ある読書好き医療コンサルタントの書評ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

代表的日本人

 

おはようございます。

 

読書がライフワークになっている

医療業界のコンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

この本は読まなきゃいけない。

誰にでもそういう本はあると思うんです。

 

私はメチャクチャあります。

何十冊とありますし、

読んでは増えて、読んでは増えて、

いつまで経っても減りません。

 

でもそれは幸せなことだと思ってます。

無知の知ですし、

自分がそれだけ様々なものに

興味関心を持っている証明ですし、

まだまだ学ぶべきことが多いということです。

 

人は常に途上であるべきと考えています。

もっともっとと向上心を持ち続けるべきですからね。

 

今回ご紹介する書籍は、

ずっと前から読まなきゃいけないと思っていた

【 代表的日本人 】 です。

 

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本書をピックアップした理由

『 代表的日本人 』

内村 鑑三 著 鈴木 範久 訳 岩波文庫 を読みました。 

 

リーダーとは

構成員をより良い未来に導くべき存在であると

私は考えています。

 

私利私欲にまみれて

構成員に苦しみを与えるような人は

リーダーとは言えず

それどころか社会悪と言わざるを得ません。

 

我が国のリーダーは

完全に道を見誤っているように

私には思えて仕方ありませんが、

かつては立派なリーダーが

この国には存在していたんですよね。 

 

冒頭申し上げたように

いつか読まなきゃと思っていた「代表的日本人」。

今読まねばいつ読むねん?と思い、 

大いに楽しみにしながら手に取ったのでした。

 

目次

一 西郷隆盛 ー 新日本の創設者

 1、一八六八年の日本の維新

 2、誕生、教育、啓示

 3、維新革命における役割

 4、朝鮮問題

 5、謀反人としての西郷

 6、生活と人生観

 

二 上杉鷹山 ー 封建領主

 1、封建制

 2、人と事業

 3、行政改革

 4、産業改革

 5、社会および道徳の改革

 6、人となり

 

三 二宮尊徳 ー 農民聖者

 1、今世紀初頭の日本農業

 2、少年時代

 3、能力の試練

 4、個人的援助

 5、公共事業一般

 

四 中江藤樹 ー 村の先生

 1、昔の日本の教育

 2、少年時代と自覚

 3、母親崇拝

 4、近江の聖人

 5、内面の人

 

五 日蓮上人 ー 仏僧

 1、日本の仏教

 2、生誕と出家

 3、暗黒の内と外

 4、宣言

 5、ひとり世に抗す

 6、剣難と流罪

 7、最後の日々

 8、人物評 

 

感想

内村鑑三が昭和初期に

西欧社会に対して英文で

日本人にも立派な人物がいるんだ!ということを

知らせたくて書いた魂を込めた1冊。

 

その存在を知ったのは何年も前でしたし、

本書を購入したのも結構前のことでしたが、

ようやく、ようやく、読めました。

 

読後のスッキリ感たるや

かなり気持ち良く感じています。

 

代表的日本人として

内村鑑三がピックアップした5人。

1人ずつ見ていきましょう。

 

まずは西郷隆盛

尊敬する人は?と聞かれたら

私は即答で西郷の名を挙げます。

 

随分前ですが、

少しでも西郷に触れたくて

鹿児島に旅行にも行きましたし、

何十冊もの書籍も読みましたし、

もちろん「西郷どん」は娘と一緒に全て見ました。

 

だから代表的日本人として

内村鑑三が最初に取り上げてくれたことには

心からの共感と拍手を送りたいです。

 

内容は取り立てて目新しい点はなかったですが、

西郷の存在こそ世界に伝えたい日本人の1人というのは

大賛成です。

 

西郷の下記の言葉は

今の政治家たちに聞かせてやりたい

名言であると思います。 

 

人の成功は自分に克つにあり、

失敗は自分を愛するにある。

八分どおり成功していながら、

残りの二分のところで失敗する人が多いのはなぜか。

それは成功がみえるとともに自己愛が生じ、

つつしみが消え、楽を望み、

仕事を厭うから、失敗するのである。

(P.41)

  

命も要らず、名も要らず、

位も要らず、金も要らず、という人こそ

もっとも扱いにくい人である。

だが、このような人こそ、

人生の困難を共にすることのできる人物である。

またこのような人こそ、

国家に偉大な貢献をすることのできる人物である。

(P.41)

 

これぞリーダーの言葉です。

まあ下野して西南戦争で亡くなり、

我が国は失ってはいけない重要な人物を失ったわけですが、

もし西郷がもっと長く生きて、

政治の中心にいてくれたら

日本はもっといい国になっていたんじゃないか?

それくらいに思えます。

 

明治天皇

「朕は西郷を殺せとは言わなかったぞ!」と

激怒したのは有名な話しですね。

 

お次は上杉鷹山

 

名門だった上杉家が没落した江戸時代後期。

上杉謙信の頃とは違い、

いつ取り潰されてもおかしくな状況を

一気に改革したのが上杉鷹山

 

改革当初は側近から反発されたけれど

自ら選んだ家臣たちとともに進めた改革のおかげで

上杉家は復興しました。

 

その鷹山が経済を立て直すことができたのは…

 

東洋思想の一つの美点は、

経済と道徳とを分けない考え方であります。

東洋の思想家たちは、

富は常に徳の結果であり、

両者は木と実との相互の関係と同じであるとみます。

木によく肥料をほどこすならば、

労せずして確実に結果は実ります。

「民を愛する」ならば、

富は当然もたらされるでしょう。

「ゆえに賢者は木を考えて実をえる。

 小人は実を考えて実をえない」。

このような儒教の教えを、

鷹山は、尊師細井から授かりました。

(P.67)

