おはようございます。
医師、看護師の人生の転機でお役に立つ
転職コンサルタント歴13年の
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「心療内科の時代」
江花 昭一 ちくま新書 を読みました。
心療内科…。
最近ようやく陽の目を浴びるようにはなったけど、
まだまだ一般の方には
理解されていないようにも感じます。
風邪を引けば内科に行く、
怪我をしたら外科に行く。
そのようなわかりやすさまでは
浸透していないのでしょうね。
私自身はある程度の理解をしているつもりでしたが
いい機会なので勉強と思い、
本書を手に取ってみました。
どうしても心療内科というと、
受診するのに
躊躇があるのではないでしょうか?
でも本書を読むと、
どんな方が、どういう時に
受診した方が良いのか、
とてもわかりやすく書かれています。
実際に診療した
患者さんの事例もいくつか紹介してあり、
どんな治療をしたのか、
そのバックボーンやプロセスまで
丁寧に書かれているので、
それこそ心や神経が病んでいるとか、
何らかの内臓疾患があるように思えるのに
検査をしても
問題ないと言われてしまった…なんて時には
罹ってみる価値があるんだという事が
理解できるかと思います。
主治医から心療内科での受診をお勧めされたが、
何となく罹る気になれないとか、
普通の人が行くようなところではないとか、
そんな印象があるなら、
本書を読んで
心療内科の真実を知った方が良いと思いました。
心療内科について書かれている本は
あまり多くありませんし、
あっても非常に難解で
一般の方には理解できない内容も多いだけに、
本書は啓蒙書という価値があると思いますし、
この分野の入門書的な位置づけとして
相応しい良書のように感じました。
ご自身やご家族、友人、知人の為にも
一読の価値はあると思います。
最後に目次をご紹介します。
第1章 心療内科のケースから
第2章 心療内科の現状
第4章 精神科のプライマリ・ケア医としての心療内科医
第5章 心療内科の治療法
第6章 心療内科の時代
おススメ度は ★★★★☆ と致します。
ストレスというものが
身体に影響する事は誰しもが知っていますが
どう解消、解決すべきかを
知っている人はそう多くありません。
時代の流れは私達1人1人に、
さらなるストレス負荷を掛けていくようにも思います。
こんな時代だからこそ、
心療内科の入門書のような本書には
価値があると思いました。
それでは、また…。
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