ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

学閥支配の医学

 

おはようございます。

 

医師の転職、開業の情報提供をしている

医師転職相談センターの運営企業、

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

タイトルですが、昨日読み終わった本です。

集英社新書 米山公啓さんの著書です。

神経内科医の方ですね。

 

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ただ、少し古い本で2002年11月発行です。

 

いろんな先生方からも伺ってますが、

きっと医師の方も学閥や医局内の問題で

嫌な思いをした事のある方は多いのでしょう。

 

この本が出された頃と比較すれば、

相当に改革はされてきているとは思います。

 

でも、こういう問題って外側から言うのは簡単だけど、

きっと内部が本当にその気にならないと難しいんでしょうね。

 

それか、国家の介入…なのでしょうか。

厚生労働省もあらゆる問題で混乱してますからね~。

 

すごく難しい問題です。

 

既得権を持った方がそれを手放せるのか?

ま、それはいいとして…

 

この本を読んで凄く良かったのは

日本の医療の歴史について学べた事です。

 

幕末から明治維新にかけて、

オランダ医学が日本では広まっていましたが、

1869年にドイツ医学に方向を転換しました。

 

臨床能力に優れると言われる

イギリス医学を推す人間もいたらしいですが、

最終的には立憲帝政国である

ドイツを真似ようという政府の狙い、

それとイギリス医学を推す薩摩藩

オランダ医学を推す長州藩が妥協し合ったと

いう側面もあるそうですね。

そして、その後は東大医学部を中心に、

旧帝大が果たしてきた役割など…。

書き始めたら止まりません。

 

ある部分では、

なぜ今こうなっているのかのヒントが

書いてある気がしました。

 

「賢者は歴史に学び、愚者は自らの経験から学ぶ」

 

私など、知らない事ばかりですので、

どんな事でも歴史に学ぶ事は多いなあ~と感じました。

 

それでは、また…。

 

 

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