 

ここなんですよね。

道徳…。

民を愛する…。

 

自民党の国会議員に

爪の垢を煎じて飲んで欲しいです。

 

次は二宮尊徳

 

私たちに身近なのは

薪を担ぎながら本を読む二宮金次郎像ですが、

いやいやこの方はその努力を活かしたところがスゴイ。

しかもかなり苛烈。

 

国が饑饉ををむかえ、

倉庫は空になり、

民の食べるものがない。

この責任は、治者以外にないではありませんか。

その者は天民を託されているのです。

民を善に導き、悪から遠ざけ、

安心して生活できるようにすることが、

与えられた使命ではありませんか。

その職務の報酬として高禄を食み、

自分の家族を養い、

一家の安全な暮らしがあるのであります。

ところが今や、民が饑饉におちいっているのに、

自分には責任はないなどと考えています。

諸氏よ、これほど歎かわしいことを天下に知りません。

この時にあたり、

よく救済策を講じることができればよし、

もしできないばあいには、

治者は天に対して自己の罪を認め、

みずから進んで食を断ち、死すべきであります!

ついで配下の大夫、群奉行、

代官も同じく食を断って死すべきであります。

その人々もまた職務を怠り、

民に死と苦しみをもたらしたからであります。

飢えた人々に対して、

そのような犠牲のもたらす道徳的影響は、

ただちに明らかになりましょう。

「ご家老様とご奉行様が、

 もともとなんの責任もないにかかわらず、

 私たちの困窮のために責任をとられた。

 私たちがおちいっている饑饉は、

 豊かなときに備えようとはせずに、

 ぜいたくと無駄遣いをしたためだ。

 立派なお役人らをいたましい死に追いやったのは

 私たちのせいである。

 私たちが餓死するのは当然だ。」

こうして饑饉に対する恐れも

餓死に対する恐怖も消え去るのでありましょう。

心は落ちつき、恐怖は除かれ、

十分な食料の供給も間もない。

富める者は貧しき者と所有を分かち、

山に登って、木の葉、木の根も食べることになりましょう。

たった1年の饑饉では、

国にある米穀をすべて消費しつくす心配はありません。

山野には緑の食物もあることです。

国に飢餓がおこるのは、

民の心が恐怖におおわれるからであります。

これが食を求めようとする気力を奪って、

死を招くのです。

弾丸をこめてない銃でも、

撃てば臆病な小鳥を撃落とすことがあるように、

食糧不足の年には、飢餓の話だけで

驚いて死ぬことがあるものです。

したがって、治める者たちが、

まずすすんで餓死するならば、

飢餓の恐怖は人々の心から消え、

満足を覚えて救われるでありましょう。

群奉行や代官にいたるまでの犠牲をまたずに、

よい結果が訪れると思います。

このためには家老の死のみで十分であります。

諸氏よ、これが、なんの手だてもないときに

飢えた民を救う方法であるのです。

(P.103~105)

 

こんな言葉を発しても

罰されないくらいの実績を残したのが

尊徳の功績ですね。

 

現政権にぶつけてやりたい言葉です。

 

4人目は中江藤樹

正直、前の3人と比較して

私は詳しく知らない方です。

 

それだけに興味深く、

また藤樹の考え方、生き方には

大いに感銘を受けました。 

 

人はだれでも悪名を嫌い、名声を好む。

小善が積もらなければ名はあらわれないが、

小人は小善のことを考えない。

だが、君子は、

日々自分に訪れる小善をゆるがせにしない。

大善も出会えば行う。

ただ求めようとしないだけである。

大善は少なく小善は多い。

大善は名声をもたらすが小善は徳をもたらす。

世の人は、名を好むために大善を求める。

しかしながら名のためになされるならば、

いかなる大善も小さくなる。

君子は多くの小善から徳をもたらす。

実に徳にまさる善事はない。

徳はあらゆる大善の源である。

(P.122)

 

今回の5人のなかでは

非常に勉強になりました。

いずれ中江藤樹の本も読んでみたくなりました。

 

最後は日蓮上人。

日蓮さんは千葉県鴨川市の生まれということもあり、

千葉県出身の私は若干の親近感があります。

 

どうやら内村鑑三日蓮上人に思い入れがあるようで、

上記の4名よりも力が入っている感じを受けました。

 

た・ただ、私としては

う~ん、何が凄いんだろう…と

理解できないところが多くて。

私の宗教心が薄いからでしょうか…。

 

我が奉ずる経のために死ぬことができるならば、

命は惜しくない。

(P.174)

 

現在にも続く「南無妙法蓮華経」を

我が国に広めた過程では

相当の苦労をされたようですが

それを乗り越える

非常に強い思いを持っていた事はよくわかりました。

 

もともと歴史好きな私ですので、

この手の本は大好きです。

とても勉強になりました。

読んで良かったです。 

 

評価

おススメ度は ★★★★☆ といたします。

 

岩波文庫にしては

とても読みやすく理解もしやすかったです。

 

満点とは行かないけど

本当は4.5くらい差し上げたい。

星半分が出なかったので4つ星といたしました。

 

現代を生きる我々は

本書から学ぶことが多いと思います。

 

特に為政者は

ここからやり直さなきゃダメじゃないですかね? 

 

もし現代人のなかで

代表的日本人を5人選ぶとしたら

どんなメンバーになりますでしょうか?

 

確実に政治家や官僚は入りませんね。

 

個々それぞれ様々な考えがあるでしょうけど

この日本人を世界に知って欲しい!と

心から言える人って難しそうですね。

 

道徳心を持った人に成功して欲しい。

そういう人に国を引っ張って欲しい。

つくづくそう思います。

 

それでは、また…。 

 

 

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