ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

本物の医師になれる人、なれない人

 

おはようございます。

 

医師の転職、開業の情報提供をしている

医師転職相談センターの運営企業、

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「本物の医師になれる人、なれない人」

小林 公夫 PHP新書 を読みました。

 

本物の医師キャリア

 

結論から言います。

超おススメ本です。

 

私のお奨め度も文句なしで、

満点の★★★★★ です。

 

まず目次からご紹介致します。

 

序章 医師という職業

第1章 患者の望みに正しく応える

第2章 正当な注意力、判断力

第3章 正当な開拓精神

第4章 さらに求められる七つの能力、資質

第5章 医師に訊く「本物の医師の条件」

 

となっています。

 

著者である小林氏は法学博士であり、

専門は医事刑法、医事法、生命倫理法哲学

 

臓器移植や未成年者の自己決定権、

臨床試験医療過誤安楽死

尊厳死などを研究し、

日本医事新報などに

医学と法学に関する研究論文を発表しているとの事。

 

私は医療と法律は

相性が悪いのではないかと考えており、

その法律家の方が医療について書いた本ですから、

正直何の期待もせずに読み始めたのです。

 

ですが、完全に裏切られました。

もちろんいい意味でです。

 

おそらく数多くの医師と接し、

様々な問題に対処してきたからなのか、

非常に医療現場に精通している感じを受けましたし、

何より問題提起している内容が

素晴らしく感じました。

 

きっと私が無知なだけで、

かなり有名な方なのでしょうね。

もう不勉強で恥ずかしくなります。

 

まだこの本を

お読みになっていない医療従事者の方は

お手に取ってみる事を心からお奨めします。

 

いつ訴訟を起こされるかと不安を持っている。

 

これからどんな医師を目指せばいいか悩んでいる。

 

自分の診療方針に迷いが生じている。

 

患者が何を求めているのかを、

今ひとつ理解できていない気がする。

 

医療界に置ける

自分のポジショニングが掴めていない。

 

現状に満足しつつあり、

次の課題が見つかっていない。

 

理想の医師像を見失いがちだ。

 

私ごときが言うのは誠におこがましいですが、

もし上記に当て嵌まるものがありましたら、

きっとヒントや答えに近いものが

本書にはあるのではないかと思いました。

 

また医療者に限らず、

この本は非常にわかりやすく書かれている為に、

一般の方でも普通に読めます。

 

法学博士が医療について書くなんて言うと

相当に難解なイメージを持たれるかもしれませんが、

私でも充分に楽しく読めました。

 

過去の事例や判例

そして具体例がふんだんに盛り込まれている為に

読みやすいですし、理解しやすいです。

 

医学部の学生さんや、

医学部を目指して勉強している高校生などにも

良い学びになるんじゃないかなとも思います。

 

何より著者のスタンスが中立的で、

なおかつ医療を

とても大切なものと考えており、

また医師や医療従事者に対する

リスペクトの思いも伝わってくるんですね。

 

そういったところも

この本に好感の持てた部分です。

 

いや~、またまた良書に出会えたなあ。

 

とても嬉しい気持ちで

このブログを書きました。

実に良い勉強をした気分です。

 

それでは、また…。

 

 

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