おはようございます。
読書がライフワークになっている
医療業界のコンサルタント
ジーネット株式会社の小野勝広です。
良くも悪くもですが、
「会社」に勤めている方は多いと思います。
昭和初期くらいまでは
地方で農業を営む方も多かったようですけど、
戦後、高度経済成長が進むにつれて
地方から都心へ、
個人事業主からサラリーマンへという流れは
急速に進みました。
医師や弁護士のような
高い専門性を持った方を除けば、
多くの方は会社員です。
よく言われることですが、
日本社会の学校教育は
サラリーマンや公務員を養成するために
教育方針やカリキュラムが決まっています。
だいたい教育に経団連が口を挟むなんて
とてもおかしなことだと思いますし、
大企業の横暴は、企業献金につながり、
政・官・財の癒着の源です。
もちろん経済成長を実現するためには
欠くことのできない
大事な存在だったという側面はあります。
しかし、そんなのは創業者の志であって、
その後は、くだらないシェア争いに必死になり、
自社の生き残りしか考えていません。
内部では熾烈な出世争いと足の引っ張り合い、
ストレス社会の要因でもあります。
もちろんすべてが害悪だとは思いませんけど、
必要悪とか、社会悪と
言わざるを得ない部分があるのは間違いなく、
そこまでやっても失われた30年が止まらず、
40年、50年と続く可能性もあるくらいです。
「会社」はこのままでいいのでしょうか?
大企業は存在すべきなのか、否か。
答えがあるとも思えませんし、
無理に決めつけてしまうのも
道を誤るのだろうなとも思います。
しかし問い続けて
小さな改善を繰り返さないと
この国は先進国からすべり落ちるかもしれないと
かなり不安があります。
今回ご紹介する書籍は、
【 日本の15大同族企業 】 です。

本書をピックアップした理由
『 日本の15大同族企業 』
菊地浩之 平凡社 を読みました。
私自身も社会人になりたてのときは、
それなりの大きな企業に入社して
毎日、忙しく働いていました。
今、思えば、その頃の仕事なんて
何もやってないのと大して変わらずに
きっと先輩社員たちのお荷物だったのだろうなと
つくづく思います。
しかし、あのときは自分なりに必死だった。
若さゆえの上昇志向も持っていたし、
わからないことに挑戦する意欲も高く、
早く一人前になりたかったのかもしれません。
あれから30年がすぎて…
いやはや恐ろしいものですね。
その会社以外は
中堅、中小企業を渡り歩いてきた私は
大企業があまり好きになれません。
実際に今でも付き合わざるをえない
大企業の人たちを見ていると、
横柄で、仕事は遅く、質も低く、価格は高く、
オレ様化したモンスターが多いように思います。
ま、愚痴です(笑)。
そんな人ばかりだとは思いませんが、
寄らば大樹でしがみついている人も少なくありません。
そんな大企業嫌いの私ですが、
歴史や実績には素直に敬意を評します。
本書を選んだのは
ポジティブな意味での学びです。
下記の目次にも書きましたが、
わりと詳しい企業もあれば
ほとんど知らない企業もあります。
社会的にもさまざまな影響を与えたでしょうし、
今にもつながる取り組みも多いことでしょう。
随分前に購入して、
だいぶ長い期間、積ん読本棚で眠っていたのですが、
たまには企業について勉強するか~と
これから就職活動をする学生のような気分で
楽しみにしながら読み始めたのでした。
目次
・同族企業とは何か
・トヨタ自動車 豊田家
・三洋電機 井植家
・阪急電鉄(阪急阪神ホールディングス) 小林家
・東京急行電鉄 五島家
・大正製薬 上原家
・鹿島建設 鹿島家
・ブリヂストン 石橋家
・味の素 鈴木家
・出光興産 出光家
・日本生命保険 弘世家
・武田薬品工業 武田家
・松坂屋 伊藤次郎左衛門家
感想
とても面白かった部分と、
吐き気がするほど嫌だった部分の
両方が混在する内容でした。
率直に申し上げると
会社の発足や成長過程は
とても関心を持ちました。
しかし、いわゆる同族経営の部分については
まったくどいつもこいつも…と思いましたし、
江戸時代と変わらないじゃないかとがっかりしました。
残念ながら現在でも続いていますし、
別に優秀で実績を出した人ならいいですが、
無能で最初から社長になることが決まっている人なら
もう勘弁してくれと思っちゃいますね。
本書に取り上げられている企業のなかでは
完全に同族経営から脱した会社もありますし、
中小企業のほうが同族経営は多いでしょうから
大企業だけの責任ではありませんが、
何だか残念に思いました。
徳川15代将軍だって、
初代家康、3代家光、5代綱吉、
8代吉宗、15代慶喜以外の将軍は
そんなに有能だったとは思えません。
世襲をどう受け止めるべきか?
これは長年続く人類の課題ですが、
自分の子供に苦労させたくない気持ちはわかりますけど、
二世、三世の政治家を見ていると
社会的な責任を持つ立場を世襲するのには
ストッパーを掛けねばならないでしょうか。
無能な二代目が組織を潰すことは多いですし、
でも、その一方で中興の祖と言われるような
有能な人が出てくることもありますので、
すべてを否定はしませんが
でも中興の祖は実力があってこそですから
やはり実力本位で決めねばならないと思います。
評価
おススメ度は ★★★☆☆ といたします。
企業のことを学ぶなら
城山三郎さんの小説のほうがいいなと
率直に思ってしまいました。
たぶん、企業研究の基礎知識としては
必要不可欠な背景や歴史が書かれていますが、
さすがに今の私にそれは必要ありませんので。
知っていることも多かったですし、
振り返りのような位置づけでした。
もちろんこれはこれでいいのですし、
阪急、東急、西武については
とても興味深く読みました。
まだ社会人経験が浅い方は
本書を読んで大企業について学ぶのもいいでしょう。
それでは、また…。
<ジーネットが発信する情報提供サイトはこちらです!>
・ジーネット株式会社 公式ホームページ
・医療ビジネス健全化協議会<IBIKEN>ドクター向け情報提供サイト
・ジーネット株式会社 <社長のtwitter>
・ジーネット株式会社 <社長のfacebookページ>
