ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60冊以上の本を通じて、人生や社会の構造を読み解いています。 読書感想にとどまらず、キャリアや人生に彩りを与える言葉を綴っています。読書好きな方と繫がりたい!

Being Management 「リーダー」をやめると、うまくいく。

 

おはようございます。

 

読書がライフワークになっている

医療業界のコンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

出世したくない若者たち。

 

ここ数年、こんなことが言われますが、

確かに出世だけが仕事人生の価値ではありません。

 

しかし出世しないと手に入らないものがあるし、

出世の先にしか見えない世界もあります。

 

仕事よりもプライベートが大事というのもわかるけど、

そういう人って結局は会社に翻弄されて

仕事もプライベートも失っている人もいるように見えます。

 

結局は、社会や組織の仕組みの問題であり、

構図や構造をいかに見極めるかだと思います。

 

それがないのに

自らの立ち位置を自分勝手に決めても

なかなか思うようには行かないでしょう。

 

チャンスはつかめ。

取りあえずやってみる。

チャレンジしてみる。

 

こういう姿勢は非常に大事ではないでしょうか。

 

今回ご紹介する書籍は、

【 Being Management 「リーダー」をやめると、うまくいく。 】 です。

 

 

本書をピックアップした理由

Being Management 「リーダー」をやめると、うまくいく。

渡辺 雅司 船橋屋 代表取締役八代目当主 

PHP研究所 を読みました。

 

何せ積ん読本棚が満杯になっていますので、

先日、少し整理をしたんです。

 

奥の奥のほうには

随分と前に購入して

読まれる機会がない本がありまして、

実はこの本もそうでした。

 

いずれ読む機会があるのか?ないのか?

 

パラパラと捲ってみると

あれ、意外と面白そうじゃないか。

 

船橋屋?ああ、くず餅の。

何度か食べたことがあるけど、

ただの老舗ではないようです。

 

カンブリア宮殿にも取り上げられたようだし、

(ずいぶんと前のようですけど)

村上龍さんが推薦するなら

これは読んでおこうと思い、手に取った次第です。

 

目次

序章 「下町のくず餅屋」に

   新卒1万7000人が殺到するまで

 

第1章 あるべき「リーダー像」から脱すればうまくいく

 

第2章 チームづくりは『ワンピース』を見習え

    ー「Beingマネジメント(経営)」の組織論

 

第3章 頑張って結果を出すから「幸せ」ではなく、

    「幸せ」だから「結果」が出る

    ー「Beingマネジメント(経営)」の人財開発

 

第4章 「職人技」は数値化できる

    ー「Beingマネジメント(経営)」の人事評価制度

 

第5章 社員の声に真摯に耳を傾ければ、

    「共感」と「貢献欲求」が生まれる

    ー「Beingマネジメント(経営)」のフィードバック

 

第6章 SNSも「ありのまま」で拡散!

    ー「Beingマネジメント(経営)」のマーケティング

 

第7章 先祖代々受け継がれてきた樽の中から「くず餅乳酸菌」!!

    ー「Beingマネジメント(経営)」のイノベーション

 

感想

老舗の船橋屋というイメージからは

いい意味でほど遠い「経営論」でした。

 

どこの会社でも

同じことができるわけではありませんけど、

参考にしたほうがよいことは満載です。

 

私自身も自社で

これは取り入れたいというものもあり、

そっくりそのままではなく、

形を変えて実行しようと思うところもありました。

 

経営に正解はありませんし、

常に問い続けていくことが大事だと思います。

 

船橋屋さんだって、

この頃と今は違うでしょうし、

5年先、10年先はどうなっているかはわかりません。

 

きっと渡辺社長は先んじて手を打っているでしょうし、

従業員の方々が一丸となって取り組んでいることでしょう。

 

全国の経営者は

爪の垢を煎じて飲まねばならないかもしれません。

私は率先して飲むつもりです(笑)。

 

それでは恒例の私がグッときた箇所をご紹介いたします。

 

「しなくてはいけない」で

追い詰められている人間は、

いつも不安なので、

どんどん人を遠ざけて孤独になる。

誰にも自分の悩みを相談できないので苦悩が深くなる。

そしていつも不機嫌なので、

さらに人が去っていく。

そんな悪循環が生まれてしまうのです。

つまり、「悩める経営者」というのは、

自分は社長なのだからこうすべきだという

「しがみついた理想像」に縛られているのです。

しがみついた理想像は「恐れ」を生みます。

この恐れは経営上の視野を狭くし、

起こるすべてのことを

周囲のせいにするようになります。

そして、次から次へと悩みのタネや

怒りを引き起こすのです。

(P.60~61)

 

少し引用が長いですが、

著者である渡辺社長の出発点です。

 

ここから反省し、改善し、

船橋屋を発展させていくのですね。

 

社会のあちこちに存在する

経営者、トップリーダーも猛省すべきかもしれません。

もちろん、私自身もですが…。

 

「自然の理法」の特質は生成発展であり、

会社経営というものは、

「自然の理法」に従えば

成功できるようになっていて、

それが時として成功しないのは、

「自然の理法」にのっとり

仕事を進めていないからである。

やるべきことをやり、

なすべからずはやらなければ、

成功するのは、一面簡単である。

(P.68)

