ある読書好き医療コンサルタントの書評ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート志向

 

おはようございます。

 

読書がライフワークになっている

医療業界のコンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

ビジネスの世界でも

アート志向が求められるようになっていますね。

 

でも実際にどんなふうに取り入れるべきか?

そもそもアート志向って何を言うの?と

よくわかっていない人も多いと思うんです。

 

はい、私もその1人でした。

 

これはどこかで学ばねばならんな…と思っていたので

ちょうど良い本と出会えました。 

 

おそらくビジネスシーンだけでなく、

これからの時代を生き抜かねばならない現代人は

すべからくアート志向を持ったほうがいいのではないでしょうか。

 

医療現場で働く皆さんにとっても

アート志向は身に付けて損はないと思います。

 

今回ご紹介する書籍は、

【 「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート志向 】 です。

 

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本書をピックアップした理由

『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート志向 』

末永 幸歩 ダイヤモンド社 を読みました。

 

実はこの本は

あるクリニックの院長室で出会いました。

 

私どもが開業のお手伝いをしていたクリニック。

内装工事が終わり、

医療機器や什器などが続々と納品されます。

 

スタッフさんたちも出勤し、

研修と準備に忙しくする日々。

 

もちろんその最前線に立つ院長は

次々に降りかかる難題を解決しながら

猛烈に忙しく開院準備をしています。

 

たまたま院長室で打合せを行い、

帰り際にこの黄色い本が目に付きました。

 

先生、面白そうな本を読まれるのですねと伺うと

「読もうと思って買ったのですが、

 忙しくて読む暇がないんですよ。

 よかったら小野さん先に読んでもいいですよ」

 

ほ・ホントですか?

 

図々しい私は遠慮なく借りたのですが、

自宅に持ち帰ると妻が興味津々…。

 

その時、私は別の本を読んでいたので

先に妻に読ませたのです。

 

とても面白かったそうなので、

その時読んでいた本を読み終え次第に

本書を手に取ったのでした。 

 

目次

[PROLOGUE] 「あなただけのかえる」の見つけ方

[ORIENTATION] アート思考ってなんだろう――「アートという植物」

[CLASS 1] 「すばらしい作品」ってどんなもの?――アート思考の幕開け

[CLASS 2] 「リアルさ」ってなんだ?――目に映る世界の"ウソ"

[CLASS 3] アート作品の「見方」とは?――想像力をかき立てるもの

[CLASS 4] アートの「常識」ってどんなもの?――「視覚」から「思考」へ

[CLASS 5] 私たちの目には「なに」が見えている?――「窓」から「床」へ

[CLASS 6] アートってなんだ?――アート思考の極致

[EPILOGUE] 「愛すること」がある人のアート思考

["大人の読者"のための解説] 「知覚」と「表現」という魔法の力(佐宗邦威)

 

感想

いや~、先生、貸していただき有難うございます。

素晴らしい本と出会えましたよ。

 

13歳からの…と名付けられてますが、

13歳~80歳くらいまで有効ではないでしょうか?

それくらいに幅広い年代層に受け入れられる気がします。

 

しばらく前から話題にはなっていたアート志向。

 

私自身も意識はしていましたけど、

もともとアート的なセンスは欠片もありませんから

いったい何をどうしたものか…

正直まったくわかりませんでした。

 

しかし本書を読んでヒントを掴んだというか、

ああ、こうすればいいんだな

こう考えればいいんだなというのが

非常にわかりやすく書かれていて

手に入れることができたような気がします。

 

たまたま社内でもアート志向について

話題になっていたということもあり、

まさに絶好のタイミングでスーッと頭に入ってきました。

 

本書は13歳に読ませる前に、

大人が読んで理解すべきです。

 

私は本書を読んだことにより、

娘に対して語れるようになりました(多分)。

 

題材として取り上げている作品も

非常に興味深いものでしたし、

それに対する解説も

別に芸術的な素養がなくても

まったく問題なし、

違和感なく理解できるものでした。

 

ここまでアートをわかりやすく説明してくれると

センスの欠片もないと言っていた自分にも

もしかしたらメチャクチャセンスあるかもと

不思議と思わせてくれるのですね。

 

いや、それが本来的なアートであり、

アートを難しくしていた過去の常識は

現代社会では邪魔にしかならず、

もっと自由な発想と柔軟な思考回路で

気軽にアートを受け入れるべきだったことに

気づかせてくれる1冊です。

 

何が正解かわからない時代。

今までの正解が一気にひっくり返る時代。

 

まさにアート志向が必要であり、

それも旧態依然としたアートではなく

新時代のアートなのだろうなと痛感しました。

 

それでは恒例の私がグッと来た箇所をご紹介します。

 

「自分なりのものの見方・考え方」などとは

ほど遠いところで、

物事の表面だけを撫でてわかった気になり、

大事なことを素通りしてしまっているー

そんな人が大半なのではないかと思います。

(P.5)

 

しかし、ビジネスだろうと学問だろうと人生だろうと、

こうして「自分のものの見方」を持てる人こそが、

結果を出したり、

幸せを手にしたりしているのではないでしょうか?

