ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

ナニワ・モンスター

 

おはようございます。

 

医師が本業に専念できるように、

転職や開業をオーダーメードでフルサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

そろそろ今年の締めに掛かろうと思ってます。

海堂作品は純粋にストーリーが面白いし、

医療の勉強にもなりますので継続的に読んでいますが、

今年はこれが最後かな…と思い手に取ったのが…

 

本日のブログのタイトルにした

「 ナニワ・モンスター 」です。

 

ジーネット小野ブログ

 

本書をピックアップした理由

「ナニワ・モンスター」

海堂 尊 新潮文庫 を読みました。

 

最近小説読んでないなあ…と思った時には

つい手に取ってしまう海堂作品。

 

ちょうどインフルエンザの季節でもあり、

本書では「キャメル」と呼ばれるウィルスが

取り上げられているみたいなので、

これはパンデミックっぽく楽しめるかと思い読み始めました。

 

目次

序章 砂漠

第一部 キャメル

第二部 カマイタチ

第三部 ドラゴン

終章 両雄並び立たず

 

感想

序章から第一部に関しては、

まさに予想通り…。

 

キャメルが発覚しパンデミック的に

ストーリーが展開されるかと思いきや、

ん?そういう訳でもなさそうだ…。

 

そして第二部では東京地検特捜部のエースが

浪速地検特捜部に異動になり、

厚生労働省にガサ入れ…。

あれ?キャメルはどこ行った?

 

続く第三部は浪速府知事が

あっちこっちに連れまわされて、

医療小説ではあるんだけど、

政治的な部分も多くて、

う~ん、海堂さん、

本作品はどうなるの?と思わせつつも

最後には全てが絡んできて

なるほど、そう来たかあ…と上手くまとまる

メチャクチャ面白いストーリー。

 

今まで私が読んできた海堂作品の中でも

異質な部類でしょうか?

 

でも実にドキドキワクワクしながら

読み終えてしまいました。

 

評価

おススメ度は ★★★★★ と満点とします。

 

賛否両論あるのかもしれませんが、

私は本作品は今までの海堂作品とは違って

ひと捻りを食らわせてきて

それにしっかりと乗ってしまい面白かったです。

 

海堂さんお得意のAiセンターも出てくるし、

ところどころに白鳥をはじめ

他の作品の主人公も出てきて お!と思わせます。

 

そして最後は医療と司法の対立…。

 

我が国の現代医療が抱える

大きな問題のひとつですが、

本作品でも考えさせられる所が「大」でした。

 

当ブログでも時々医療と司法について取り上げますが、

私自身が前職では

弁護士、会計士といった士業の方々に関わり、

今は医師を中心に医療従事者と関わっておりますので、

私自身が何とか両者を結び付けられないか?と考えています。

 

本当に微力ではありますが、

ほんの少しだけ実現できている所もありますが、

さすがに海堂さんレベルで問題提起ができる訳でもなく、

微々たるものの継続です。

 

医療と司法は国の根幹です。

 

別に仲良くする必要はないのでしょうが、

いがみ合っていたら国にとってマイナスです。

 

適度な距離感で

お互いをリスペクトし合うべきではないかと思います。

 

本書はそんな事も考えさせられる良書です。

相変わらずの最高のストーリーテーラーだなあと

海堂さんの凄さをヒシヒシと感じました。

 

それでは、また…

 

 

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