ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

超AI時代の生存戦略 <2040年代>シンギュラリティに備える34のリスト

 

おはようございます。

 

医師が本業に専念できるように、

転職や開業をオーダーメードでフルサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「超AI時代の生存戦略

 <2040年代>シンギュラリティに備える34のリスト」

落合 陽一 大和書房 を読みました。

 

医師キャリアAI 生存戦略

 

バリバリの文系人間である私ですが、

なぜかAIには興味があるんですよね…。

 

文系なのに新卒でシステムエンジニアになったし、

インターネットが世に出た頃も興味津々でしたし、

IT化の波にもそれなりに早く適応したし、

意外とコンピュータ関連には関心が高いようです。

 

おそらくそれはテクノロジーの進化が

人の働き方に

大きな影響を与えるからだと思います。

 

転職支援を仕事にして

もうすぐ15年近くとなります。

 

仕事って何だ?とか、

働くってどういう事だ?とか、

職業とは何ぞや?とか、

かなり考えてきたつもりです。

 

だから働き方に影響がありそうなものには

敏感になっているのかもしれません。

まあこの仕事をしている限りはいい事です。

 

さて本書ですが、

シンギュラリティに備えるという事で…。

 

シンギュラリティとは、

コンピューターの知能が人間を超える現象、

またはその瞬間を意味する言葉。

 

技術的特異点

人工知能が人間の能力を超える時点。

ふむ…。

 

実際にAIは私たちの生活や仕事に

どのような影響があるのか…?

 

やはり多くの人が

漠然とした不安を抱えているでしょうし、

シンギュラリティの未来が来た時に

どうしたらいいかわからない人も

少なくないでしょう。

 

私もそうです。

だから知っておきたい。

 

近未来のAI時代を

いかにして生きるべきなのか?

 

実に興味深いと思いましたし、

ワクワクする気持ちと

若干の恐怖感を持ちながら読み始めたのですが、

私にとっては非常に刺激的で

とても考えさせられる内容が多く

メッチャ面白かったです。

 

ここで目次をご紹介します。

 

プロローグ インターネットの身体化から、

      シンギュラリティ前夜へ

 

第1章   超AI時代の「生き方」

      ーワークライフバランスを終えて、

       ワーク”アズ”ライフを始める

 

第2章   超AI時代の「働き方」

      -スペシャリストでありつつ、

       知識にフックをかけていく

 

第3章   超AI時代の「生活習慣」

      -人間特有の「身体性」から

       生活スタイルを考える

 

エピローグ ユビキタス社会からデジタルネイチャーへ

 

いずれの章も非常に示唆に富んでいましたが、

超AI時代の「生き方」、「働き方」、

「生活習慣」について著者なりの見解を

わかりやすく説明してくれています。

 

やはり私の世代よりも、

インターネットが身近であり、

きっと子供の頃から使ってきたのでしょう。

 

ITとかAIについて

すごく自然に受け止めているのですね。

それこそ空気のように…。

 

だからなのでしょうか…。

そもそもの発想が違います。

 

原点が違えば受け止め方も

こんなに違うんだと

しみじみ感じました。

 

別に著者の主張を

絶対的に妄信する訳ではないのですが、

考え方の違いが逆に楽しく感じました。

 

ジェネレーションギャップと

言ってしまえばそれまでですが、

理解はできるし、なるほどとも思うし、

でも若干の違いがあって、

むしろAIこそが意外とこのギャップを

統合するのかもしれないな…。

そんな事も感じました。

 

特に働き方の部分においては、

ワークライフバランスを終えて

ワークアズライフになっていくだろうと…。

 

まだまだワークライフバランスすらも

実現の道半ばという所なのに

AI時代はワークアズライフ…。

 

でも私としてはこっちの方が良いかも。

いや実はワークライフバランスなんて

非現実的であり、

ワークアズライフの方が

話しが早いのかもしれないです。

 

だって寝ている時間以外は

スマホガラケータブレット

PCのいずれかを身近な所に置いている訳で、

24時間とは言わないまでも

常に繋がっている状態なんですよね。

 

これを厳密にすれば、

労働基準法なんて適用外だし、

ワークとライフのバランスを取ろうったって

そう簡単ではありません。

 

だったらいっその事、

ワークもライフもアズでいいんじゃね?という発想は

個人的には賛成しちゃうな。

 

仕事によっては

全然そぐわないものもあるだろうけど、

私の仕事的にはアズの方がマッチします。

新たな労基法が必要かもしれませんが(笑)。

 

それと「時代を読み解く34のキーワード」も

面白いです。

 

ちなみに34のキーワードは…

 

ワークライフバランス / 人間性の再認識

競争心と淡々とやること / 自己実現と責任と戦略

信仰心 / 趣味性  / ギャンブルと報酬

ゲーム性と遊び / 完成物 / アイデンティティ / 時代性

コモディティ化 / マーケティング能力 / 利潤の再投下

AI系ツール / 非合理的コミュニケーション 

オーディオとビジュアル / プレゼンテーション

発注・命令 / メディア / 政治 /  情報アプローチ

浅く広い知識 / 受験勉強 / トップ・オブ・トップ

ストレスレス / 身体性 / 自傷行為と食事

コンプレックスと平均値 / ファッションと平均値

友達とコミュニティ / 土地の所有 / 貯金と投資

子育て

 

これらのテーマについて述べる訳ですが、

まあ日常的なものですよね。

 

日常がAI時代にどう変わるのか?

どう適応すべきなのか?が書かれていて

なかなか考えさせられました。

 

本書はAIについて学ぶような内容ではなく、

AIがどのように私たちの日常に影響を与えるのか?

その時に私たちはどう対処すべきかのヒントを

与える内容です。

 

いつもライフプランだとか、

キャリアプランだと叫んでいる私には

かなりグッとくる内容でした。

 

AIが自分の仕事を奪うかもしれないとか、

AIが自分の生き方を大きく変えるのかもしれないとか、

AIが人間の価値を貶めるのかもしれないとか、

そんな不安がある方には考え方を教えてくれますよ。

 

おススメ度は ★★★★★ と満点といたします。

 

著者である落合陽一氏は1987年生まれ。

私よりも18歳も若い(苦笑)。

 

でも最新テクノロジー

若者から学ばないといけませんからね。

 

それとあの落合信彦氏の息子さんなんですね。

いや~懐かしい。

彼の本は若い頃に相当読みました。

国際政治をしっかり学ばせて頂きましたよ。

 

その息子さんは

また随分畑違いの方向に進んだんですね。

 

迫りくるAI時代。

まだまだ学んでいきたいと思います。

 

それでは、また…。

 

 

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