おはようございます。
読書がライフワークになっている
医療業界のコンサルタント
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「どう生きるか」を考えるためには、
「いかに働くか」が大事です。
働かないで食べていける人なんて
ほとんどいないのですから、
私たちはもっと「働く」ことを
熟慮すべきではないでしょうか。
ただし、それはどんな職業に就くかとか、
どれだけ稼ぐかとか、
そういうものとは一線を画すべきと思います。
今回ご紹介する書籍は、
【 ベンチャーの作法
「結果がすべて」の世界で速さと成果を両取りする仕事術 】 です。

本書をピックアップした理由
『 ベンチャーの作法
「結果がすべて」の世界で速さと成果を両取りする仕事術』
高野 秀敏 ダイヤモンド社 を読みました。
たまたまSNSで本書の存在を知り、
著者は人材紹介業界では有名な方ですし、
私自身もベンチャー企業の経営者ですから、
一度、読んでおくかという感じでした。
我が国の産業界を見ると、
元気なベンチャー企業は
今後ますます求められるように思います。
そのためにはベンチャー企業で働きたいと思う
若者を増やしていかねばなりませんね。
私にとっては
ベンチャー企業研究みたいな位置づけで
大いに楽しみにして読み始めました。
目次
第1章 結果がすべてをつれてくるー「目標設定」の作法
第2章 評論家は今すぐ退場せよー「任務遂行」の作法
第3章 誰の期待に応えるべきかー「指示対応」の作法
第4章 他者への期待を捨て去るー「連帯形成」の作法
第5章 落ちたボールを拾いにいけー「職務越境」の作法
終章 あなたが群れを抜けるとき
感想
率直に申し上げますと、
「なるほど」と思うところと、
それは各社さまざまだろうというところと、
いやそれはベンチャー企業に限った話ではないだろうとか、
まあ、いろいろありましたけれど、
総体的には参考になりました。
別にベンチャー企業に限定する必要はなく、
むしろビジネス界で「サバイバル」するための
生存戦略として必要な知識のように感じました。
最近では、やらないこと、辞めること、
コスパやタイパを必要以上に求めること、
こんな軽薄な風潮が強くなってきて、
逆に未来を閉ざしてしまっている人が
急激に増えているように私には見えます。
実にもったいないです。
もともと可能性は無限大なのに。
本書に書かれていることが、
すべて正しいとまでは言えませんし、
自分に該当しないことも少なくないでしょう。
ただここにある発想とか、考え方、
メンタリティに関しては、
身につけておくといいと思います。
大企業で働こうが、
中堅、中小企業だろうが、
公務員や、他の職業でも、
大いに参考になるところはあるでしょう。
ベンチャーに限定することなく、
今の自分を成長させるために
知っておくとよいことが散りばめられている。
そんなユニークな一冊です。
今よりも少し、
自分の未来を良くしたい人は
読んでおいたほうがいいと思います。
それでは恒例の私がグッときた箇所をご紹介いたします。
ただ、「人」を目標にすることが
プラスに働くこともあります。
「経営者」を目標としている場合です。
経営者の考え方や志に憧れや共感を抱いて、
ベンチャーに入社する人もいます。
そして、やがて憧れているだけではダメだと気づき、
自分がその経営者のような人間になることを目指す。
これは素晴らしい目標設定であり、
成長のステップです。
(中略)
「人」を目標にすると、
その人が去ったときに働く意味を失います。
ですが経営者はそうそう代わりません。
はじめは経営者への憧れで入社したとしても、
しだいに憧れを捨て、
追いつき追い越すことを目標にする。
結果を出す人の目標設定のひとつです。
(P.55・56)
確かに経営者との距離の近さは
ベンチャー企業ならではです。
おそらく良い方向にも
悪い方向にも左右されますが、
それでも組織の長を身近に感じられるのは
相当の経験値となってくるでしょう。
やる気を出すから、結果が出るのではありません。
結果が出るから、やる気が出るのです。
(P.82)
最初から結果を放棄して、
やる気だけくださいという人では、
一生、やる気も結果も手に入らないかもしれません。
何のために仕事をするのか。
そこから考え直さねばなりませんね。
ですがそのためには、
自らの思考や価値観を
つねにアップデートし続ける必要があります。
時代の感覚からズレてしまうと、
もちろんビジネスはうまくいきませんし、
仲間や協力者もついてきません。
こうなると、ビジネスという世界から
引退を突きつけられます。
自分のビジネスパーソンとしての賞味期限を求めるのは、
他でもない、「あなた」自身なのです。
(P.117)
引退すべき人が多い昨今、
確実にそういう人は時代に遅れていますね。
ビジネス界から引退しても、
まだ人生は続くのです。
