ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

観察眼

 

おはようございます。

 

医師、看護師の人生の転機でお役に立つ

転職コンサルタント歴13年の

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「観察眼」 

遠藤保仁 今野泰幸 

角川oneテーマ21 を読みました。

 

医師キャリア観察眼

 

例えばですが

今のサッカー日本代表の中で

好きな選手は誰ですかと問われたとします。

 

その時、本田!とか、

香川!とか、

長友!とかを挙げる方は

ちょっと今イチな本かもしれません。

 

でも、地味でもピリリと

スパイスが効いてるような

選手を挙げる方には

超が付く程面白い本だと思います。

 

遠藤と今野…。

 

今ではガンバ大阪に在籍している2人ですが、

この本が出版された頃は、

遠藤選手はガンバ大阪でしたが、

今野選手はまだFC東京に在籍していたんです。

 

なぜこの2人を共著にしようと

企画したのかはわかりませんが、

そもそも日本代表でも

相当に仲が良いと言われている2人です。

 

この本を読むと

今野選手がガンバ大阪に移籍したのも

なるほどと頷けます。

 

今野選手は遠藤選手が本当に大好きで、

サッカー選手としても、

人としても

すごくリスペクトしているんですね。

 

さて、そんな2人のこの本。

内容ですが、

まずは目次をご紹介します。

 

少しボリュームが多いですが、

小項目までご紹介すると

この本の面白さが伝わるかと思いますので、

全部ご紹介しますね。

 

第一部 今野泰幸の「観察眼」

・FWで始まったサッカー人生

・ストッパーとして評価された高校2年

・もう一段階レベルアップのための

 ボランチへのコンバート

・小さい頃から持ち続けた「ヒーロー願望」

・練習参加から勝ち取ったコンサドーレ札幌への加入

岡田武史さんに教えてもらった「武器」

・ずっと弱かった精神面

・監督の要求に応えることの重要性

・理解に時間がかかったオシムサッカー

・反抗心があったクラブでのコンバート

・「サッカーを教えてくれた」城福さんに感謝している

・中澤祐二と闘莉王という大きな壁

・理想のセンターバック

 「自分からアクションを起こす」

・まったく違うレベルだと感じたブラジル

・挫折を味わったアテネ五輪の敗退

・自分に腹が立った

 ドイツワールドカップメンバーからの落選

・「代表最後」と臨んだ南アフリカワー

 ルドカップ

・「6分の出場」から学び、考えたこと

・コンビを組む吉田麻也との約束事

・監督により異なる

 「求められるセンターバック

ザッケローニ監督が要求する身体の向きと距離

・自分たちも期待している3―4―3のシステム

・「流れを読む感覚」をいかに身につけるか

・優勝を狙ったチームでのJ2降格

・キャプテンの参考にしたドゥンガと長谷部

・選手だけのミーティング、大熊監督の判断

・キャプテンをやって初めて感じた難しさ

・タイミングとしてベストだったキャプテン就任

いじられキャラとしての役回り

・人見知りで打ち解けられない選手はプレーにも影響が出る

遠藤保仁の「メッセージ付き」のパス

・他人の意見に耳を傾けることの重要性

・向上心が強い本田圭佑との関わり方

遠藤保仁の部屋で二人で話すこと

・結婚したことでも生まれた選手としての安定感

・日本代表がより上にいくためには攻撃の型が必要

・とにかく嬉しかったセンターバックとしての代表初ゴール

・シュートは逆サイドにインステップで

・アウェイの北朝鮮戦、「優しすぎた」日本

・ワールドカップ予選で感じるホームとアウェイの差

・J2の難しさ、昇格したFC東京への思い

・毎年、オファーをもらえるような選手でありたい

 

第二部 それぞれの「観察眼」

第一章 対談 日本サッカーを「観察」する

第二章 あの試合で二人は何を考えていたのか?

    ①カタール戦(2011年1月21日)

    ②北朝鮮戦(2011年9月2日)

 

第三部 遠藤保仁の「観察眼」

・ミスをした選手にどう対処するのか

・言われて気づくよりも

 自分で気づく選手になることが重要

・ミスプレーの一つ前のシーンを考える

・どんな監督であっても

 プレースタイルは変えてこなかった

・試合中に対峙する

 相手選手の良いプレーを自分のモノにする

・選手と監督とが

 コミュニケーションを取るということの重要性

・プレースタイルを知るには「話す」よりも「見る」

・3トップの両サイドの動き方をどう考えるか

・「3―4―3」はまだ試合でやるレベルに届いていない

・なぜザッケローニの「3―4―3」は難しいのか

・バックパスの有効性をもっと理解してほしい

・ワールドカップで痛感した

 日本と世界のパススピードの差

・本田、香川、岡崎らとの関係性

・「ダッシュ」をしなくても

 最長距離を走っている理由

・0.1秒でも「ボールを見る時間を少なくすること」

・試合に負けて悔しくて泣くなら練習しろ

・日本代表にいることで得られる「気づき」

・年齢でなく経験値があることで得られる信頼感

・小さい頃から「個の力」を伸ばすために必要なこと

・個人のレベルアップと日本のスタイル

アジアカップで改めて感じた勝つことの難しさ

南アフリカワールドカップデンマーク戦

 アジアカップのヨルダン戦

・全員で考えること、

 チームとしての難しさであり面白さ

・クラブの成長も選手個人の成長と同じ

・幅広い年齢のファンに

 受け入れられるような選手になりたい

 

こんな感じです。

 

今野選手の人柄の良さ、遠藤選手の強さ。

これほどまでに生の声を届けてくれるのは

非常に有難いと感じました。

 

そして全く個性の違う2人が

醸し出すハーモニーが

これまた何とも言えずにいい感じで、

単にサッカー好きだけではなく、

幅広い方々に楽しんで頂ける本になっています。

 

サッカーにも観察眼は必要不可欠ですが、

どんな方でも人生において

観察眼って必要ですよね。

 

してその観察眼って

いろんな見方があるのでしょうし、

それこそが個性と言えるのかもしれません。

 

サッカーを通して、社会を、人を、

どう観察すべきかが学べる本になっています。

 

お奨め度 ★★★★☆ と致します。

 

それでは、また…。

 

 

医師キャリア相談

 

ジーネットの他の情報提供サイトもご覧下さい!>

ジーネット株式会社 NEWコーポレートサイト

医師向け情報サイト<IBIKEN> 医療ビジネス健全化協議会

ジーネット㈱ twitterアカウント

ジーネット㈱ facebookページ

 

いいね!と思ったら下記もポチ!

          にほんブログ村 転職キャリアブログへ

 

診療圏調査バナー