 

そうだよなと思いました。

いるべき時に、いるべき場所で、

すべきことをする。

 

これだけでいいのに、

失敗する経営者というのは、

いるべきでない時に、いてはいけない場所で

すべきではないことをしてしまうものです。

 

謙虚さが必要ですね。

 

登山の目標は山頂と決まっている。

しかし、人生のおもしろさ、

生命の息吹の楽しさは、その山頂にはなく、

却って、逆境の、山の中腹にあるといっていい。

(P.74)

 

これは吉川英治さんの「太閤記」に

登場する言葉なのだそうです。

 

人生をうまく言い表しているというか、

経営論としても秀逸だなと思いました。

 

まず先に頑張りありきという

「昭和の根性論」は、組織を疲弊させます。

当然、ミレニアル世代の若者たちには

受け入れられるはずもなく、

人財の流出と同時に採用にも大きく影響してくるのです。

(P.139)

 

すでにミレニアル世代も古くなりましたが、

時代は移り変わっていくものです。

 

昭和が云々というのは、

否定、批判、非難するのによく使われますけど、

私は、昭和にも良い面も悪い面もあったのだから

お門違いな話であると思ってます。

 

大事なのは、常に改善し、

今より少しより良い未来を作り上げることです。

 

昭和がダメなのではなく、

昭和で止まっている人がダメなのでしょう。

 

ベテランたちが「オレ流」を貫き通すので、

それを間違っていると指摘する人間もいなくなる。

つまり、「製造現場の聖域化」が進行すると、

職人を組織内で権威として崇め立てて、

下手をすれば腫れ物を扱うようになってしまうのです。

このように、組織内で孤立した人びとが生まれると、

自分たちの判断で改ざんなどの不正行為に走り、

さらにそれを隠蔽するような事態にまで

発展することになるのです。

(P.169)

 

これは実に難しい問題ですね。

技術職について取り上げている箇所ですが、

職人技の功罪と言わざるを得ません。

 

それこそマニュアル化して

誰でもできるようになる仕事なら話は別ですが、

高い技術が必要なケースでは

さまざまな組織を悩ませているかもしれません。

 

今後はおそらく技術職以外にも

同じような課題が増えるような気がします。

私のようなコンサルタントも同様です。

 

「自分たちが成長したい」。

その欲求があれば、自然に組織風土は変わってきます。

(P.175)

 

言うは易く行うは難しですけど、

令和の時代の働き方はここにあると思います。

 

逆に言うと

成長したくない人を抱えていると

組織は旧態依然としたままで

成長を止めるどころか、

堕落するのかもしれません。

 

必要なのは努力や頑張りを鼓舞することではなく、

まずは「公平な評価」を行なうことです。

そのような評価制度をしっかりと機能させれば、

現場では自然とモチベーションが上がり、

次々と新しいアイディアやチャレンジが生まれてきます。

(P.185)

 

頑張っても報われない。

だから頑張らない。

 

昭和を引きずっている組織ではよくありますが、

やはり変えていかねばなりません。

 

何のために仕事をするのか?

そこに喜びを与えるのが経営者の仕事ですね。

 

それくらい社員というのは、

「本音」を明かさず、

その「本音」というのは、

組織のトップや、

チームリーダーたちが耳を塞ぎたくなるほど、

辛辣なことも考えているということです。

(P.193)

 

ま、SNSを見ればわかりますよね。

人の心って恐ろしいものです。

 

性善説を止めて性悪説にという話も耳にしますが、

そういう問題ではないんですよね。

 

経営者の「器」の問題です。

どこまで黙って辛辣な話を聞けるか。

とんでもなく難しいことです。

 

とにかく売上や利益という目標ありきで、

さまざまな施策を打ったところで、

ほとんどのお客様は動きません。

なぜなら、お客様は「商品」ではなく、

その「商品を購入した後の幸せな気持ち」を

買っているからです。

マーケティングにおいては、

商品購入の前後でお客様の幸福度や

ライフスタイルが向上する仕組みづくりこそが

最も大切な要素となります。

(P.219)

 

昨今、売れば勝ちという

非常に稚拙で悪質とも言えるような

虚偽マーケティングが増えているだけに、

地に足のついた真実を元にして

しっかり丁寧にお客様に伝えていくことは

とても重要で価値あるものと言えますね。

 

評価

おススメ度は ★★★★☆ といたします。

 

あくまでも船橋屋さんという

自社の話であり、

渡辺社長という1人の経営者の考え方ですので、

それをどう解釈するかは

読者1人1人の責任です。

 

なるほどと思うところもあれば、

いや、それは違うだろうと思うところもあるでしょう。

 

ただ自社と比較して

改善のきっかけになるところは多そうです。

 

やるもやらないも社長次第。

 

経営本というのはそういうものですけど、

他社や他業界から学ぶことって多いですね。

 

長く続いている老舗というのは

実は、「進化」だということがよくわかりました。

船橋屋さんのくず餅が食べたくなりました(笑)。

 

それでは、また…。

 

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