ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

「私が変わります」宣言 「変わる」ための24のアプローチ

 

おはようございます。

 

読書がライフワークになっている

医療業界のコンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

時代は変わる。

社会は変わる。

必ず変わる。

 

変わらないのは

変わるということだけ。

 

これが真理であると思います。

あとは私たち自身が

その変化に対して

どういう対応を取るのか?

 

変わらない自分とは

進化しない自分ですから

お先真っ暗だと思います。

 

でも、意識的か無意識かは別にして

変わらない人は少なくありません。

 

もちろん自省も込めて

変わることを自然に実行するために

もっと変わるということを

知り尽くすべきなのかもしれませんね。

 

今回ご紹介する書籍は、

【 「私が変わります」宣言 

 「変わる」ための24のアプローチ 】 です。

 

 

本書をピックアップした理由

『「私が変わります」宣言

 「変わる」ための24のアプローチ』

高橋 佳子 三宝出版 を読みました。

 

実は本書はfacebookで繋がっていただいている

ある医師からのご紹介で知りました。

 

私は人から薦められた本は

基本的に読むスタンスです。

 

今までもそれで良かった思いをたくさんしていますし、

自分の価値感を広げるためには

あえて素直に従ったほうがいいと思ってます。

 

本書も、たぶん、自分では

まず買わない本のように感じましたが、

むしろ、それだけに、読む必要があると考えて

楽しみに読み始めたのでした。

 

目次

1 二十一世紀の生き方「私が変わります」宣言

  ・新しい生き方「私が変わります」の提案

2 なぜ変わらなければならないのか

  ・二十世紀の原則「私は変わりません」が歪みを生んでいる

3 人は本当に「変わる」ことができる

  ・変われる理由があるー人間は魂の存在だからこそ

4 「私が変わります」が解決する

  ・「私が変わります」こそ、問題解決の糸口

5 「私が変わります」が創造する

  ・流通革命を起こした「私が変わります」

   ーコンビニエンスストアの誕生

6 「私が変わります」が歴史を創った

  ・近代国家日本を創ったのも「私が変わります」

7 「変わる」ことは宇宙の摂理

  ・宇宙も生命も文明も変わり続けている

8 ブッダ、イエスは「私が変わります」の先駆者

  ・ブッダの悟りも「私が変わります」だった

9 変わりたくない症候群

  ・政治ー足並み揃わぬ改革

10 変わらなかった敗者たち

  ・恐慌のきっかけとなった「私は変わりません」

11 変わりたいのに変われないのはなぜか

  ・変われない理由は、これだった!

12 どうしたら変われるのか

  ・無自覚な「受発色の回路」を自覚する

13 「変わる」道は、人それぞれ

  ・変わり方を間違えると、大変なことになる!

14 快・暴流=「自信家」はこう変わる

  ・「自信家」が抱く真の個性と秘められた力

15 苦・暴流=「被害者」はこう変わる

  ・「被害者」が抱く真の個性と秘められた力

16 苦・衰退=「卑下者」はこう変わる

  ・「卑下者」が抱く真の個性と秘められた力

17 快・衰退=「幸福者」はこう変わる

  ・「幸福者」が抱く真の個性と秘められた力

18 「変わる」ことは、負けることでない

  ・「私が変わります」は、最も強い生き方

19 「変わらぬもの」のために「変わる」

  ・人生の目的を成就する秘訣は、変わり続けること

20 人生の主導権を取り戻す「私が変わります」

  ・「こうなってしまった」から「こうさせていた」への転換

21 聞く、吸い込む、変わる

  ・「世界からのNO」こそ、「変わる」きっかけ

22 「変わる」とは、ビッグクロスとの最結

  ・揺れ動く社会を生きる「不動点」を取り戻す

23 「変わる」ための鍵 ー 切実さ

  ・変わろうとする「切実さ」があるか

24 「私が変わります」宣言という始まり

  ・一人ひとりが新しい世界の始まりを創る

 

感想

うん、なるほど、

これは自分ではまず買わない本です(笑)。

 

何だろう、自己啓発っぽいとか、

若干、宗教っぽい感じもあって、

読み終えた今、

これはこれで読む価値があったと思っている自分がいて、

とても有意義でしたし、

おススメして下さった先生には感謝の言葉を述べたいです。

 

やはりこういう出会いって

大事にすべきなんですよね。

 

本書を読んだことで

私のなかのスイッチが押されたというか、

今まで隠していた何かが

起動し始めたような気がします。

 

もし、皆さんのなかでも

変わりたい自分が心の中にいるなら

本書を読んでみるといいかもしれません。

 

快・暴流、苦・暴流、苦・衰退、快・衰退という

独特の分析については

ちょっと理解ができなかったところもありますけど、

人は他人を変えようとは思うものの、

自分は正しい、だから自分は変わる必要がない。

そう考えがちですね。

 

