おはようございます。
医師の転職・開業相談を
未来を共に考えるスタンスでお受けしている
ジーネット株式会社の小野勝広です。
武田 一義 イブニングKC を読みました。
本書は医師を始めとした医療従事者の方には
わりと読まれているのかもしれませんね。
私もある先生に教えてもらって
興味を持ったので買ってみました。
漫画ですから読みやすいですし、
感情移入しやすいです。
もしあなたが「ガン」を宣告されたら
明日からどう生きますか?
こんな問いに明確な回答を用意している方なんて
そう多くはないと思います。
いや、俺なんてスッパリ諦めるぜ!とか、
どうってことないぜ、普段通り過ごすぜ!とか、
思わず強がってしまう人も少なくないでしょうが、
それはガンとの闘病を知らないだけでしょう。
日本人の1/3が
ガンで亡くなると言われて久しいですが、
実際には多くの人が
ガンというものを良く知らない、
わかっていないと思うんです。
もちろん私を含めてですが…。
両親や親戚を
ガンで失くしたという方も少なくはないのでしょうが、
現代社会の中で
その闘病中に
寄り添うようにして看病してきた…なんて方は
決して多くないでしょうしね。
本書は著者自身の闘病記であります。
35歳でガンに罹った事がわかり、
抗がん剤治療を行いながら
がんと闘った日々が書かれているのです。
著者自身が漫画家のアシスタントをしていた為に、
そして闘病の上でガンに打ち勝ったことで
出版する事ができた訳です。
だからと言って
お涙頂戴のストーリー展開がある訳ではなく、
闘病が辛くて、辛くてという苦しさを書くのでもなく、
亡くなった悲しみが描かれている訳でもなく、
がんが消えた喜びをアピールするのでもなく、
実にナチュラルに日常が書かれているのです。
それだけに非常にリアルであり、
同室の患者さん達との生活シーンや
医師や妻とのやり取りが
非常に丁寧に書かれていて
ただ単にまるで日記のように淡々としている所が
非常に心に残りました。
たかが漫画…なんてバカにできません。
むしろ漫画だからこそ
伝わるものがあるという事を
まざまざと感じさせてくれました。
もしまだお読みでない医療従事者の方、
現在身近にがんと闘っている方がいる方、
もし自分や肉親ががんになったら…と心配な方、
そんな方には是非おススメ致します。
おススメ度は ★★★★☆ と致します。
私自身もいつかガンと直面する事があったら
本書を読み返す事と思います。
また身近に
ガンと闘う事となってしまった方が出たら、
そっと本書を渡します。
生きるって何だろう…。
死ぬってどういう事だろう…。
重い病気になってしまったら
どうすべきなんだろう…。
その答えが書かれている…
なんて事までは言えませんが、
著者の送ってきた闘病を抱えた日常の中から
きっと何かを感じる事と思います。
知って良かった…と思える漫画でした。
それでは、また…。
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