ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

やぶ医者 ~誤診、ミス、事故はこうして起こる

 

おはようございます。

 

医師、看護師の人生の転機でお役に立つ

転職・開業コンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「やぶ医者

 ~誤診、ミス、事故はこうして起こる」 

祥伝社 東海林 茂樹 を読みました。

 

医師キャリアやぶ医者

 

まず目次ですが…

 

旭川医大法医学教室>

1、達人の盲腸手術

2、鍛錬はホラー映画で

3、遺体は北海道に流れ着く

4、北見美人美容師殺人事件

5、マダムはなぜ凍死したのか

 

<秋田大第一外科医局1>

6、奴隷の日々が始まった

7、手術場に怒号が響く

8、研修医、気管切開を決行す

9、麻酔事故はこうして起こる

10、不思議な膀胱

 

<秋田大第一外科医局2>

11、外科科長のゴッドハンド

12、医者が嘘をつくとき

13、なぜ、ガーゼを置き忘れるのか

14、ダメな外科医は前線へ

 

<秋田労災病院

15、戦う外科医

16、秋田労災病院の改革

17、外妊は時間との勝負

18、知恵なきものは汗を出せ

19、外科医という戦闘機乗り

20、台湾ダンサーの左環指

 

<小坂鉱山病院>

21、病院を黒字にする方法

22、尻を磨いて大腸カメラ

23、毎月、乳房を触りなさい

24、昆布の祟り

 

と、このようになっています。

 

著者が自身の経験をありのままに、

そして面白おかしく書いている事が

この目次からおわかりになると思います。

 

そして、私のような医療を学んでいる人間や、

若手の医師、研修医の方などには、

かなり面白く読める本なのだと思うんです。

 

し・しかし…、

どうしてこんなタイトルになってしまうのでしょうか?

 

ごく一部には

このタイトルから期待されるような内容もありますが、

大半はタイトルからは程遠い内容となっています。

 

売る事を考えれば

センセーショナルなタイトルを付けた方が良いというのは

その通りなのでしょうが、

それが返ってマイナスになる事もあると思うんですね。

 

この本は著者が、

とても楽しく自身の若かりし頃を

振り返って書いてくれています。

 

それだけで読み応えはありますし、

充分に面白い本になっています。

 

ん~、タイトルが

台無しにしている感じを受けました。

残念…。

 

さて、タイトルを抜きにすれば

面白い本でした。

 

著者である東海林先生の医師としての人生を

そのまま赤裸々に書いていらっしゃいます。

 

ところどころ、そこまで書いていいの?

という話題もありましたが、

日々診療に当たってきた中での

様々なトピックスをご紹介してくれています。

 

医学的に参考になるとか、

小説的な面白さがあるとか、

そういう類ではありませんが、

エッセイ的な面白さがあると感じました。

 

こういう飾らない言葉で

医師としての経験をオープンにする事は、

これからの若手医師にとっては

かなり勉強になるのではないかと思います。

 

自分だったらどうする?とか、

反面教師にするとか、

捉え方はいろいろかと思いますが、

それこそお酒を飲みながらの雑談のような、

そんな良さがあるように思い、

意外とそういうアナウンスってないと思いますので、

貴重な本ではないかと思います。

 

もっと、いろんな先生が

こういう本を書いたらいいのに…。

そんなように感じました。

重ね重ね、タイトルが残念です…。

 

それでは、また…。

 

 

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