おはようございます。
医師の転職、開業の情報提供をしている
医師転職相談センターの運営企業、
ジーネット株式会社の小野勝広です。
<「私はうつ」と言いたがる人たち>
香山リカ PHP新書 を読みました。
少し前に
かなり話題になった本ですよね~。
ようやく読めました(笑)
以前、香山リカさんの本は
下記を読んだ事がありました。
<しがみつかない生き方>
https://gnet-doctor.com/blog/archives/1972
かなり面白く読めましたので、
他の本も読んでみたいなあとは
思っていたのです。
今回はこれを選んだのですが、
はい、やはり期待に応えてくれました。
まずは目次からご紹介致します。
序章 一億総うつ病化の時代
第1章 うつ病セレブ
第2章 うつ病難民
第3章 「私はうつ」と言いたがる人の心理
第4章 うつ病をめぐる誤解
第5章 「自称うつ」と「うつ病」をどう見分けるか?
第6章 うつ病というとなんでも許される社会
終 章 ほんとうにうつ病で苦しんでいる人のために
今のところ、
心身ともに健康優良児な私ですが
40代も半ばになってきて、
気を付けなければならないあと思ってます。
身体の面は意識が向きがちですし、
ダイエットであったり、
運動であったり、
お酒やタバコを控えたり、
食生活を改善してみたりと、
わりと簡単にできる事はありますよね。
問題は継続できるかどうかでして…。
ただ心の問題はそう簡単ではありません。
誰もがみな自分なりの考え方や
やり方を持っている訳で、
それが通用しなくなってきたり、
違うやり方を求められたりしてくると
ごく自然とストレスが溜まってくる訳で、
そういったものをきっかけにして、
メンタルが不調になったりするものです。
また若い時は体力だけでなく、
精神力も充実している訳で、
1日寝れば忘れられたり、
すぐに次の事に目を向けられたりするものですが、
年を重ねてくると
小さな事にこだわってしまったり、
ひとつの失敗を
中々クリアにできなかったりも致します。
これなどは精神力の欠如という側面もありますが、
心の体力不足みたいな面もあるのではないかと思ってます。
さて、前置きが長くなりましたが、
この本はセンセーショナルなタイトルに負けないくらいに
良い本だと思いました。
心の病気と、
誤った考え方や生き方というのは
もしかしたら紙一重なのかもしれません。
社会が心の病気を認知するようになり、
それを悪用しようとしている人間も
少なからず存在する訳で、
そんな人間が増えてしまったら
本当に心の病気を抱えている人にとっては
迷惑千万な話しですし、
下手すると心の病気自体が
否定されかねないような気もします。
そんな違和感を
上手くまとめてくれているのが、
本書です。
内容的には非常にわかりやすく、
精神医療が抱える不自然な構造と
心理を平易に説明してくれています。
とは言え、非常に難しい問題です。
おそらく賛否両論あると思いますし、
勉強になったとか、
自身の考え方を見直す
きっかけになったなんて方もいる一方で、
香山氏に対して
辛辣な批判をする方もいるのでしょうね。
何となく想像できます。
しかし私はこの本を評価します。
おススメ度は★★★★☆ と致します。
本書は精神力や
心の体力のようなものを下げないコツが
書かれているような気がするんです。
物の見方や捉え方、
考え方や思考の持っていき方、
心を弱まらせないようにする術が
実は満載なように感じました。
社会のリーダー層には
是非読んで頂きたいと思いますし、
部下や従業員を抱える方は知識として、
得ておくべき内容ではないかと思います。
話題になっただけあるな~と思いました。
それでは、また…。
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