おはようございます。
読書がライフワークになっている
医療業界のコンサルタント
ジーネット株式会社の小野勝広です。
資本主義に抗う。
我ながらバカだなと思うのですけど
個人的に人生を掛けて
勝負したいと思ってます。
資本主義社会の中で生きているのですから
そんなの無理なのは百も承知ですけど、
そんな大それたことをするつもりはありませんけど
半径5メートルの世界では
うちは資本主義じゃないという
そんな世界を作りたいと考えています。
今回ご紹介する書籍は、
【 資本主義全史 】 です。

本書をピックアップした理由
『 資本主義全史 』
的場 昭弘 SB新書 を読みました。
スレッズで本書を見掛けた5秒後に
思わずポチっと購入しました。
資本主義に対しては
物を言いたい私としては
これは買いだ!と直感が働いたのです。
自宅に届き次第に
大きな期待を胸に
ワクワクしながら読み始めたのでした。
目次
序章 資本主義とは何か
第1章 資本主義という社会がそれまでの社会とどう違うか
第2章 資本主義の始まりーー19世紀のヨーロッパ
第3章 産業資本主義から金融資本主義への移行
第4章 戦後の経済発展と冷戦構造ーー資本主義対社会主義
第5章 資本主義の勝利へーーグローバリゼーションの時代資本主義を読み説く
第6章 暴走する資本主義ーーソ連・東欧の崩壊から金融資本主義へ
第7章 資本主義のゆらぎーーリーマンショック後の世界
終章 資本主義の後に来るもの
感想
当たり!大当たり!
読んで良かった。
メチャクチャ勉強になりましたし
自分の中の感覚的なものが
これからは言語化できるようになりました。
資本主義の本質を知りたい方
マルクスの思想を理解したい方
現代社会の経済の仕組みを知りたい方
こういう方にはすべからくおススメできます。
なぜ私たちは資本主義社会に生きているのか?
歴史的な観点からも
私たちの社会の仕組みや構図・構造が
手に取るように理解できる良書と言えるでしょう。
この本は読んだほうがいいです。
なんて偉そうなことは言えませんけど
下記のピックアップした箇所を読んでみて
少しでも興味が持てるのであれば
「超」おススメいたします。
それでは恒例の私がグッときた箇所をご紹介いたします。
それまで世界を支配してきた商業取引は、
資本主義ではないと規定されます。
その違いは、それまでの商業社会には
資本主義的精神がないというわけです。
では、資本主義的精神とは何かといえば、
勤勉と蓄積という精神です。
贅沢と怠惰が支配的だったそれまでの社会に対して、
資本主義はそれとは逆に、
労働することと蓄積することを
自己目的化するようになったといいます。
(P.22)
う~ん、面白い。
資本主義的精神か。
だから西洋人は労働を苦役にするんだな。
生活のための労働ではなく、
宗教的な強制か
神からの罰か
システム的に強要されるんだもん。
東洋から資本主義が生まれないわけだ。
資本主義は、
世界がともに豊かになるシステムではありません。
だからこそ、自分だけ豊かになろうとし、
それが結果として貧困と差別を生み出し、
地球環境を破壊することにつながるわけです。
(P.30)
これ「超」大事ではないでしょうか?
私たちは資本主義を当たり前と捉えていて
それこそ空気や水のように思ってるけど
所詮、勝者総取り、優勝劣敗、
弱肉強食な世界なわけですよね。
こんだけ二極化が進んでしまった以上、
本当に資本主義を続けてよいのか?
勝ち組の奴らに語らせるのではなく
平均的な人たちこそが声を上げるべきだと思います。
資本主義社会は
つねに利潤を獲得するために、
休むことなく動き続けるしかない
社会であるということです。
つねに新しいものを探し、
旧いものを破壊することを目標とします。
技術革新が絶えず行われることは、
前の技術が捨て去られ、
新しいものに取って代わることを意味します。
それは決して技術だけではなく、
人々の精神構造も支配していきます。
旧い思想や考えは破壊され、
いつも何か新しい流行を追うという、
落ち着きのない世界です。
昔の人々がつくりあげた古典や、
記念すべき作品などは、
利潤を生まなければすぐに捨て去られ、
新しいものが求められることになります。
(P.56)
う~ん、これも「超」大事だ。
手段と目的がゴッチャになって
カネ、カネ、カネと
カネを判断軸にせざるを得ない社会を
人間は本当に望んでいるのでしょうか?
