ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

ハプスブルク家の人々

 

おはようございます。

 

読書がライフワークになっている

医療業界のコンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

知らないことを知る。

 

当たり前のことですけど

「超」大事なことだと思うんですね。

 

今、自分が知っていることで満足していたら

この先の人生がより良い方向に動くとは思えません。

 

今の状態は

過去の自分の結果でしかありません。

 

もし今が大満足の状態ならば

過去の自分の考えや行動が

ズバズバ当たっている証拠ですので

そのままでいいし、

もっと良くすることもできるしょう。

 

もし今が不満ならば

過去の自分の考えや行動のままでは

あんまりいいことはありませんよという証拠ですので

何かを変えていく必要があると言えるでしょう。

 

その第一歩として重要なのが

「知らないことを知る」ではないでしょうか?と

私はしみじみと思うのですが…。

 

今回ご紹介する書籍は、

【 ハプスブルク家の人々 】 です。

 

 

本書をピックアップした理由

ハプスブルク家の人々 』

菊池 良生 新人物文庫 を読みました。

 

前にも申し上げたかもしれませんが

私は歴史好きですと広言しているのですけど

もう少し厳密に言うと「日本史」は…なのですね。

 

別に世界史に苦手意識はありませんし、

そこそこ詳しい年代やある地域などはあります。

 

ただ高校生の時の専攻で

世界史を選ばず日本史を選んでから

ただただ日本史が好きになってしまい、

大人になってからも日本史を学び続けているのです。

 

これはこれで本当に良かったと思いますけど

時々、もう少し世界史も学びたいなと思う時はあります。

 

あるのですけど

まだまだ日本史にも知りたいこと、

知りたい人などがあまりにも多くて

つい日本史を優先してしまっているのが現実です。

 

仕事を引退して

たっぷり時間が取れるようになったら

思いっきり世界史も学びたいなと考えたりもしますが

まあ、まだ少し先ですね。

 

今のところは

少しでいいから世界史にも触れておき

本格的に学ぶようになった時のために

基礎知識を身につけておこうと考えています。

 

その意味では「ハプスブルク家」は

知っておくべき一家と言えるでしょうか。

 

世界史の第1歩みたいな感じで

学ぶ気満々で読み始めた次第です。

 

目次

ハプスブルク家の人々

ハプスブルク家エピゴーネンたち

 ー二つの博士論文との出合い

ルドルフ・フォン・ハプスブルク

 ードイツ王になった貧乏伯爵

ルドルフ四世①

 ー偽書の快走

ルドルフ四世②

 ーハプスブルク家の下唇

フリードリヒ三世

 ー生き延びた昼行灯 

マクシミリアン2世

 -宗教紛争に引き裂かれた快活なプリンス

フリードリヒ5世

 -ハプスブルク家にくわれた獅子

フランツ2世(1世)

 -神聖ローマ帝国の消えた日

フランツ・カール大公

 -皇帝になれなかった男

マクシミリアン大公①

 -ハプスブルク家に乾杯 

マクシミリアン大公②

 ーハプスブルク家の厄介叔父

マクシミリアン大公③

 -皇后シャルロッテの手紙

マクシミリアン大公④

 -マクシミリアンとグリルパルツァー

マクシミリアン大公⑤

 -ウィーン紀行/シェーンブルン動物園

ヨハン大公

 -海に消えたハプスブルク家の反逆児

皇太子ルドルフ①

 -国家転覆の小函

皇太子ルドルフ②

 -1884年ウィーン事件

チルダ大公女

 -プリンセス焼死

ハプスブルク家の女たち

 
ハプスブルク家とその周辺
ハプスブルク家とその周辺を彩る10人の英雄
一、フリードリッヒ1世
  -赤髭王ー
二、マクシミリアン1世
  -中世最後の騎士ー
三、ゼルトナー
  -名もなき兵士たちー
  -王位を狙った男ー
五、プリンツ・オイゲン
  ー高貴な騎士ー
六、アウグスト1世
  -強健侯ー
七、フリードリッヒ2世
  -大王ー
八、カール大公
  -アスペルンの勝者ー
  -偉大な沈黙者ー
  -戦争を操る平和主義者ー
 
ハプスブルク家とその周辺を巡る謎の十大事件
二、モーツァルト毒殺疑惑
三、ヨーロッパの孤児カスパール・ハウザー
四、ルートヴィッヒ2世の変死
五、ルドルフ皇太子暗殺疑惑
六、ヨハン・オルト生存伝説
七、サラエボ事件の謎
八、ヒンデンブルク号墜落事件
十、ヒトラーの死

 

感想

上記の目次をご覧になれば

きっと知識のある方は

なるほど…とだいたい書かれていることが

予測できるのではないかと思います。

 

しかし世界史が弱い私には

かなりハードルが高かったです。

 

まずこれだけ多くの人名が出てきてしまうと

え、誰?と知識の浅さが浮き彫りになりますし、

一世だとか、二世だとか、

なぜ同じハプスブルク家なのに名前が違うの?

徳川将軍のようにみな徳川にしろよとか

まあ恥ずかしいほどの無知が露呈してしまいます。

 

正直、時代背景がわかっていないので

そのあたりも内容に付いていけない要因ですが、

なぜかそれでも最後まで

わりとスラスラ読めてしまったのが不思議です。

 

もし私にもう少し事前知識が備わっていれば

きっともっと面白く読めたのでしょう。

 

世界史専攻の方なら

本書は相当に面白いんじゃないでしょうか。

 

残念ながら

私には難しくて

何が何だかよくわからないままに

読み終えてしまったのですが、

世界史に対する興味は高まりました。

 

引退した暁には

貪るように世界史を学ぼうと思います。

 

高橋千劔破さんの解説に書かれていたのですが、

ハプスブルク家

ドイツ・オーストリアを中心とする

中欧の広大な地域に君臨し続けた…というくらいは

私も知っていたのですが、

ハプスブルク家の支配は

なんと700年にも及んだそうです。

 

な・な・700年ですよ。

徳川の治世が300年にも満たないのに

それでも奇跡と言われてるのに

700年って凄くないですか。

 

700年を日本の歴史に当てはめると

鎌倉時代から大正時代までなのだそうです。

 

これは驚きですね。

しかもヨーロッパ全域と言っても過言ではない

広大なエリアを支配していたのですから

その権謀術数と言ったら

とんでもないレベルなのでしょうね。

 

その一環は本書にも書かれているのですが

人の命など何とも思わないような

ひどいことが数多く行われていたのでしょう。

 

私にとっては

難易度の高い1冊でしたが

本書は入門書の位置づけのようです。

 

益々興味深く思いましたし、

いずれ世界史を本気で学びたくなりました。

 

取り合えずハプスブルク家

恐れるべしということは理解できましたので

もう少し知識をつけて

いずれまたチャレンジしようと思います。

 

評価

おススメ度は ★★★★☆ といたします。

 

私の知識不足により

理解度は低いのですが

それを脇においても

なかなかに面白い内容でした。

 

これでいいのです。

読書の目的のひとつには

知らないことを知るということがありますし、

知らないことがなくなるというのは

要は勉強していないということでもありますから

この調子で知らないことに

どんどんチャレンジしていく所存です。

 

それでは、また…。

 

 

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