おはようございます。
医師が本業に専念できるように、
転職や開業をオーダーメードでフルサポートする
ジーネット株式会社の小野勝広です。
本日のブログのタイトルは、
『医者の嘘 医者は自分の都合でウソをつく』です。
本書を読んだきっかけ
どうも昨今は医療関係の本は、
専門書以外は
センセーショナルなタイトルが多いですね…。
あんまりいい事ではないと思います。
と言いつつも
情報収集の為に読んでしまう私ですが、
本書もこのタイトルですから、
正直買うかどうか結構悩みました。
パラパラと捲ってみて、
内容はしっかりしてそうだな…
しかも幻冬舎か…。
幻冬舎と言えば以前に社長である見城さんの対談本を読み、
かなり良かった記憶があったので
思わず買ってしまったのでした…。
目次
第1章 がん治療の嘘
第2章 がん予防の嘘
第3章 生活習慣病・老人病の嘘
第4章 健康診断・人間ドッグの嘘
第5章 健康常識の嘘
第6章 薬・サプリメントの嘘
第7章 日本医療の嘘
率直な感想
上記の目次を見て頂ければおわかりのように、
まあとにかく「嘘」をテーマにしています。
そりゃね~、どの業界だって、
業界内部の人間から見たら
嘘だらけだと思うんですよね。
私だって医療系紹介業界の嘘を暴けば
かなりのレベルで暴きまくりますよ(苦笑)。
ただそれに意味があるのかどうかは微妙ですよね…。
医療の場合は「患者」のために…と言えば、
何でも免罪符になってしまうような所がありますので、
それもまた微妙だな…と思います。
えっと、本書ですが、
タイトルや目次を見るよりも
割とスマートな内容です。
確かに他の医師を批判したり、
現在の標準治療を非難したりはしていますが、
いわゆる医療トンデモ本のような類ではありません。
(多分…)
第5章の薬やサプリメントなどについては、
ごく普通に納得…できちゃいました。
そりゃ著者は
学位を持つ現役の開業医な訳ですから、
あまりにもおかしな事は書けませんよね。
ごく稀に言いたい放題の無責任な人も
ゼロではありませんが…。
医療従事者目線で本書を読むと、
納得できる箇所と反論したくなる箇所が
混在しているのではないかと思います。
よってあまりおススメはできません。
むしろ患者側、
つまり一般の方にはわかりやすくて
良いのではないかと思いました。
ただ条件付きです…。
おススメ度
おススメ度は ★★★☆☆ といたします。
決して悪い本ではないのですが、
こんなタイトルを付けてしまった事や、
切り口というか、
なぜこういう目次や嘘という言葉を使うのか、
そこに疑問があります。
本を売る為には
こういうタイトルの方がいいのでしょうが、
むしろ著者の考えや
治療方針を愚弄してしまっているように思えて
非常に残念です。
こういう本を読む時に
一般の方が気を付けなければならない点が
3点あると私は考えています。
1、すべてをありのまま受け入れない。
どうしても素人は医者の言う事を素直に受け入れがちです。
長年診てもらっている主治医の言う事ならいいですが、
こういった本や、テレビや雑誌の情報は
鵜呑みにしない方が良いですね。
2、得た情報をダブルチェックする。
1にも関連しますが、
なるほど…と思っても必ず他の診断や治療法など
比較検討をすべきと思います。
3、すべての医師が同じことを言う訳ではないのだが、
自分の耳に心地よい意見だけを受け入れない。
病気やケガで辛い時は、
藁をもすがる思いで自らが聞きたい意見を探してしまいますね。
病気やケガが命に関わるものなら尚更でしょう。
しかし真実と事実は異なります。
自分の真実を求めるのではなく、
事実を伝えてくれる医師を信じるべきではないでしょうか?
あくまでも医療従事者ではない
私の個人的な意見ですので、
最終的にはご自身でご判断下さい。
それでは、また…。
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