おはようございます。
転職や開業を検討している医師に
正しいノウハウを提供している
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「こんな医者ならかかりたい
最高のかかりつけ医の見つけ方」
真野 俊樹 朝日新書 を読みました。
ひと言で申し上げますと
非常に勉強になりました。
医療従事者はもちろんの事、
医療の周辺でビジネスをしている人間にも
必読の書と言えるのではないかと思います。
まずは目次からご紹介します。
第1章 私が紹介したくない医師
第2章 予防に向かう医療と「かかりつけ医」
第3章 日本における「かかりつけ医」
第4章 在宅医療とかかりつけ医
第5章 かかりつけ医になりたくない医師の本音
第6章 世界の「かかりつけ医」事情
第7章 明日の日本の医療
これを見るとおわかりになる通り、
まあタイトルにもなっているのですが
本書はかかりつけ医について書かれています。
ただかかりつけ医の事だけ書いている訳ではなく
かかりつけ医を通して
日本の医療が持つ課題や、
個々の医師が自分の未来を考えていく際の
重要な視点などについても
的確に書かれていると思いました。
著者である真野俊樹先生ですが、
以前にも
著書を読みブログで紹介した事もあります。
何といっても、
名古屋大学医学部を卒業した後、
糖尿病内科医として臨床経験を積んだ後に
コーネル大学医学部に研究員として留学。
その後、製薬企業のマネジメントに携わりながら
英国レスター大学大学院でMBAを取得。
医師であり、医学博士でありながら、
経済学の博士号も持ち、
MBAホルダーでもある。
委員長も務めていて、
医療政策・医療経済に関する
第一人者でもあります。
このようなご経歴の持ち主ですから
とにかく視野が広い。
そして鋭い観察眼を持ち、
深い分析力がある。
第1章では、個々の医師の課題について明示し、
第2章では、予防という観点からかかりつけ医を語る。
第3章では、我が国のかかりつけ医の発端と歴史について書き、
第4章では、在宅医療について総合的に分析し、
第5章では、医師のかかりつけ医に対する見方について
客観的な考察をし、
第6章では、デンマーク、イギリス、オランダ、フランス、
世界各国のかかりつけ医の事情を披露し
第7章では、日本の医療の未来について
独自の切り口から課題や
進むべき道を教えてくれます。
そして何がスゴイかって、
これが非常にわかりやすく書かれているという事です。
私ごときでもわからない部分は、
ほぼありませんでした。
患者側、つまり一般の方々が読んでも
難しいという感じは受けないと思います。
日本の医療の現状を知る事のできる
良書であると断言できます。
おススメ度は ★★★★★ と満点と致します。
実は様々な偶然が重なり、
著者の真野先生とは面識を持つ事ができました。
非常に穏やかな方で、
物凄い勉強家でありました。
私からも何か情報が得られるのではないかと
多くの質問をされたのが印象的でした。
こういう姿勢を持っているからこそ
こういう良書が書けるんだなとつくづく思います。
満点評価は面識を持ったからではありません。
かかりつけ医について学びたい方、
日本の医療の現状や未来、
世界各国の医療について知りたい方、
本書をお手に取ってみる事をおススメします。
それでは、また…。
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