じっと動かない1枚の絵画を前にしてすら

「自分なりの答え」をつくれない人が、

激動する複雑な現実世界のなかで、

果たしてなにかを生み出したりできるでしょうか?

(P.7)

 

「アーティスト」は、

目に見える作品を生み出す過程で、

次の3つのことをしています。

①「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、

②「自分なりの答え」を生み出し、

③それによって「新たな問い」を生み出す

「アート志向」とは、

まさにこうした思考プロセスであり、

「自分だけの視点」で物事を見て、

「自分なりの答え」をつくりだすための作法です。

(P.13)

 

「どうやらこれだけではまずいことになるぞ……」

ということに世の中が気づきはじめています。

この背景になっているのが、

いわゆる「VUCAワールド」と形容される現代社会の潮流でしょう。

VUCAとは「Volatility=変動」「Uncertainty=不確実」

「Complexity=複雑」「Ambiguity=曖昧」の

4つの頭文字を取った造語で、

あらゆる変化の幅も速さも方向もバラバラで、

世界の見通しがきかなくなったということを意味しています。

(P.48)

 

「リアリティーは君がどのように物を見るかの中にある」

(P.122)

 

「作品はアーティストだけによってつくられるものではない。

見る人による解釈が、作品を新しい世界に広げてくれる」

(P.164)

 

絵画による「目に見える世界の模倣」は、

写真撮影という技術革新によって

容易に代替されてしまったからです。

(P.296)

 

「真のアーティスト」とは

「自分の好奇心」や「内発的な関心」からスタートして

価値創出をしている人です。

(中略)

その意味で、

「アートなんてものは存在しない。

 ただアーティストがいるだけ」なのです。

(P.300)

 

アートの山脈にこれから挑むビギナーが、

いきなりそんな山道に分け入っていくのは得策ではない。

「教養としてのアートを身に付けよう!」といった

掛け声に象徴されるアートブームは、

アート志向の実践者(=アーティスト)を生み出すどころか、

かえって「正解」を求める評論家を

再生産することになるだろう。

(P.332)

 

むしろ、これからの時代の子どもたちに必要なのは、

すでに存在する職業のなかから

「正解」を選ぶ力ではなく、

むしろ、自分のビジョンや夢をもとに

「職業そのものをつくっていく力」のほうだろう。

(P.334) 

 

評価

おススメ度は ★★★★★ と満点いたします。

 

以前にあるドクターとも

アートについて語り合ったことがあります。

 

外来にもアートがある。

診断を付けるプロセスはアートである。

手術にもアートがある。

 

なぜなら…という話しは

大変に興味深いものでした。

 

別に医療に限った話しではなく、

私自身のビジネスにも活かせる点は多いですし、

それこそごく普通の生活のなかにも

アート志向を組み入れることで

日常が充実した楽しいものになることもあるでしょう。

 

ちょっとした考え方。

受け止め方の縛りを外して、

常識や伝統から離れてみることで

新たな発想や感性が生まれてくるのでしょうね。

 

私は本書を読んだことで

もうひと工夫、もうひと捻りが

自然とできるようになれるような気がしています。

気だけかもしれませんが(笑)、

こんなこともできるかも?

こんなふうに考えたらブレークスルーになるかも?と

何だか楽しくなっています。

 

特別にアートに対する興味関心などなくても

本書を読むことで

自分の中にちょっとした変化が生まれるかもしれませんよ。

 

人生100年時代。

キャリアも二毛作、三毛作にならざるを得ず、

一新、刷新が必要不可欠な時代とも言えます。

 

そんな変化に対して

アート志向は味方になってくれそうですし、

自分を有利な道に導いてくれるかもしれません。

 

先行き不透明な時代だからこそ

何千年も掛けて変化をしてきたアートが

大きなヒントになりそうです。

 

いや~、読んで良かったなあ。

絶賛、おススメの良書です。

 

それでは、また…。 

 

 

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