ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

長宗我部 元親

 

おはようございます。

 

読書がライフワークになっている

医療業界のコンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

現代日本社会というのは

かなり生きにくいのだろうなと思います。

 

サバイバル戦略が実に難しいですし、

人生を棒に振っている人も少なくありませんし、

スリードするような安易な情報も多いです。

 

世代間ギャップは広がるばかりですし、

モデルケースとなるような人は少ないです。

 

誰から学んだらいいのか?

どこから学ぶべきなのか?

 

唯一解があるものではないでしょうけど

私はそのひとつに確実に「歴史」があるだろうなと

心から思う次第です。

 

歴史嫌いな人って

多くが子供の頃に覚えるものが多くて

それで敬遠するようになったように感じます。

 

でも大人になってからの歴史の勉強は

別に暗記などする必要がありません。

 

人から学ぶ。

判断から学ぶ。

流れから学ぶ。

 

こういう観点から歴史を見ると

面白おかしく学べるのではないでしょうか。

 

まあいつの時代だって

生きるのは大変だとも言えますし、

戦国時代なんかよりは

よっぽどまともなのかもしれませんけどね。

 

賢者は歴史に学ぶ。

愚者は自らの経験に学ぶ。

 

どう考えればいいのか?

いかに生きるべきか?

 

生存戦略上の学びは

誰にだって必要ですよね。

 

今回ご紹介する書籍は、

【 長宗我部 元親 】 です。

 

 

本書をピックアップした理由

『 長宗我部 元親 』

宮地 佐一郎 人物文庫 を読みました。

 

長宗我部氏。

 

歴史にそれほど詳しくなくとも

なぜか覚えてしまう名前ではないでしょうか?

 

私も中学生時分に

インパクトがあってすぐに覚えてしまいました。

 

でも、それほど詳しくない。

四国を制覇したくらいは知っていて

関が原の戦い以降に

徳川家康に冷遇されたことくらいしか知りません。

 

信長の野望というゲームを

中学生?高校生?くらいの時にしたのかな?

 

イチ時期はかなりハマッたのですけど

なぜか私は長宗我部氏か島津氏か、

どちらかをピックアップしていたことを覚えています。

 

まず四国制覇か、九州制覇をして

徐々に全国に展開するという…(笑)。

 

たまたま好きな人物文庫シリーズで

長宗我部元親を発見し、

あ、長宗我部のこと全然知らないと思ったのですね。

 

信長の野望でお世話になっていたのに。

 

こりゃ読まねばならんと思いまして

喜び勇んで読み始めたのでした。

 

目次

第1部 長宗我部元親

 長宗我部家の出自

 土佐の群雄

 四国制覇

 秀吉と元親

 戸次川の悲劇

 元親の死

 南学と長宗我部氏

 関ヶ原合戦と盛親

 長宗我部家の滅亡

第2部

 放鶴絵図

 闘鶏絵図

 落武者

 

感想

う~ん、う~ん。

何だろう。

読後のさわやか感がありません。

 

話しがちょっと複雑に

なり過ぎてしまっているように感じました。

もっとシンプルにしたほうが良かったのに。

 

それぞれのシーンで

ふんだんにトピックスを盛り込んでいるのに

1部、2部で話しが行ったり来たりしており

長曾我部元親の通史を学んだ感じがしません。

 

むしろ

第1部 四国制覇

第2部 秀吉に敗北、土佐一国に戻される

第3部 盛親の乾坤一擲の戦い、関が原

第4部 大坂の陣と長宗我部氏の滅亡

第5部 明治維新での長宗我部の逆襲

こんな感じにシンプルにしたほうが

内容も非常にわかりやすくなったように思います。

 

まあそうは言いましても

あまり深い知識を持たなかった私ですから

初めて知ることも多かったので

それはそれで知って良かったなと思います。

 

群雄割拠の四国の中で

メキメキと頭角を現して

戦いに次ぐ戦いを経て

ようやく果たした四国制覇。

 

ところが中央で権力を握った

秀吉に攻められ敗北。

 

土佐一国に戻されてしまい、

鬱憤の溜まる日々を過ごす元親。

 

しかも最愛の息子を戦いで失い

茫然自失状態にありつつ

闘鶏に精を出したりするなかで

おそらく忸怩たる思いとともに亡くなってしまう。

 

家督を継いだ盛親は

関ヶ原の戦いで東軍に付き

家運を立て直そうとするものの

密使が家康の元まで行けず

いかんともしがたく西軍に付いてしまう。

 

土佐の土地も山内家に奪われて

そこからは大坂の陣で滅亡するまで

坂道を転げ落ちるように

長宗我部の家は没落していきます。

 

歴史に「もし」はありませんけど

元親は秀吉とも家康とも

関係性は悪くなかっただけに

ひとつのボタンの掛け違いが

一気に家運を衰退させてしまったのは

実に残念です。

 

もし関ヶ原の戦い

東軍に付いていたら

全然違う歴史が存在したことでしょう。

 

大きな判断ミスがあったというよりは

時代の流れに巻き込まれてしまったところがあり

元親、盛親ともに

地団駄を踏んだことでしょう。

 

さて、ここから学べるのは一体何か?

 

・時代の流れには逆らえない。

・追い込まれる間に判断をしておく。

井の中の蛙にならない。

・先手を打つ。

・一発大逆転はそうそうない。

 

こんなところでしょうか。

 

いずれも生存戦略上で

とても重要なものではありますが

良くも悪くも長宗我部家は

格好の題材と言えるかもしれません。

 

何かひとつのボタンの掛け違いがなければ

こんなことにはならなかったかもしれません。

 

まさに悲劇の武将の1人でしょう。

 

勝手に良いイメージを持っていた

長曾我部元親ですが

相当に辛い人生を歩んだのだな…と

少し同情してしまいました。

 

評価

おススメ度は ★★★☆☆ といたします。

 

期待が大きかっただけに

ちょっと読みにくくて

ストーリーも1部、2部に分ける意味を感じなくて

少し今イチ感を感じてしまいました。

 

紹介されているトピックは

興味深いものも少なくなかっただけに

かなり残念でした。

 

また機会があれば

長宗我部家については勉強したいと思います。

 

それでは、また…。

 

 

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