ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

医者ムラの真実

 

おはようございます。

 

医師、看護師の転職時における

ヘルプデスク的な存在を目指す

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「医者ムラの真実」 

榎木英介 ディスカバー携書 を読みました。

 

医師キャリア真実

 

正直タイトルを見た時は

あんまり読む気になれなかったんです。

 

最近流行の医療否定本なのかな…と。

 

でも著者を少しだけ存じ上げていて、

そんな内容を書くような方ではない

気がして読んでみたんです。

 

結論から言うと、

この本は実にいいですね。

 

医療の部分部分に対して、

安易な肯定も否定もせず、

実直に向き合っている感じがしました。

 

著者の誠実な人柄が伝わってくるような

硬派な1冊です。

 

話題になった医療否定本などと

同類に考えてしまったことを

大いに反省しております。

 

しかしタイトルは著者が考えたのかな?

出版社なのかな?

 

後者ではないかと推測しますが、

ちょっともったいない感じがするほどに

真っ当な内容です。

 

タイトル負けとは反対の、

内容がいいだけに

もっといいタイトルがあるのでは?と

思ってしまった次第です。

 

何といっても著者のスタンスが良いです。

 

誰かの味方をするのでもなく、

誰かを否定するのでもなく、

医者の世界を実に冷静沈着に受け止めています。

 

ですから医者や医療の課題、

欠点などを的確に捉えていますし、

逆に医療者の頑張りが理解されていない点や現実を、

一般の人にも理解してもらおうという

健気な思いも伝わってきました。

 

いい意味で「ウケ」を狙っていないんです。

 

まさに硬派と言える点ですが、

だからこそ読んでいて感情が入ります。

 

病理医の章などは、

私がもし医師になるなら

病理医になろうかと思ってしまうほどにわかりやすく、

実直に書かれていました。

もちろんなれませんが(笑)。

 

一般の人にもわかりやすい本だと思います。

 

なぜ医療の世界が批判されるのか?

医療の内部はどうなっているのか?

何が課題でその要因は何なのか?

 

そういった事が確実に理解できるのではないかと思います。

 

最後に目次をご紹介しますと…

 

第1章 誰が医者になるべきか

第2章 パンダと病理医―知られざる医師不足

第3章 取っても食えない博士号と基礎医学の危機

第4章 医者ムラの住人はインテリヤクザ

第5章 医療を変えるのは誰か

 

となっています。

 

私は確実に再読すると思います。

特に第5章は必見です。

私は感動を覚えながら読み進めたんです。

時間がない方は第5章だけでもいいかもしれません。

 

いや、病理医である著者は

きっと第2章を読んで欲しいのでしょうが…(苦笑)。

 

おススメ度は ★★★★★ と致します。

 

とても勉強になりましたし、

私が医師と話しをする際にも役立つ内容でした。

素直におススメ致しますよ。

 

それでは、また…。

 

 

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