ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

日本史の内幕

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを軸にして

常勤先の転職、クリニック開業をサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

いつも歴史本を紹介する時には言うのですが、

「賢者は歴史に学び、愚者は自らの経験に学ぶ」

これは本当に名言だな…とつくづく思います。

 

だって失敗ばかりしている人って

確実に自分の経験でしか物事を考えていませんから…。

 

本日のブログのタイトルは、

 日本史の内幕 】 といたしました。

 



 

本書をピックアップした理由

『 日本史の内幕

  戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』

磯田 道史 中央公論新書 を読みました。

 

最近は歴史と言えば磯田さんというくらいに

テレビ番組でも、映画でも、本でも、

大活躍されていますね。

 

私自身は「英雄たちの選択」という番組が好きで、

これをきっかけに磯田さんの著書を読み、

映画やドラマも見るようになってます。

 

磯田さんのスゴイところは、

我々が現代社会で生き残るコツ

歴史から学ぶ事だという視点を強く持っている事です。

 

様々な人物、出来事を通して、

その本質を抽出し、

だから我々はこう受け止め、

このように生き残るべき…という発言には

頷かされる事が多いです。

 

そんな磯田さんが日本史の内幕を語る…。

そりゃ読むっしょ…ってな感じで

手に取った次第です(笑)。

 

目次

第1章 古文書発掘、遺跡も発掘

第2章 家康の出世街道

第3章 戦国女性の素顔

第4章 この国を支える文化の話

第5章 幕末維新の裏側

第6章 ルーツをたどる

第7章 災害から立ち上がる日本人

 

感想

さすが!のひと言。

歴史好きから見ても

ありきたりな話しばかりではなく、

初めて知るものも多く、

とても勉強になりました。

 

やはり磯田さんは

古文書を読み込めるところがいいんですよね。

 

どうしても歴史というのは

勝者の意向が強く現れるものですから、

例えば戦国時代の出来事は

その後に長く政権を取った徳川江戸幕府

いいように書かれている訳ですね。

 

しかしそれは政権レベルの話しであって、

下々の民はまた別な記録を残しています。

 

磯田さんは古文書を読み、

民の率直な感想や手紙などから

その時代の本当のところを引っ張ってきてくれます。

この価値たるものや物凄く大きい。

 

最近はWEBがあまりにも便利になり過ぎて

歴史家や歴史学者もサラサラっと

WEBで調べて本を書いたりすると聞きますから

多くの古文書から生の情報を仕入れて

発信してくれる磯田さんの価値は増すばかり。

 

だからこそ多くの番組などから

引っ張りだこになっているのでしょうが、

やはり本物は勝つんだ…と嬉しくなります。

 

教科書で学ぶ歴史なんてものは

ごくごく一部のメジャーな人物、出来事が

網羅されているだけなんですよね。

 

本書は大きな歴史の流れの中にある

地味な事件や普通の庶民について

とてもわかりやすく伝えてくれます。

 

教科書の歴史が幹だとすると

磯田さんが発信する歴史は

まさに枝であり、葉であるように感じるのです。

だからこそ歴史の理解度がグッと上がるんですね。

 

そして特筆すべきは

古文書を解きほぐす事で

新たな歴史が見えてくるという事です。

 

今までの常識が覆されて

新しい常識の歴史が生まれる。

300年、500年、1000年前の歴史が

現代において生まれ変わるダイナミズム。

 

非常に刺激です。

本物の歴史家である磯田さん。

今後も注目して学んでいきたいです。

 

評価

おススメ度は ★★★★☆ といたします。

 

満点でも全然良いのですが、

本書は読みやすさを優先しているためか

深みに欠けるのがちょっと残念です。

 

どちらかと言うと歴史に苦手意識がある方、

今まであまり触れてこなかった方には

かなりおススメできると思います。

 

それでは、また…。

 

 

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