おはようございます。
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ジーネット株式会社の小野勝広です。
医療業界で仕事をしているのですから
医学についても
できるだけの勉強はしていかねば…と考えております。
本日のブログのタイトルは、
【 こわいもの知らずの病理学講義 】
といたしました。
本書をピックアップした理由
『 こわいもの知らずの病理学講義 』
仲野 徹 晶文社 を読みました。
本書に関心を持ったのは
ある先生が著者の本をベタ褒めしていて、
仲野先生の著書はわかりやすい、
一般人でも充分に読めると解説しており、
おお、それならチャレンジしてみるか!と考えた次第です。
著者は大阪大学大学院の病理学教授。
難しい医学を
どこまでわかりやすくしてくれているのか?
自分の勉強にもなるだろうという点も含めて
興味津々で読み始めたのでした。
目次
序章 病理学ってなに?
第1章 負けるな!細胞たち
-細胞の損傷、適応、死
第2章 さらさらと流れよ血液
-血行動態の異常、貧血、血栓症、ショック、
インターミッション 分子生物学の基礎知識+α
第3章 「病の皇帝」がん 総集編ーその成り立ち
第4章 「病の皇帝」がん 各論編ーさまざまな進化の形
感想
う~ん、思っていたよりも
すんなり読めたのですが、
理解度はどうかというと
正直心許ないです…。
「ごく普通の人にも、
ある程度は正しい病気の知識を
身に付けてほしいなあ」
という出発点で本書は書かれたようですが、
その心意気は非常に有難いのですけど…。
「病気の成り立ちについて
わかったような気にはなってもらえるはずです」
とは言うものの、
やっぱり医学は甘くなく
ベースにある程度の知識がないと
そう簡単に理解できたとは言えません。
ただそこかしこに著者の工夫が見られます。
医学書ほどの難解さはありませんし
時々お笑いを含めながら
例え話しも交えながら
できるだけわかりやすく解説してくれているので
何とか最後まで読む事はできました。
おそらく医師や医療従事者の方が読めば
物足りない感があるのかもしれませんけど、
文系人間である私にとっては
難しいけどギリギリ読めるという感じでしたね。
本文中で著者も述べているように、
「知らないことを学ぶときに大事なことが二つあります。
ひとつは、大きな流れ
ーものごとの原理とか、大枠といっていいかもしれませんー
をきちんととらえることです。
何事においても、
原理的なことをしっかり頭に叩き込んでおくと、
大きく間違えることはありません。
そして、細かいことは、後から必要に応じて、
原理の幹とでもいったものに
枝や葉としてくっつけて覚えていけばいいのです。
そうすると、物事の全体がよく見えてきます。
(中略)
もう一つ、
新しい分野を勉強する時に大事なのは、
言葉の意味をきちんと理解しておくことです。
それができていないと、
なにがなにやらわからなくなることがあります。」
(P.177~P.178)
こんな言葉に励まされながら読みました。
病理学とは何ぞや?から始まり、
細胞について、分子生物学についてなど
基礎的な知識は身に付きましたし、
それを前提とした「がん」については
かなり興味深く知る事ができました。
病気についてよくわかった…とまでは言えませんが、
私たちの身体の中で何がどう作用しているのか?など
構造としても面白く感じ、
医学的な基礎講座としては
実に有用な書籍であると感じました。
評価
おススメ度は ★★★★☆ といたします。
医学用語は難しかったですが、
覚えるコツのようなものが存在する事がわかりました。
著者は他に何冊も出版しているようなので
今後他にもチャレンジしてみようと思います。
また本書にも何冊かおススメ本が紹介されており、
そちらもなかなか面白そうであります。
機会があれば
合わせて読みたいところです。
男性の2人に1人、
女性の3人に1人が罹るといわれる
がんに関してはボリュームも多く割いており
分子標的薬については
私も相当に関心を持ちました。
それとAIですね。
今後臨床にどのように導入されるのかは
個人的に興味津々です。
私自身の仕事的には
医学知識というよりは
医療全体の幅広い知識が必要なのですが、
せっかく医師の皆さんとお話しする機会が多いので
今後も地道に医学についても学んでまいります。
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