しかし本書は「私が変わります」であり

その意図や意味をわかりやすく説明してくれ、

また世界中の出来事や人物を例に出して

豊富な事例から理解させてくれたのは

とても助かりました。

 

それでは恒例の私がグッと来た箇所をご紹介いたします。

 

ニ十世紀は人類にとって

前代未聞の発展の時代でした。

この発展を牽引してきたのは、

「相手を変える」「世界を変える」という生き方、

すなわち、

「私は変わりません。

 世界の側だけ変わって下さい」という原則です。

私たちは、自然の姿を変えて多大なエネルギーを引き出し、

街をつくりました。

(P.19)

 

確かに国際情勢を見ていると

武力を背景に

相手を変える、世界を変えようとしてきて

その歪みが今大きくなっていると言えそうです。

 

戦争の世紀というのは

自分が変わろうとせずに

相手を変えようとすることが行われたのですね…。

 

「私が変わります」という新しい生き方ー。

では、「自分が変わる」とは

一体どういうことなのでしょうか。

それは、自分に関わる一切が変わることです。

自分の意識が変わり、動機が変わり、

関心が変わり、感じ方が変わり、

考え方が変わり、判断が変わり、

発言が変わり、行動の仕方が変わることです。

つまり、今の自分ではなくなるということー。

(P.52)

 

言うは易く行うは難し…ですよね。

でも「変わる」って

ある意味では進化であると思います。

 

そりゃリスクはゼロではないかもしれませんが、

プラスが欲しければ「変わる」べきですよね。

 

小中学生や大学生から、

新社会人に至るまで、

共通していることがあります。

それは、「変わる」ことを要請されたら、

「拒否できる」立場にいたい、ということです。

フリーターもそうですし、

就職をしないことも、

わずか数年で離職するということも、

その現れではないでしょうか。

そのほか、子育てを放棄する親の増加、

出生率の低下・・・など、

その背景にも「私は変わりません」という

生き方が見え隠れしているように思うのです。

(P.68)

 

そんなに自分に自信があるのでしょうか?

いや、実はそうではないんですよね。

ただ面倒くさいというか、

変わることのメリットを知らないだけのように感じます。

 

まして若いうちは変幻自在で

常に新たな自分を楽しみにしたほうがいいと思いますけどね。

 

「私が変わります」とは、

大切なものを守るために

「変わる」ことにほかならないからです。

そして「変わる」ということを追究すればするほど、

それは実は「変わらぬもの」を守るために

「変わる」ことが分かるのです。

肉体が、常に変わり続けていることもそうです。

皮膚や内臓など肉体の細胞の多くが

数日から数カ月で入れ替わります。

刻一刻と肉体は老化し、

厳密に言うならば、

どの瞬間も私たちは同じ自分ということはありません。

そして、その変化が終わるときは、

死が訪れたときであり、

変わり続けなければ、

命を守ることができないから、

肉体は変わり続けるー。

それは、言い換えるなら、

肉体は、変わり続けることによって、

変わらない命を守り続けているということです。

つまり、「変わり続けるもの」の中心に、

「変わらないもの」が存在しているということです。

(P.128~129)

 

変わらぬものを守るために

変わる必要があるというのは言い得て妙ですし、

表向きの裏側にある本質と言えますでしょうか。

 

だいたい自分が変わらなくとも

時代や社会は勝手に変わっていきますから、

変わらないリスクは増大するばかりなのですよね。

 

変わることを恐れていたら

あっという間に取り残されそうですね。

 

人生の主導権を取り戻すことの重要性は

いくら強調してもし過ぎることはありません。

主導権を取り戻して、

本当の自分の個性を開花して生きる人生と、

偽我の受発色の自動的な回路のままに

生きる人生のどちらがよいかは、

比べてみるまでもないことでしょう。

(P.138)

 

この主導権というのは

キャリアや人生を考え続けている私にとっても

大きなポイントであります。

 

ひと昔前なら

モデルケースのような先輩たちがたくさんいて、

それを追随していれば

そこそこ幸せになれたんですよね。

 

ところがモデルケースが喪失し、

老若男女問わず何をすればいいのか?

彷徨っている人が多い時代です。

 

誰かのこうしたほうがいいよ…は

信憑性がないどころか、

場合によっては詐欺的であったりもします。

 

主導権を握らないと

想定外のことに巻き込まれかねません。

 

自ら変わる。

これが最善なのでしょうね。

 

評価

おススメ度は ★★★★☆ といたします。

 

私が変わります。

どうやって?

 

その答えは本書にあります。

あとは自分自身が本気になるかどうかでしょうか。

 

変われる人って

変わることが自然と身についているから

あまり意識することなく

普通に変われるんですよね。

 

その一方で変われない人って

変わらないことに意味付けしているので

梃子でも変われません。

 

別にそれ自体はいいんですけど

結果的に本人が大損していますね。

 

それを良しとするか

もっと自分を成長させようと思うか、

そこの分岐点なのだと思います。

 

それでは、また…。

 

 

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