おはようございます。
医師の転職・開業相談を
未来を共に考えるスタンスでお受けしている
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「渋沢栄一
巨人の名語録 日本経済を創った90の言葉」
本郷 陽二 PHPビジネス新書 を読みました。
現代ビジネス社会に生きる我々は、
もっと渋沢栄一から
学ばねばならないのではないかと、
つくづく思います。
事業を永続させようと思えば、
当然利益は必要なのですが、
行き過ぎた利益至上主義は
株主、顧客、社員といったステークホルダーの
離反を招く事にもなりかねません。
あのP・F・ドラッカーも
渋沢栄一の事を
思想家としても
行動家としても
一流であると認めていたようです。
日本資本主義の父とか、
日本近代化の父などとも
呼ばれた渋沢栄一ですが、
関与した企業は金融、製紙、紡績、保険、運輸、
鉄道など何と500社に上るとも言われ、
日本を代表する大企業が含まれています。
理化学研究所などの設立にも尽力をしたそうです。
これだけの事を成した人にも関わらず、
私利私欲に満ちた財閥化をせずに
有名な「論語と算盤」にもあるように
「道徳経済合一説」という理念を打ち出しています。
倫理と利益の両立を掲げ、
経済を発展させながらも利益を独占する事なく、
国家全体を豊かにする、
富も全体で共有し、
社会に還元する事を考え、
実行した方でもあります。
こういう偉人がいたからこその
現代日本社会な訳ですね…。
そんな渋沢栄一の名語録を収めた本書。
面白くない訳がありません。
実に勉強になりました。
渋沢栄一が遺した「家訓抄」の中から
私が気に入った3つをご紹介します。
付き合ってためになる友人は近づけ、
付き合って不利益になる友人は遠ざける。
そして、自分に対しへつらいおもねる者を
友人としないこと。
金持ちになったり高い地位を得ても
思い上がってはならない。
貧しくなったり、地位を失っても
悩んではならない。
ひたすら知識をつけ、
道徳にかなったよい行いを修め、
仕事に励み、本当の幸せを得よ。
こまめに働くことと倹約は、
事業を新しく始める際に良い心がけであり、
成立した事業を守るための基本でもある。
常にこれを守り、
身分不相応に思い上がったり、
おろそかにしないこと。
倫理があってこそのビジネス。
肝に銘じたいと思います。
最後に目次をご紹介します。
第1章 「成功への道」を語る
ー正義を貫く
第2章 「人生の修養」を語る
-自分の心をしっかり見つめる
第3章 「人との接し方」を語る
-人を知り、自分を律する
第4章 「チャンスと金」を語る
-運を味方にする
第5章 「社会貢献」を語る
-自分の幸せだけでいいのか
第6章 「正しい商売」を語る
-商いにも道徳あり
おススメ度は ★★★★☆ と致します。
仕事というのは、
すべからく誰かのお役に立つ為に
存在するのだと思ってます。
このお役立ちの連鎖の結果として
国家の繁栄があり、
国民の安心、安全、安定が
あるのだと思うのです。
利益だとか、効率だとか、
そんなものを先に追い掛けてしまうのではなく、
誰かのお役に立ち続ければ、
自然と集まってくるものだとも思います。
私自身、本書を読んで、
渋沢栄一から学ぶべき事は
とてつもなく多いのではないかと
つくづく感じました。
もう少し渋沢栄一の事を知りたいなと
素直に、そして強く思いました。
メチャクチャ学びたい意欲が湧いてきました。
それでは、また…。
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