おはようございます。
医師を中長期的にキャリア支援するから
転職、開業、経営を総合的にコンサルティングする
ジーネット株式会社の小野勝広です。
人を知る。
社会の仕組みを知る。
こればかりは永遠に学び続けます(笑)。
本日のブログのタイトルは、
『 日本の難点 』といたしました。
本書をピックアップした理由
『 日本の難点 』
宮台 真司 幻冬舎新書 を読みました。
以前から宮台さんに関しては
とても興味があったんです。
事実、我が家の本棚には
数冊著書が準備されています。
しかし何となく難解な感じがして
どうも手が伸びなかったのですが、
私だって日々成長をしているはず(笑)。
そろそろいいだろうと
若干チャレンジングではあったのですが、
読み始めてみたのでした。
目次
第1章 人間関係はどうなるのか
ーコミュニケーション論・メディア論
第2章 教育をどうするのか
ー若者論・教育論
第3章 「幸福」とは、どういうことなのか
ー幸福論
第4章 アメリカはどうなっているのか
ー米国論
第5章 日本をどうするのか
ー日本論
感想
う~ん、スゴイ…。
とにかく取り上げるテーマが幅広い…。
そして深い…。
なのでスラスラ~とは読めず、
ある程度読んだら
もう1度前に戻って読み直して…。
何だか2回読んだ気分です(笑)。
とにかくもうありとあらゆる事象について
著者がズバッと切り込んでいきます。
それこそ総集編みたいなものであり、
宮台氏の知識や教養の幅広さ、
溢れんばかりの知性や見解の奥深さ、
もう頭が自然と下がります。
古今東西あらゆる文化人の言葉を引用しており、
この人は今まで何万冊の本を読んだのだろうと
不思議に思うくらいの引用数です。
また言い回しは難解ではあるけれども、
その難解さを楽しませるような
著者特有のテクニックが
あちこちに使われてもいます。
何て言うのか、
本書を読んでいると
自分が頭が良くなったような
錯覚を起こさせてくれます(笑)。
おそらくですね、
宮台氏くらいに頭が良いと、
政治家だろうが、官僚だろうが、
成功した経営者だろうが、
どいつもこいつもバカに見えるのではないかと想像します。
そしてそんなバカ者どもが作ったこの社会など
もう欠点だらけに思えるのでしょうね。
となるとそれこその社会のあちこちに問題が転がっていて、
それをひとつずつ解説し、
治療計画を立て、処方箋を出し、
さあこうすれば治りますよ~と教えてくれている訳です。
しかし実際の我々の社会は
病巣を治そうなんて事はせずに、
むしろ悪化させたり、放置したりしている。
ふむ…。
そりゃ我が国も難点だらけになるわな…と。
宮台氏は社会学者ですから、
こうして問題提起をして、
自分なりの改善策を提示してくれる訳ですが、
時の権力者達は
もっと宮台氏から学ぶべきではないかなあ。
もっと良い社会になると思うけど…。
評価
おススメ度は ★★★★★ と満点といたします。
私の敬愛する内田樹さんに通ずるものが
宮台氏にはあるように感じました。
もう少し著書を読み込んでまいろうと思います。
宮台氏のロジックは
目から鱗が落ちるほどに
ズバリと本質を突いているように感じましたし、
私には見えないけれども
宮台氏には見えているもの、
ここをもっと浮き立たせていけると
私自身も次のフェーズに進めるのかな?などとも考えました。
最近の私のテーマ、
「人を知る、社会の仕組みを知る」ためには
最高の1冊でした。
実に勉強になりました。
超絶おススメいたします。
それでは、また…。
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