若者の邪魔をするなら
さっさと引退したほうがいいでしょう。
自分でやる。すぐにやる。たくさんやる。
「行動」の大切さを伝えてきました。
でもじつは、「やる」だけでは不十分です。
セカンドペンギンが海に飛び込んだところで、
魚を捕まえることができなければ
「群れ」はついてきません。
「やる」よりも重要なこと。
それは、結果が出るまで「やり抜く」ことです。
(P.132)
というか、それしかないし、
それ以外に仕事をする意義はない。
ですけど、昨今では最初の「やる」をしない、
したくない人が多いのですから、
もうその時点で歯車にしかなれません。
それでいいならいいのですけど、
そういう人に限って
オレは歯車じゃねえとか言っているのが情けない。
自ら歯車になっているよ。
まずやれ、最後までやり切れという話。
すべての仕事は、結局は「なんとかする」ことです。
たとえ予定と違ったとしても、
辻褄を合わせて、良い感じにまとめる。
この力を、頭の良い人ほど軽視していたりします。
(P.174~175)
そう、何とかする。
ベンチャー企業では当然だけど、
大企業も同じじゃないかな。
評論家はとにかく要らない。
ですがベンチャーにおいて、
経営者からの「丸投げ」は喜ぶべきことです。
社員数名の会社でなければ、
経営者からの直接指示は信頼の証だからです。
ここでつべこべ言わずに、
すぐに手を動かせる人が評価されます。
つまりあなたが、経営者にとって
何が必要かを考えなくてはいけません。
(P.176)
丸投げへの対応は、
自分を相当に成長させてくれますね。
丸投げされないなら、
それはまだ認められていない証拠です。
経営者の朝令暮改には、
全力で振り回されにいきましょう。
その一方で、
あなたが他者を振り回すのはいけません。
(P.181)
自分はストッパーです。
先発投手の後始末を引き受けましょう。
つまり過去の信頼が、
人の評価をつくります。
人は相手の「今」を見て判断するのではなく、
「過去」を見て判断します。
無茶な仕事にも応えて築き上げた信頼は、
必ず自分を守ってくれます。
(P.196~197)
私はもういい年齢なので、
今までもさまざまな人を見てきましたが、
不義理や、不誠実や、
恩知らずや、裏切りをしてきた人は、
自分を窮地に陥れますね。
あなたの提案を見た上司が、
そのまた上司に提案する際に
そのまま使える「殺し文句」を授けてあげる
イメージです。
あなたの提案は、
上司のさらに上の上司にも評価してもらえる内容か。
自分の評価だけでなく、
上司の評価も考えてあげるということです。
上司に貸しをつくるイメージですね。
こうやって視座を高めていくことが、
「経営視点を持つ」ことでもあります。
(P.240~241)
私自身、急に上司への提案が通るようになったり、
営業成績が飛躍的に伸びた瞬間を味わいましたが、
まさにこのようなことを実践しました。
「その人」の「先の人」のために何をするか。
たったこれだけで、
仕事の成果は大きく変わると思います。
「自分の仕事だからやる」のではありません。
会社にとって必要だから、
自分の仕事ではないけどやりたい。
そう考えて行動できる人が、
ベンチャーで結果を出します。
(P.260)
これもその通りと思いました。
どうやるかにはコツがありますが、
このような考え方を持っていないと
仕事のやりがいを感じないのではないでしょうか。
もちろん結果も出にくいですし、
自分の存在価値を感じることも少なそうです。
仕事なんて「やったもん勝ち」です。
ただ周囲に迷惑をかけてはいけません。
評価
おすすめ度は ★★★★☆ といたします。
評価としてはやや高めにしましたが、
一方で、本書の内容を
そのまま誰にでも当てはめるのは
少し危険かもしれません。
ベンチャーの作法は、
確かに成長の作法であり、
仕事人としての筋トレにもなります。
しかし、すべての人が
ベンチャー的な速度や
成果主義に適応できるわけではありませんし、
適応すべきとも限りません。
大事なのは、本書を読んで
「自分もこうならねばならない」と
変に焦ることではなく、
自分の仕事観や
成長意欲を再点検することだと思います。
結果を出す。
やり抜く。
期待を超える。
こうした姿勢は
どこの世界でも大切ですし、
ないよりはあったほうがいいです。
ただし、それを自分の人生のどこに、
どの程度まで取り入れるかは、
自分で決めるべきです。
本書はベンチャー礼賛の本というより、
自分の働き方を問い直すための
少し刺激の強い一冊として
読むのがよいのではないでしょうか。
きっと、どんな方でも、
膝を打ち箇所はあると思いますが、
感じ方は人それぞれですので、
皆さん違う箇所が参考になるような気がします。
そして、それでよいと思います。
それでは、また…。
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