おはようございます。
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ジーネット株式会社の小野勝広です。
「偽りの政権交代
財務省に乗っ取られた日本の悲劇」
高橋 洋一 須田 慎一郎 講談社 を読みました。
当時の民主党政権時代の本なんです。
2010年に発行されてますから、
下手をすると
ひと昔前という感じですよね。
タイトルに惹かれたのか、
著者に惹かれたのか、
自分でもよくわからないのですが、
なぜだか気になってしまい
つい読み始めてしまいました(苦笑)。
まあ結果的には
いろんな勉強になりましたので良かったです。
さて著者の高橋氏は、
東京大学理学部を卒業し旧大蔵省に入省。
理財局資金企画室長、ブリンストン大学客員研究員、
内閣参事官に就任。
書籍を書かれています。
もう1人の須田氏は日大経済学部を卒業し、
経済誌の記者を経てフリーの経済ジャーナリストに。
財界での豊富な人脈を基に数々のスクープを連発し、
雑誌、テレビ、ラジオなどで活躍されています。
私は高橋氏は知らなかったのですが、
須田氏はテレビで
何度か見掛けており記憶にありました。
この経歴の2人の対談なら、
かなり突っ込んだ内容ではないか?
という点と、何でしょうね…
当時の民主党政権から学びたいというか、
まあ失敗から学ぶ意味合いもあったのかなあ、
それとも今の凋落ぶりの原点を
知りたかったのかなあ、
何となく気になったんですよね…。
ではまずは目次からご紹介します。
第1章 闇の郵政人事
第2章 霞が関にジャックされた官邸
第3章 JALを潰した真犯人
第4章 日本経済を沈没させる日銀と民主党
第5章 迷走する政策の裏側
第6章 小沢独裁体制が暴走する理由
第7章 欠陥だらけの政策決定プロセス
第8章 財務省「支配力」の源泉
第9章 暗雲漂う公務員制度改革の行方
第10章 マスメディアの大罪
終 章 自民党は復活するのか
どの章も、ああ、そんな事あったっけなあという
若干の懐かしさもあり、
でも現在に繋がる元にもなってたりして、
結構興味深く読めました。
ひと言で申し上げますと、
著者の2人は相当に民主党政権が
気に食わなかったのですね(苦笑)。
今となれば正解!という事かもしれませんが、
当時に本書を出すのは
勇気の要る事だったかもしれません。
まず民主党がダメ、
そして財務省がダメ、官僚がダメと
当時の出来事の裏側をしっかり説明しながら
徹底批判しています。
今読むと、なるほど、
そういう事だったのか…と
時間が経っているからこそ
冷静に受け止められます。
だからと言って自民党ベッタリかというと
そういう事ではなく、
最終章ではこのままでは
自民党は解体に追い込まれるのではないか?とも
言っています。
これは大きく外れましたが、
たかだか7~8年前のトピックスなのですが、
歴史を学ぶような感じで良き学びになりました。
高橋氏は元官僚だからでしょうか。
非常に官僚に対しては手厳しく、
特に財務省に関してはコテンパンに叩いてます…。
私自身も官僚に対しては
批判的になる時もあるのですが、
さすがに元官僚の方の批判は
説得力があって実に小気味いいです。
ただ思うのは、
官僚である個人の問題というよりは、
そこに綿々と受け継がれている伝統や
文化の問題なのかなと思うようになりました。
中には問題のある人もいるのでしょうが、
多くは優秀な方々だと思いますし、
志だって高いのではないかとも思うんです。
ただそれが発揮できない
何かがあるのでしょうね…。
そして内部にいると麻痺してしまったり、
いつの間にか取り込まれてしまったりするんでしょう。
これは官僚に限った話しではなく、
大企業など大きな組織では同様かもしれません。
なぜか官僚の仕事振りに関心が出てきましたので
次はそういう本を読んでみます。
あ、それともう期待の「き」の字もないのですが、
やっぱり民主党、
今の民進党はこの頃から
致命的な欠点があったんですね…。
それはよくわかりました。
おススメ度は ★★★★☆ といたします。
時にはこんな本も
読んどかなきゃアカンなと感じました。
導き出す結論は個々違っても、
政権の裏側や裏事情まで
しっかりチェックしておかなきゃいけませんね。
それでは、また…。
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