ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

病院はもうご臨終です

 

おはようございます。

 

医師の転職、開業の情報提供をしている

医師転職相談センターの運営企業、

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

ちょっと刺激的なタイトルですが、

ソフトバンク新書より2009年1月に出版された

「病院はもうご臨終です」という本を読みました。

 

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外科医の仁科桜子さんという方の著書です。

 

感想ですが、まずとても読みやすいです。

 

読みやすいどころか、

ターゲットを一般の方に絞っているのでしょう。

 

平易にわかりやすく医療業界の事を書いています。

むしろ少し、くだけすぎかなと思う位です。

 

私が良かったなと思う所は…

 

1、医師の本当の姿、

 医療現場の本当の姿が書かれてあり(ある一面なんでしょうけど)、

 その意味で医師や医療従事者の本当の気持ちが想像できた。

(理解できたとまでは言えないけど、そうなんだろうな~と思った)

 

2、どうやって医者になっていくのか、

 それこそ医学部入学からキャリアの作り方や医局、

 新臨床研修制度などについてわかりやすく書かれており理解できた。

(これって意外と一般の方は理解できてないものです)

 

3、医療業界の問題の大半の原因、

 責任は厚生労働省にある事。

 

こんな所でしょうか。

 

3については、またじっくり書いていきたいと思います。

 

ここでは、1と2について。

 

医療業界に限らず、

どうしても業界内で暮らすものは業界内の常識を

世間一般の常識だと思ってしまいがちです。

 

そこに世間とのズレが起きてしまいます。

それで問題が起きなければいいのでしょうが、

医療業界に関しては

ある意味で関わらない人がいないだけに難しい所です。

 

この本の良い所は、

世間一般で意外と知られていない医療業界の事を

平易な言葉でわかりやすく書いてある事だと思います。

 

そして、理解さえしてしまえば、

医師や医療従事者の味方は

もっともっと増えるのではないかとも思いました。

 

医療費の問題、医師不足の問題、病院の倒産の問題、

医療ミスの問題、患者とのトラブルの問題。

 

一般の方は、病院や医師のせいにしがちですが、

それは本当の所を知らないからです。

 

知れば、原因や責任は医療の現場にあるのではなく、

他にある事に気付くでしょう。

 

その意味では、

ブログやtwitterなどで発信している先生方には

大いに期待しちゃいます。

 

医師ってホントはどんな人なの?

 

医師って何を考えてるの?

 

医師って他の人と何が違うの?

 

そういう事を一般の人が知れば知るほど、

実は医師や医療従事者と一般の方々(患者)は呉越同舟であり、

いがみ合うものではなく、

協力し合うものだと言う事が

明らかになっていくのではないかと思います。

 

それがお上に対する

最良のプレッシャーになるのではないかと思いました。

 

最後に目次だけ書いておきます。

 

ご関心ある方はお読みになってみて下さい。

 

一般の人には医療業界を知る手助けになる本ですし、

医師の方にとっては

一般の人が医療業界の何に関心を持っているかに

触れられる本ではないかと思います。

 

第一章 強烈キャラの患者たち

 

第二章 医者ってやつは…

 

第三章 医者の人生スゴロク

 

第四章 病院はご臨終なのか !?

 

終章

 

それでは、また。

 

 

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