おはようございます。
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ジーネット株式会社の小野勝広です。
「官僚に学ぶ仕事術
最小のインプットで最良のアウトプットを実現する
霞が関流テクニック」
久保田 崇 マイコミ新書 を読みました。
先週書いた書評ブログにて
官僚の仕事ぶりに興味が出てきたので
それに関する本を読もうと書いたのですが、
早速読んでみたのが本書です。
2011年出版の本ですから
若干古いと言えますが
最小のインプットで
最良のアウトプットを実現とまで言われたら
読まざるを得ません(笑)。
著者は執筆当時は内閣府の参事官補佐。
1976年生まれですので
若手から中堅に差し掛かった所でしょうか。
京都大学を卒業し、
国家公務員採用Ⅰ種試験（法律職）に合格し
内閣府に入り、
ケンブリッジ大学にて
ＭＢＡを取得したエリートのようですが、
うむ…、正直…本書は期待に届かなかったな…。
著者はその後、
現在は立命館大学大学院で
公務研究科の教授になられているようです。
なんだ…官僚辞めちゃってるし…。
まずは目次をご紹介します。
第１章 霞が関で求められる仕事術
第２章 キャリア官僚の人脈術＆コミュニケーション術
第３章 トップ１％になる官僚の読書術
第４章 世界の現場で通用する英語術
第５章 仕事を充実させる官僚のプライベートライフ
第６章 本当に豊かな人生を送るために
第１章こそは官僚の仕事術と言えますが、
２章以降は別に官僚ではなくともいいという内容なんです。
人脈にしても、
コミュニケーションにしても、
読書、英語、ワークライフバランスにしても、
う～ん、どっかで聞いた事のあるような…という、
ちょっと残念な内容でした。
であれば第１章が深掘りされていればいいのですが、
いくらエリートでも若手官僚の書く事ですから
ちょっと浅いんですよね…。
著者の問題というよりも、
出版社の問題なのでしょうか？
なぜ著者を選んだのか？
他にもっと相応しい官僚はいるだろうに…と、
つい思ってしまいました。
じゃダメダメな本か？と言うと
そういう訳ではありません。
普通に仕事術を学ぼうと思えば、
若手ビジネスパーソンには
参考になる点は
決して少なくないと思います。
私ごときの評価が低かろうが、
著者はやっぱりエリート官僚です。
（すでに元ですが）
勉強法も含めて、
とても賢い方である事はわかります。
だからどのように考えて、
いかにして仕事をこなしていくか？のノウハウは、
高水準であるように思います。
またいわゆるザ・公務員的な考え方ではなく、
むしろ新しい官僚像を目指していたようにも思いました。
だから官僚を辞めちゃったのかもしれませんが、
ボランティア活動であったり、
仕事に取り組む姿勢にも
柔軟性と幅広さを持っています。
よって普通の仕事術として読むなら
結構勉強になります。
私の場合は、変に官僚に学ぶ…という点や
霞が関流テクニックという部分に
大きな期待をしてしまったので
ちょっと物足りなく思ってしまっただけです。
おススメ度は ★★★☆☆ といたします。
しかし本書は他の官僚の方々は
どんな評価をしているんでしょうね～。
著者も私ごときが…みたいな事を書いていましたが、
他にも優秀な官僚は多くいるでしょうし、
内容的にも官僚ならでは…というよりは、
昨今の若手は…という感じの内容が多く、
霞が関的には好ましくないのではないか…と、
余計な心配をしてしまいました。
仕事術はより良いものを身に付けるべきですし、
その為に継続的な勉強、情報収集も必要でしょうし、
時代が変われば変わってくるものだとも思います。
私自身、キャリア支援の仕事をしているのだから、
常に新たな仕事術に関しては
学び続けていきたいと思います。
それでは、また…。
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