おはようございます。
読書がライフワークになっている
医療業界のコンサルタント
ジーネット株式会社の小野勝広です。
医療小説というのは
昔からイチ部に根強いファンがいるようで
時代、時代でステキな作家さんがいますね。
今なら差し詰め「海堂尊」さんや
「中山裕次郎」さんや「南杏子」さんや
今回ご紹介する「知念実希人」さんなどが
メジャーと言えるでしょうか。
私が知らないだけで
まだまだ医療系という枠組みでは
ご活躍中の作家さんは多いのでしょうね。
今後もジワジワと読み続けてまいります。
今回ご紹介する書籍は、
【 時限病棟 】 です。
本書をピックアップした理由
『 時限病棟 』
知念 実希人 実業之日本社文庫 を読みました。
あまり下調べをしないで
読みたいものは貪るように読んでしまう私ですが
本作品は以前に読んだ
「仮面病棟」と関わりがありますので
読む順序としては「仮面病棟」→「時限病棟」が
最適ではあります。
なんてことも知らずに
私は読みたいがままに読んだら
後々そういうことを知りました。
特別ストーリーに影響があるわけではないですけど
それでも順序通りに読んだ方がより良いです。
当書評をお読み下さった方は
是非とも「仮面病棟」→「時限病棟」で
読むことをおススメいたします。
さて、知念先生の著書もこれで5冊めです。
これからも末永く読んでまいりますが、
まずは本作品を楽しみます。
目次
第一章 クラウンのゲーム
第二章 0918の真実
第三章 紅蓮病棟
エピローグ
感想
いや~面白い。
グイグイ引き込まれて
あっという間に読み終えてしまったのですが
前作の「仮面病棟」もそうでしたが
舞台は病院ですし
登場人物は医師であったり、
看護師なのですが
知念先生の作品は
医療小説というよりサスペンスなんですよね。
それはそれで面白いのですからいいですし、
ストーリーテラーとしては秀逸と思うのですが
個人的には医療の勉強をしたく
フィクションであったとしても
医療現場の心の動きなどを知りたいのですけど
その点では少し残念なのですよね。
残念なのですけど
つい読みたくなるのが知念作品であり、
医療を学ぶという点だけ除けば
とても楽しく読めるのです。
私の勝手な見解ですけど
まだ未読の本を多いから
実際のところはわからないですけど
知念先生の場合はサスペンスを読むつもりのほうが
マッチするような気がします。
本書におきましても
殺人事件が起きて
その犯人が医師であるなんて
ちょっと寂しいというか
どうしても違和感を感じてしまいます。
そういう方向には持っていって欲しくないですが
サスペンスであれば
それも致し方ないのかもしれません。
いやストーリーとしては
本当に面白いのです。
ドキドキしながら
次の展開が気になって
なかなか本を閉じることができません。
ですけど私にとっては
もっと普通の医療現場を描いて欲しいんですね。
褒めながら文句を言ってるみたいで
何だか自分でもスッキリしないですけど
普通に小説を読むのであれば
本書はとても面白いです。
ただ医療に興味があり、
医療を学ぶきっかけにしたいのであれば
ちょっとそぐわないかもしれません。
まあ何だかんだと言いながら
おそらく今後も知念先生の著書は読むのですけど
しばらく遠ざかっていた
他の医師の本も読みたくなってしまいました。
評価
おススメ度は ★★★★☆ といたします。
再三申し上げますけど
メッチャ面白い小説ですよ。
目的が違えば
私自身ももっと楽しめたのですけど
もう少し医学や医療に関して
普通の出来事を知りたいと思っていると
ちょっと違うかなと思っちゃいます。
いや、そうは言いながら
大変に面白い作品であることは間違いありません。
それでは、また…。
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