おはようございます。
転職を検討している
医師・看護師にキャリアプランを提供している
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「司馬遼太郎 リーダーの条件」
文春新書 を読みました。
この本は共同で書かれており、
著者になっています。
率直に申し上げますと…、
ものすっごい面白かったです。
歴史が好きな人、司馬遼太郎さんが好きな人、
リーダーシップに悩む人などが読むと
かなり楽しめると思います。
タイトルにもありますように、
著書を振り返りながら語る形になっています。
ちなみに目次は…
・大座談会① 司馬遼太郎 日本のリーダーの条件
・大座談会② 司馬遼太郎が愛した日本人
・大座談会③ 偉大なる明治の「プロジェクトX」
・大座談会④ 秋山兄弟、東郷、児玉の子孫大集合
となっています
お読みになっていない方は残念ですが、
ちょっとわかりにくいかもしれませんので
そちらを先にお読みになって下さい。
この司馬遼太郎さんの代表作を
中心に話しは進みますので、
お読みでない方は
何のこっちゃ??となってしまいます。
そうは言っても、
この2作品は
どちらも超が付く程読み応えがありますし
幕末から日清・日露戦争までの流れが
よく理解できますので、
読む価値は大いにあると思います。
さて本に戻りますが、
目次にもありますように
座談会という形式を取って話しは進みます。
なので口語体で書かれていますから
非常に読みやすいです。
そして座談会に参加している人も
豪華なメンバーが揃っており、
それぞれの知識を惜しげもなく
披露してくれていますので、
歴史のほんの小さな事件や
あまり広く知られていない出来事なども満載であります。
元首相の中曽根康弘さんも
対談メンバーに入っています。
大座談会④では、
児玉源太郎の子孫が座談会をしています。
これも肉親から見た偉人たちが
赤裸々に語られていて実に面白かったです。
ちなみにですね、
この本で取り上げられている人物は…
榎本武揚…などなどです。
これで面白くない訳がないですよね~。
まあ、あんまり歴史が好きでない方には
興味の持てない話しかもしれませんが、
それでもリーダーシップ論や
人生のヒントになる逸話などが満載ですので、
良かったらお目通し頂きたいなと思います。
日本の歴史上にも
実に様々なタイプのリーダーが出現しており、
これが正解というリーダー像は見えてきません。
なので自分に合った
リーダーから学ぶのが良いのだと思います。
それくらいにリーダー論は難しいと思います。
ビジネスの世界のリーダーは
戦後HONDAややSONYなどを作った方が語られ続け、
それはそれで学ぶ所は実に多くあります。
しかし、それは戦後の右肩上がりの時代であって
ここ10~20年は現状維持どころか
右肩下がりである訳です。
その意味では学ぶべきは
戦国時代のような明日をもわからない日々の中で
リーダーシップを発揮してきた武将であったり、
江戸から明治へ
時代は大きくうねりを上げて変化していく中で
リーダーシップを取ってきた志士達の方が
より学ぶ点は大きいのではないかと個人的には考えています。
「賢者は歴史に学ぶ、愚者は自らの経験に学ぶ」
と言います。
良かったらどうぞ歴史から学んでみて下さい。
お奨め度 ★★★★☆ の良書です。
それでは、また…。
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