おはようございます。
医師の転職・開業相談を
未来を共に考えるスタンスでお受けしている
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「自立死」
与芝 真彰 経営者新書 を読みました。
医療を勉強するようになって、
生きるとか、死ぬとか、
病気や怪我になった時にどう向き合うかとか、
生命倫理や人生観とか、
まあ素人なりではありますが、
人として、大人として、
一家の主として
いろいろ考えるようになりました。
著者の与芝氏は、
医師であり、僧侶であるそうです。
いずれの仕事とも
全力で取り組んでいる著者ならではの
実に興味深い内容でした。
著者は東京大学医学部を卒業後、
医師としての経験を積み、
昭和大学藤が丘病院、
せんぽ東京高輪病院で院長を務めるなど、
医師としての実績も豊富です。
その一方で実家はお寺で住職として
教化活動も行っているそうです。
スゴイ二足のわらじですね…。
父親もそうだったようで、
なぜそうならざるを得なかったのかも
本書には書かれており、
それも相当の苦労をしてきた経緯などを知ると
おっしゃっている事に対して
素直に頷けたりもします。
まして著者も本書を発行した時点で70才。
ひと言で言うと、
そんな著者だからこそ書けた本です。
高齢者に対して
かなり手厳しいですし、
老人医療のあり方なども医療側の問題とともに、
患者側の問題にも切り込んでいる。
なかなか口に出せない事を
ズバッとストレートに言っていますが、
それは真実でもあるし、
著者のバックボーンだからこそ
聞き入れられます。
おそらく他の人が同じ事を言うと、
炎上してしまうでしょう…。
高齢者の方が読むと、
受け入れがたい部分もあるかもしれませんが、
参考になる点は少なくないと思います。
また高齢者を親に持つ世代や、
医療関係者にとっても
考えさせられるべき点は多いとも思います。
最後に目次をご紹介します。
第1章 延命を求めるのは自分自身か、
それとも家族か?
第2章 過保護なわが国の高齢者とその弊害
第3章 平穏に大往生を遂げるための知恵
第4章 死に向けて自立した生を歩む方法
おススメ度は ★★★☆☆ と致します。
内容は良いのですが、
自立死というタイトルや
医師であり僧侶である事から
もっと深く死について考えさせられるかと
思っていたのですが、
その点は少し残念でした。
ですが、読む価値はある本だと思います。
それでは、また…。
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