おはようございます。
医師、看護師の人生の転機でお役に立つ
転職・開業コンサルタントの
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「石原都政副知事ノート」
青山佾 平凡社新書 を読みました。
この本は、
2004年1月に発行されています。
私自身も随分前に購入して、
いつか読むだろうと思って保管してあったのですが、
石原さんが国政に復帰するという事で
良い機会かなと思い読んでみました。
まずは目次ですが、
1、石原都政スタート-副知事になる
2、横田飛行場に行ってみよう
-軍用共用化と羽田の国際化
3、財政再建のために知事になったんだ
-財源さがしと経費節減
4、容積率で遠慮するな
-東京メガトロポリスの創造
5、三宅島のマグマはどこにいるんだ
-災害対策の最前線
6、こんな不合理は放ってはおけない
-土地収用法改正
7、現金給付でごまかさずに福祉を充実させよう
-福祉改革
8、黒煙をなくせ
-ディーゼル車排ガス規制
9、これからの石原都政-破壊と創造
となっています。
著者は第1期石原都政で
副知事を務めていました。
その為に内側から石原都政を見つめてきたので、
臨場感溢れる内容となっています。
とは言え、
私がこの本を読もうと思ったのは
石原さんという人の事が知りたかったからでありまして、
そういう意味では
残念ながらタイトル負けしている感じです。
ただ、ではがっかりした本なのかというと、
全くそんな事はありません。
石原都知事云々を期待しなければ、
実に面白い本でした。
それこそ都政って何?とか、
都の行政マンは何をしているの?とか、
地方自治とは?などといった角度から見ると、
非常に勉強になりましたし、
わかりやすい、
素晴らしい本だと思いました。
東京都民である
私も知らなかった事がたくさんありましたし、
都の運営って
このようになっているんだ…という
発見がかなりありました。
そういう意味では
お奨め度は ★★★★☆ と四つ星です。
どの章も非常に読み応えがありますし、
行政マンとしての人生を貫き通した
著者だからこそ書ける内容でもあります。
著者の都政に掛ける熱き思いには
感動すら覚えます。
石原さんの事は別の機会に勉強しますが、
どうぞこの本をお手に取ってみて下さい。
少なくとも都民の方や、
行政に携わっている方には、
学ぶ所の多い本だと思います。
私の勉強不足ではありますが、
へ~それって石原さんが実現させたんだ~という事が
この本にはいくつも書かれています。
国政に復帰と会見をしてから、
メディアは政局に絡めた報道や
興味本位の過去の発言内容など、
実にくだらない報道を続けています。
本来のメディアの役割は、
石原さんが都知事時代に
何を実現させ何ができなかったのかを明らかにし、
国政に復帰して
何をしたいのかを書き、
彼の本質に迫り、
我々国民が正しい判断を下す為の
情報を発信しなければならないでしょう。
日本のメディアは、
その責任を全うしていません。
それを前提に我々は自ら情報収集を行い、
適切な判断を下さねばなりませんね。
メディアに踊らされては
絶対にいけないと思います。
この本はそういう意味でも
読んで良かったです。
それでは、また…。