だからと言って
少なくとも行き過ぎた資本主義は
人類にとってマイナスが大きくて
ネオ資本主義を検討すべきと考えます。
資本主義は世界を文明化し、
豊かにするという側面があると同時に、
一部の国家だけを
豊かにするというシステムでもあります。
企業同士が競争し勝者と敗者が決まるように、
国家同士が競争し勝者と敗者が決まるから
富が偏在するのです。
資本主義は世界の富を増大させる一方で、
世界の貧困を拡大させたというのは、
まさにこうしたことなのです。
(P.59)
またまた「超」重要ですよね。
トリクルダウンは起こりえない。
それは資本主義の持つ根本的な性格が
こういうことだからなのですね。
新自由主義の人に騙されてはいけない。
絶対に私利私欲しか考えてないから。
資本主義は、非資本主義を前提にしなくては
存在できないという構造を、
内部にもっているのです。
資本主義は、非資本主義があるから存在できる。
これは矛盾です。
世界すべてを資本主義化せざるを得ないのに、
非資本主義を前提にせざるをえないのですから。
ヨーロッパ、アメリカ、日本という先進国は、
非資本主義地域(国)を利用して、
安価な原料や燃料を好きなだけ浪費して、
豊かな生活を築きあげようとしました。
それが帝国主義であり、
非資本主義であったアジア、アフリカから
搾取することによって、
資本主義が成立したのです。
(P.104)
こういう構造を理解しないと
資本主義に巻き込まれて
強者に搾取されるのが資本主義です。
別に国と国だけではなく、
身の回りを見たって
資本主義を背景とした強者と敗者が
厳然と存在していますよね。
それを良しとするか、否とするか。
令和の時代に問われるのは
そこじゃないかな?
政官財の癒着とか、
既得権を守り続けるなんて
もう許されないんだよ。
だって日本は先進国からすべり落ちたんだから。
国として搾取される側に回るんだ。
しかも資源はないんだ。
さあ、どうする?
まず資本主義は自由であることを求めます。
資本が利潤を得るためには、
市場が必要であり、
その市場は大きければ大きいほどいい。
最初は小さく局地的な市場で始まった資本主義が、
やがて国家という市場を支配していきます。
国民国家というのは、
資本主義が発展するため、
本源的蓄積を進めるための
最適規模の市場圏であったわけです。
(中略)
資本主義はもとから世界資本主義としてしか
成り立たないのです。
(P.230~231)
これですね、100歩譲って
国同士については理解をしたとします。
しかし企業同士とか
突き詰めると
個々にも同じことが言えるのですね。
ビジネスパーソンで言えば社長に搾取される。
国民は政治家や官僚や大企業に搾取される。
これでいいわけがない…と個人的には思う。
ひと昔前、日本で中流階級が多かった頃、
上場企業の社長の年収は3000~4000万だった。
だから中流が我が国の強みだった。
今は数億円!?
バカじゃねえの、何に使うの?
社長が数億もらうようになって
中流は消えた。
我が国の最大の強みを失い
日本は先進国でなくなった。
人は、自分自身の幸運に
非合理的な確信を抱いている。
これに加えて、
彼らは従事している事業の成功の
統計的確率を過大評価しがちである。
(P.240)
事業とか、投資で上手く行っている人って
まさにこのロジックに絡めとられていますね。
過去起きた様々なバブル崩壊では
命を絶つまで追い込まれた人が多くいるのに
自分だけは上手くできると思ってる。
資本主義社会は勝者総取りです。
今まではライバルが弱くて勝てたけれど
資産が大きくなるごとに
ライバルは強者だらけになるのだから
いつの間にか
自分が弱者になることもありますよね。
足るを知る者は富むというのは
資本主義とは真逆の発想ですが、
すべてを失いたいなら
必要な人生訓ではないでしょうか?
バブルという現象は、
決して善なる行為で
防げるものではないということです。
それぞれが異なる行動で動けば動くほど、
全体としては悪へと進みます。
日本のバブルにしろ、
リーマンショックにしろ、
経済を破壊しようと思っている人はいません。
自らの利益を上げるための合理的行為が、
全体にとっては、
とてつもないバブルを生み出し、
それが最後に爆発したと考えるのが自然でしょう。
(P.244)
歴史は繰り返すと言うように
世界中で何度もバブルは起きているのに
同じような失敗を繰り返すのは滑稽ですね。
人類は歴史から学び
そろそろバブルを超越すべきではないでしょうか?
ま、欲深い人が多いと
それは不可能なのですけどね。
ここでいう金融資本主義というのは、
金融以外の産業がその国で空洞化していく
資本主義のことをいいます。
産業(工業)のない資本主義というのは、
理論的にはありえません。
物質的豊かさを実現するため、
産業の発展が必要で、
工業が発展しなくなると、
金融は投資先を失います。
金融は常に産業資本を必要とします。
(P.247)
貯蓄から投資へと促す政府を
頭が悪い人だなと思います。
貯蓄好きは日本の強みですから
これを最大限に活かせばいい。
グローバリゼーションに騙されてはダメ。
だいたい既得権者は
私利私欲で言ってるだけだからね。
相当に危険だと思うんだけどな。
リーマンショックを見ればわかるはず。
資本主義は停滞すると
生贄を欲するのですよ。
バブルを崩壊させて
ごく一部の勝者が総取りするのです。
なぜわからんかな?
評価
おススメ度は ★★★★★ と満点といたします。
いや、それどころかプラスで5つ星を与えたいくらいです。
私としては
自分が賢くなれたのを嬉しく思いますし、
この本と出会えない人生は嫌なだとも思いました。
それくらいに私たちの社会を
しっかり理解させてくれる素晴らしい内容です。
私はポスト資本主義を構築した国が
次の時代をリードするように思ってます。
我が国がそうなれるかどうか?
そろそろ持続可能な社会が
必要ではないでしょうか?
利潤の追求だけで
この先何年持つでしょうか?
未来を絶望的にするのか、
希望や夢のあるものにするのか、
今を生きる私たちに掛かっているのかもしれませんね。
それでは、また…。
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