おはようございます。
医師のキャリアプランを実現するために
転職やクリニック開業などのシーンで支え続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
自分の事は自分ではわからない。
よく言われる事ですが、
そういう側面があるのは否定できませんよね。
日本人の事は日本人はわからない。
こういう側面もあるかもしれませんね…。
本日のブログのタイトルは、
【 日本人と日本文化 】 といたしました。
本書をピックアップした理由
『 日本人と日本文化 』
私は今まで司馬遼太郎さんの著書は
相当に読んでまいりました。
小説とはいえ、
司馬史観は学ぶべき対象のひとつだと思いますし、
歴史というのは多角的に学ぶ必要がありますので
これからも読み続けたいと考えています。
その一方でドナルド・キーンさん。
ある意味では日本人以上に日本に詳しい方。
それほど詳しく知っている訳ではありませんが、
日本の歴史、日本文化、
外国人の視点から冷静かつ客観的に
温かく見守り続けている方。
そんなイメージを持っています。
この2人が対談。
そりゃ読むでしょう~ってな感じで
手に取った次第です。
目次
第1章 日本文化の誕生
第2章 空海と一休ー宗教の普遍性について
第3章 金の世界・銀の世界ー乱世の美学
第4章 日本人の戦争観
第5章 日本人のモラルー儒教をめぐって
第6章 日本にきた外国人
第7章 続・日本人のモラル
第8章 江戸の文化
感想
いや~、出会えて良かった…。
歴史好きにとっては必読の書だと思いますし、
日本論、日本文化、日本人に対して
ご興味がある方も同様です。
また上記にそれほど関心のない方でも
きっと読んでみたら面白かったとおっしゃると思います。
と言いますのも、
内容がとてもわかりやすいです。
対談ですから
会話調だというのもありますが、
話しの内容はとても広範囲であり、
多方面からのアプローチがなされていますので
とても平易に書かれているんです。
それなのに2人の博識ぶりが遺憾なく発揮されており、
非常にわかりやすいにも関わらず、
実に勉強になる1冊となっています。
日本文化とか、日本人論とか、
日本の歴史とか、
そういう範疇にないんです。
私たち日本人の大人が知っておくべき
日本のあれこれが網羅されており、
造詣の深さや分析力に舌を巻きながら
フツフツと知的好奇心が湧いてくる内容なんですね。
日本人には気づけない日本人の特徴。
日本人は普通と思っているけど
実は外国とは全く異なる日本文化。
こういった事を学ぶには
最適の書と言えますし、
良識ある大人の方は
嗜みとしてお読みになっておくと
良いのではないかと思います。
絶賛おススメします。
評価
おススメ度は ★★★★★ と満点といたします。
本書を読む限りにおいては
司馬さんがやたらとキーンさんに気を使っていて、
議論になりそうな時も
スッと意見を引っ込めたりする所が
面白かったですね。
キーンさんの方が年齢が上だからなのか、
外国人に弱いのか、
知識の量や幅の問題なのか、はわかりませんが、
お、ここで司馬さん折れる?みたいな箇所が
いくつもあったのが驚きでした。
勝手な私の解釈ですが、
私たちって何をしようとしても
その根幹には「日本人」である事から
どうしても逃れられない訳で
医師であろうが、
コンサルタントであろうが、
どんな職業であろうが、
また家庭人としてもそうですし、
どこかで日本人的な発想や行動をしていますね。
そこを理解しておかないと
日本人同士のコミュニケーションも深くなりませんし、
当然、外国人とのコミュニケーションも成立しません。
最近の若い方は
英語に長けた人も増えてきていますけど、
是非とも本書に書かれてあるような
日本人、日本文化を外国人に伝えて頂きたいです。
そうするとドナルド・キーンさんのような方が
もって増えるかもしれません(笑)。
それでは、また…。
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