ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

生涯年収を最大化する生き方 転職と副業のかけ算

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを実現するために

転職やクリニック開業などのシーンで支え続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

仕事…。

キャリア…。

年収…。

 

これが正解だ!というものが

ある訳ではないと思うんです。

 

もし正解があるとしたら

「自分」にとっては…ではないでしょうか?

だからこそ自分との対話が重要なんですよね。

 

本日のブログのタイトルは、

【 生涯年収を最大化する生き方 転職と副業のかけ算 】

といたしました。

 

医師転職副業

 

本書をピックアップした理由

『 生涯年収を最大化する生き方 転職と副業のかけ算 』

moto 扶桑社 を読みました。

 

医師の転職支援を仕事としている私としては

こういう書籍には

つい関心を持ってしまいます。

 

キャリア本とでも言うのでしょうか。

最近の流行りとか、トレンドってのは

プロとして抑えておきたいと思う次第です。

 

それと一応私はブロガーの1人になるのでしょうか?

もう9年も書き続けてますからね。

 

アフィリエイトのようなものは

一切しておりませんので、

世間一般的なブロガーとは違うのかもしれませんけど

ま、ブログを書いている人という意味では

間違いありません。

 

と同時にSNSでも

積極的に情報発信をしています。

 

ずっとfacebookを中心としていたのですが、

こちらも継続しつつ

最近はtwitterにもハマっておりまして…。

 

著者のtomoさんも

相当にtwitterを活用しているようです。

 

そんなこんなで

キャリアとtwitterの両面で関心を持ち、

本書を手に取った次第です。

 

目次

はじめに 給料はもらうものではなく「稼ぐもの」

序章 「個人で稼ぐ」サラリーマンが本当の安定を手に入れる時代

第1章 年収240万円の地方ホームセンターを選んだ理由

第2章 地方ホームセンターやリクルートで学んだ「成果」に繋がる働き方

第3章 4度の転職で年収を上げ続けた「転職術」

第4章 本業を活かして稼ぐ「サラリーマンの副業」

第5章 生涯年収を最大化する生き方

 

感想

う~ん、

私自身もキャリアの専門家ですから

こういった本は厳しい目線で見てしまいます。

 

ある部分では100点なんですけど、

ある部分は納得いかねー(笑)。

 

まあそうは言っても

全般的には良書と言えますかね。

 

著者の発想、物の見方、考え方が

とても参考になります。

 

ただ最近のキャリア論を見ていて

とても残念に思うのは

「お金」に重きを置きすぎです。

 

それだけ将来不安があって

お金に対する関心が高いのでしょうし、

そりゃ生活するにはお金は絶対条件ですし、

何をするにもお金は必要ですから

少額よりは多額にあった方が良いですよね…。

 

ただね、キャリアアップ

お金を得るため?だけではありません。

 

まして人生の価値観って

「お金が中心」で良いでしょうか?

 

私には表層的な思考が世に広まり、

非常に残念に思いますが、

まあグローバリズムの浸透とともに

資本主義国家である我が国では

いたしかたない面もあるのでしょうね…。

 

まして私のようなどこにでもいるおっさんが、

お金を優先的に考えている人に

何かを述べても、

じゃお金以外に何があるんですか!?と

逆ギレされそうです。

 

ここにハッキリ断言します。

 

それを見つけるのが人生ですし、

確実にお金以外に

もっと大事な人生の価値観は存在します。

 

お金は3番目か、4番目くらいじゃないかな?

そしてお金以外の価値観を見つけた人は

確実にお金もゲットできます。

たぶん…(笑)。

 

さて、本書の本業と副業の考え方は

とても興味深いです。

 

私が当ブログで何度となく主張している

パラレルキャリアに該当します。

 

医師はこのパラレルキャリアを

実践している方が多いのですが、

本書を参考にしながら

それをさらに推し進めていくと

自ずとキャリアは熟成していくように思います。

 

それでは恒例の私がグッときた箇所をご紹介します。

 

会社が倒産しそうなとき、

ほかの会社に乗り移るでもなく、

ただしがみついていたらどうなるでしょうか。

沈没する船にしがみつくことでしか生き残れない人は、

沈みゆく船と運命を共にするしかありません。

助かるためには

「生き残る力」を

自分自身が身に付けておく必要があるのです。

(P.23)

 

