の実態を見ていると
絶対に必要な人への支援がある一方で
なぜこの人が?という人まで支援を受けている。
しかも金額は上がる一方で
真面目に働くのがバカらしくなるほど
手厚い制度になっている。
弱者は救済すべきだけど
悪知恵の働くような奴は厳罰に処すべし。
働かざるもの食うべからず。
カネの問題に矮小化してはいけない。
・C:市場(経済資本)は格差と階級を作り出す。
この課題に、測れない経済は再分配を自動化し、
資本・階級を測れなくすることで対処する。
・B:国家(政治権力)は腐敗と無駄を作り出す。
この課題には再分配の実行から人間を排除し、
自動化・アルゴリズム化することで対処する。
・A:共同体(文化常識)は閉塞と束縛を作り出す。
この課題にはアート―クンで贈与的やりとりを対称化、
相互化し、その都度解消することで対処する。
(P.228~229)
こんな世の中ができたらいいなと
個人的には思います。
しかしこんな世の中が来たら困る輩が存在して
権力を独占している。
それが我が国の国力をここまで下げているのに
こういう奴らは私利私欲だけで動くから
つける薬がない。
システムで排除するしかないでしょうね。
知らぬ間に、気づいた時には終わっていたみたいな。
評価
おススメ度は ★★★★★ と満点といたします。
未来はそこから始まるでしょうか。
とても刺激的で
大変に独創的で
しかも希望の見える成田さんの主張には
実に感銘を受けました。
私たち1人1人が
半径5メートルの中から変えていくこと。
その集合体として
革命は起きるのだろうなと思いました。
とにかく自民党に鉄槌を下すこと。
これがないと今までと同じように
自民党シンパにいいようにやられてしまいますね。
それでは、また…。
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