おはようございます。
読書がライフワークになっている
医療業界のコンサルタント
ジーネット株式会社の小野勝広です。
本物の読書家の方と比べると
私なんぞは偽物に近いレベルだと思うんですけど
好きでやってることなので
別にそれはそれでいいと思ってます。
チョイスする本だって
私の場合は雑食ですし、
あらゆるジャンルの本に興味を持って
読み散らかしていると言えそうです。
すんごい難しい本ばかりを読んでいる人には
素直にスゴイなと感嘆しますし、
尊敬の眼差しを送りますが
自分はそういうタイプではありません。
これからも様々な本を読んで
広く、深く、その都度で
自分らしい目的を持って
読書を続けてまいる所存です。
今回ご紹介する書籍は、
【 ガンコロリン 】 です。

本書をピックアップした理由
『 ガンコロリン 』
海堂 尊 新潮社 を読みました。
イチ時期はハマリにハマった海堂作品。
最近は段々と読む本がなくなってきて
私の積ん読本棚にも
あと数冊しか在庫がない状態です。
主要な作品はほぼ読んできたと思いますので
そんなに焦りはないのですけど
おそらく私の知らない著書はまだ多いでしょうから、
ゆったりと探して
都度都度学んでいこうと思ってます。
久しぶりに海堂作品を読むか~と思って
本書をピックアップしました。
どんな内容なのか
事前知識はまったくなく、
ただただ海堂さんの著書だからと手に取った次第です。
果たしてどんなものなのだろうか?
目次
・健康増進モデル事業
・緑剥樹の下で
・ガンコロリン
・被災地の空へ
・ランクA病院の愉悦
感想
ああ、短編小説なのですね。
当ブログでは何度か書いていますが
どうも私は短編小説に苦手意識があって、
もっと長く書いてくれ~と思ってしまうのですね。
ガンコロリンというタイトルですから
がんに対する特効薬の開発秘話とか
そんな想像をしていたのですが
これは残念ながら裏切られました。
そうは言っても
海堂さんのストーリーテラーぶりは
いかんなく発揮されていて
上記の目次で言うと
私は「被災地の空へ」は大変に面白くて
え~、これは長編で書いてくださいよ~と思ったり
「健康増進モデル事業」も
海堂さんっぽくない展開ですけど
これはこれでユニークで
いっそのことこれも長編にして下さいと思うし、
他の短編もとても面白かったです。
短編で終えてしまうのが
ちょっと残念なお話しばかり。
海堂さんの才能を考えたら
長編にすることで
さらに面白くなるんじゃないかと
つい期待してしまうのですが
短編好きな方もいらっしゃるでしょうから
これはこれでいいのかというところです。
基本的にはどのストーリーも
海堂さんらしく「医療」に絡めており、
だからこそ医療業界の片隅で仕事をする私としては
とても勉強にもなりますから
海堂作品は非常に楽しめますし
つい読みたくなるわけです。
今回の短編については
どれも少し角度を変えた「医療」であり、
それも「医療」、これも「医療」と
非常にユニークな視点で書かれており
その点も大変に勉強になりました。
そもそも「医療」の守備範囲はとても広く
主流というか、ど真ん中の路線なら
きっと長編小説になるのでしょうけど、
傍流というか、やや外れた路線ですと
やはり短編のほうが
相応しいのかなと思ったりもします。
「緑剥樹の下で」については
感染症の始まりとでも言えばいいのか、
ああこうして世界に広がるきっかけが
私たちの日常の中にあるんだなと思うと
コロナ禍を思い出して
ちょっと恐ろしさを感じました。
それと「ガンコロリン」に関しては
タイトルになっているということもあり、
ストーリーの出来がいいように思いました。
私たちが普通に服用している医薬品にも
当然開発秘話のようなものがあるわけで、
その一端が垣間見えて面白い。
ただ最後が尻切れトンボのような感じで
そこがちょっと残念でしたね。
これも長編にしてくれたら
もっと様々なトピックスを散りばめて
それがこう繋がるんだというような
小説の醍醐味みたいなところに持っていけるのでしょうけど
まあ短編ならこんなもんでしょう。
それと最後の「ランクA病院の愉悦」ですが
これは非常にシビアな話しですけど
近未来の医療の形になるかもしれず
ちょっと恐ろしくなりましたね。
こういう実体を作ることに何とも思わないでしょう。
ついでに言えば
経団連などの財界は諸手を挙げて賛成しそうですし
官僚はいいように使われることでしょう。
こんな医療の形では
国民の健康は守れません。
カネさえ手に入れば
国民の命なんて
どうでもいいと思っている人たちが
権力を握っているということが大問題ですね。
人びとの生活は苦しくなる一方です。
ですけどその根本は
国のお金の使い方が間違っているんです。
もう根本的に間違っていて
無駄遣いをして
何の成果も出ずに
お金が足りなくなったら
バカのひとつ覚えのようなことを
ずっと続けているわけです。
江戸時代のお代官様と越後屋みたいな関係が
この令和の時代でも続いており、
明治維新で一層されたように
令和で一層しなきゃいけないでしょう。
「ランクA病院の愉悦」を読めば
こんな医療にしてはいけないと
多くの人が思うのではないでしょうか?
と、まあ、ざっと感想を書いてみましたが
短編小説って書評も書きずらいです(笑)
久しぶりの海堂作品でしたけど
何だか中途半端な気分です。
評価
おススメ度は ★★★☆☆ といたします。
ひとつひとつのストーリーは面白いですし
別に不満があるわけではないんですが
まあ短編小説はこの程度というところでしょうか。
海堂さんの描き出すストーリーの面白さや
壮大さを知っているだけに何だか残念な気がします。
やはり私は短編はあまり読まない方がいいなと
変なところに気づきを得ました。
それでは、また…。
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