転職で年収を上げ続けるためには、

様々なテクニックがあります。

しかし、その大前提として、

年収を上げる転職には、

「今いる会社」で成果を出すことが必要です。

特に20代のうちは、

高い給料を追い求めるより

「自分のスキル」を貯めたほうが

長い目では大きな価値になります。

(P.50)

 

働くうえでは

「自分が成長できる企業はどこか?」

という自分視点だけではなく、

「自分が成長させたい企業はどこか?」

という視点も併せ持っていないと、

いつまでも受け身の姿勢でいることしかできません。

会社によりかかるだけでなく、

「会社を成長させる力」と持つことが

大切なのです。

(P.65)

 

「自分という会社を経営する目線を持て」

(P.72)

 

出世という手段は年収を上げる王道のルートです。

しかし、自分の「価値」は、

役職だけでは決まりません。

役職はあくまでも「社内での役割」であって、

社外に出たら、

肩書以上に「自分の実力」を見られます。

(P.79)

 

おおよそ2年から3年後の自分を考えていくと、

市場価値の高いポジションを

目指せるようになっていくと思われます。

(P.116)

 

目先の年収や仕事内容で転職するのではなく、

その次の会社で達成したいことを

見据えて選ぶのがいいのです。

自分がやりたい仕事が今はできなくても、

その仕事をするために必要なことを積み上げていけば、

いつか必ずその仕事に就くことができます。

そのためには、

目指す山への「登り方(キャリアルート)」と、

登るために必要な

「道具(スキル)」を揃える必要があります。

(P.118)

 

転職エージェントは

会社の規模やネームバリューではなく、

「エージェント個人」にスキルを依存するため、

担当してもらう「人」によって、

当たり外れがあります。

彼らを利用して自分に合った求人を引き出すには、

転職エージェントそれぞれの特徴を知り、

それに合った姿勢で面談に臨む必要があるのです。

(P.121~P122)

 

僕は「本業で得た知見を副業に活かす」かたちで

収入を得ています。

本業の成果に副業をかけ算することで年収を増やし、

個人として稼ぐ力や

個人のブランドを伸ばす戦略を展開しているのです。

(P.180)

 

副業を推進する風潮はおおいに賛成ですが、

ラクして稼げる」といった言葉に

踊らされるのは違います。

一生懸命に努力すれば結果はついてくるものですが、

誰でも簡単に稼げる手段はありません。

自分の努力があってこそ、

お金になるのです。

副業で大きな金額を

稼いでいる人の多くに共通するのは、

本業と副業のどちらにも

努力を怠っていないことです。

(P.198)

 

「給料はもらうものではなく、

 稼ぐもの」

(P.234)

 

いかがでしょうか?

キャリア、転職、年収、副業について

かなり神髄を突いているかと思います。

 

本質を知らずして

自分の人生を好転させる事はできませんよね。

 

その意味でも本書は

相当におススメできる良書ですよ。

 

評価

おススメ度は ★★★★☆ といたします。

 

著者はとてもクールです。

今どきの若者らしく、

冷静で客観的で社会構造を見抜いています。

 

成功者の1人として

述べている事に大きな間違いはなく、

むしろこれからの時代をサバイバルしていく為には

知っておいた方が良い事が満載の1冊です。

 

よくここまで手に入れたノウハウを

丁寧かつわかりやすくオープンにしてくれた事は

これは社会的な意義がとても高いと思います。

 

非常にキャリアリテラシーの高い方ですから

きっとどんな職業の方が読んでも

参考になる点が多いでしょう。

 

転職エージェントについても

章を割いて書かれていましたが、

医療系ではありませんけど、

考え方、利用の仕方としても

納得できる分析をされています。

 

ところが私が著者流に考えるなら…

 

僕が今回お伝えしたことは

今まで僕が実践して成功してきたノウハウです。

でもこのやり方がいつまでも通用するかはわかりません。

みなさんは僕のやり方、考え方を参考にして、

僕以上の手法を見い出して頂きたいです。

もちろん僕自身もさらに良いものを探求し続けます。

 

こんな風になるんじゃないか?と思います。

著者がやってきた事は過去から現在なんですね。

未来がどうなるかは誰にもわかりません。

 

だからこそ本書を参考にして

著者が実践してきた以上に良いものを考える。

これが正解じゃないかな?と私は考えました。

 

やっぱりキャリア論って

根底に人生論があるものです。

ライフプランをベースにしたキャリアプラン

必要不可欠と感じました。

 

それでは、また…。

 

 

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