おはようございます。
医師、看護師の人生の転機でお役に立つ
転職コンサルタント歴13年の
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「間違いだらけの経済政策」
榊原英資 日経プレミアシリーズ を読みました。
先日ニュースでやっていましたが、
消費税を上げるかどうかの判断は
この9月か10月にすると
安倍首相が言っていたようです。
ぶっちゃけ、
私はそんなのはまやかしであって、
確実に今の政府なら消費税は上げると思ってます。
一応、各経済指標を
チェックしてからと言っているようですが、
こんな数値はいくらでも操作できますし、
その数値の分析など誤魔化して
意図的な方向にまとめてしまうなんて、
猫の手を借りなくたってできるでしょう。
結果的に増税後は
消費マインドは大幅に冷え込み、
景気もかなり悪化してくると
個人的には考えています。
それよりも問題は、
増税後にそれが適切に
社会保障に回るのかではないかだと思うんですね。
今のままなら回らない可能性が高く、
結果的に国の借金は減らずに
再度の増税…って事になりかねないのではないでしょうか。
なんてことを考えていましたら、
久し振りに経済の勉強をしたくなり、
この本を手に取ってみました。
元大蔵省国際金融局長、財務官。
ミスター円と呼ばれた男。
榊原さんの事は
この程度しか知りませんが、
いい機会でもありましたので勉強してみました。
ちなみに榊原さん自身は、
<今、「あなたは経済学者か」とか、
「エコノミストか」と聞かれれば、
「もうその段階は卒業しました」と答えます。>
と述べています。
それは、
<いわゆるマクロ経済学やミクロの均衡分析などで
現実の経済を切るのには、
その後、大きな限界があるという
意識が強くなってきています。>
だからなのだそうです。
実際に、学者や
エコノミストとは違う
広い視点で書かれている
記述が多かったように思います。
そして、下記の目次のような
内容を書かれています。
序章 世界同時不況と経済政策
第1章 遅れた日本シンドローム
第2章 時代遅れの経済理論
第3章 構造デフレと構造インフレ
第4章 円安バブルは崩壊へ
第5章 展望なき資源政策
-マクロからミクロへ
第6章 金融化の流れは止められない
第7章 経済政策の大転換を
率直に言って、
とてもわかりやすく非常に勉強になりました。
そして今の日本が誤った方向に
舵を切っているようにも感じました。
それこそ、榊原さんが警報を鳴らしている方向に…。
ちなみに、
この本は2008年11月に書かれております。
ちょうど5年前。
う~ん、5年前に見通している人がいるのに、
敢えて誤った道を選ぶなんて…。
困っちゃうなあ…なんて
勝手な事を思ってしまいましたが、
経済はどう動くのかは
誰にもわからないと思います。
方向性も何かの出来事で
一気に変わる事だってあり得ますからね。
今はただただ悪い方向に行かない事を
祈るばかりです。
個人的には元々経済論とか好きだったので、
久しぶりに読んで実に面白かったです。
今後もたまには勉強しなきゃなと思った次第です。
マクロからミクロへ。
売るシステムから買うシステムへ。
循環的変化と構造的変化。
前後の文章を割愛しているので
わかりにくいかと思いますが、
この言葉にピンと来る方は
この本は面白く読めると思います。
お奨め度は ★★★★☆ と致します。
原発は推進すべき!という箇所以外は
なるほどと納得しました(苦笑)。
それでは、また…。
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