ある読書好き医療コンサルタントの書評ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

日本再興戦略

 

おはようございます。

 

毎日の読書が欠かせない

医療コンサルタントとして学び続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

若者から学ぶ。

こういう視点を失ってしまったら

きっとその人は堕落していくと思います。

 

若い感性、

最新のテクノロジー

現代社会にアジャストしているのは

やっぱり若いオピニオンリーダーだと思うのです。

 

そういう意味では

この方は外せないと個人的に思ってます。

 

落合陽一さん。

これからも勉強させて頂きますよ。
 

今回ご紹介する書籍は、

【 日本再興戦略 】 です。

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本書をピックアップした理由

『 日本再興戦略 』

落合 陽一 幻冬舎 を読みました。

 

以前に落合陽一氏の著書は

下記を読んだ事がありました。

 

非常に勉強になり、

大変によいイメージを持っています。

 

ka162701.hatenablog.com

 

youtubeなどでもよく見掛けますし、

企業家でもあり、

大学人でもあり、

アーティストでもある。

 

活躍の幅がとても広い方ですけど、

彼のような働き方は

今後さらに広がっていくと私は考えています。

 

キャリアは間違いなく

ハイブリット化していくでしょう。

 

イチ早くそれを実現し、

若くして成功している落合氏は

私の注目する1人でもあります。

 

と言いながらも

私が若かりし頃は落合氏のお父さん、

落合信彦さんの著書を読みまくっていたものですから

この父からこの子が生まれたというのも

とても興味深く思ってます。

 

国際ジャーナリストの子が

こんな風になるなんて…。

 

ま、それはいいとして

親子で大変に学ばせてもらうなんて

これもまた人生の面白いところです。

 

今回は落合陽一さんの日本再興戦略。

きっと斬新な発想があるのだろうなと

ワクワクしながら読み始めた次第です。 

 

目次

はじめに:なぜ今、僕は日本再興戦略を語るのか

第1章 欧米とは何か

第2章 日本とは何か

第3章 テクノロジーは世界をどう変えるか

第4章 日本再興のグランドデザイン

第5章 政治(国防・外交・民主主義・リーダー)

第6章 教育

第7章 会社・仕事・コミュニティ

おわりに:日本再興は教育から始まる

 

感想

ふむ。もう流石のひと言です。

 

私もいい大人ですから、

いや落合さん、それは違うよ!と

言いたくなるところもありますけど

総じて勉強になる。

 

そして若い方の感性は

日頃から本当に学んでおかねばならないな…と

つくづく感じました。

 

意外や意外、実は私も

似たような事を考えているところもありましたし、

特にキャリアに関する落合さんの考えには

共感できるところもかなりありましたね。

 

うん、私も老け込んではないな…と少し安心(笑)。

 

彼のスゴイところは、

テクノロジーやAIなど

最新技術に精通していながらも

歴史や哲学をしっかりベースにしているところです。

 

言葉の端々に出てくるのは

我が国の歴史や国柄や国民性、

そして人間とは?という哲学的思考。

 

おそらくこのバランス感覚を持っている人は

老若男女そう多くはないでしょうね。

 

だからこそメディアでも引っ張りだこであり、

事業も教育も上手く行くのでしょう。

 

老婆心ながらひとつだけ心配なのは

あまり睡眠時間を取らずに

物凄く多忙にされている点です。

 

彼の才能は我が国の宝のようなものですから

是非とも健康には気を付けて頂きたいです。

 

えっと話しがズレましたが、

ここで恒例の私がグッと来た箇所をご紹介します。

 

高度経済成長の正体とは、

「均一な教育」「住宅ローン」

「マスメディアによる消費者購買行動」の

3点セットだと僕は考えています。

つまり、国民に均一な教育を与えた上で、

住宅ローンにより家計のお金の自由を奪い、

マスメディアによる世論操作を行い、

新しい需要を喚起していくという戦略です。

(P.15~16)

 

そもそも、欧米というのは存在しません。

欧州と米国はまったくの別物です。

欧州と米国が一緒だと思っている西洋人は誰もいません。

「欧米」とはユートピア(どこにもない場所)であり、

日本人の心の中にしかないものです。

まずは、この日本人の頭にあるバイアスを確認しないと、

日本の再興戦略を考えることはできません。

我々は「欧米」という言葉を使う事をとりあえずやめたほうがいい。

「欧米」ではなく、

米国、英国、ドイツ、フランスというふうに

国の単位で語るべきです。

また、いつの時代の、どの国か、ということも重要です。

(P.30)

 

日本が近代的個人を目指し始めたのは1860年ごろで、

それから150年以上経ちましたが、

今だに日本には「個人」によって成り立つ

国民国家」という感覚が薄いように感じます。

むしろ個人に伴う孤独感のほうが

強くなっているのではないでしょうか。

これも日本人が

「個人」を無理に目指してきたからだと思います。

(P.36)

 

これから日本が東洋的な感覚を土台にして

テクノロジーを生かしていくためにも、

まずは西洋的個人を超越しなければならないのです。

1人がひとつの天職によって生きる世界観に

我々はもともと住んでいませんでした。

百姓とは100の生業を持ちうる職業のことです。

(P.37)

 

西洋的思想と日本の相性の悪さは、

仕事観にもあらわれています。

今はワークライフバランスという言葉が吹き荒れていますが、

ワークとライフを二分法で分けること自体が

文化的に向いていないのです。

日本人は仕事と生活が一体化した

「ワークアズライフ」のほうが向いています。

無理なく、そして自然に働くのが大切なのです。

(P.40)

 

日本人は、古来、生活の一部として仕事をしていました。

先に述べた百姓という言葉は、

農耕主体の社会において

100の細かい別々の仕事をしているという意味です。

東洋的には、ずっと仕事の中にいながら生きている、

そしてそれがストレスなく

生活と一致しているのが美しい。

むしろオンとオフを切り分けたら、

世界は幸せな状態ではなくなるのです。

つまり負荷がかかっている状態を容認することになる。

(P.41)

 

これからの日本に大事なのは、

いろんなコミュニティがあって、

複数のコミュニティに所属しつつ、

そのコミュニティを自由に変えられることです。

(中略)

ひとつのコミュニティに依存するのではなく、

いろんなコミュニティに依存すればいい。

そういうふうになれば、

日本人の生活や仕事はもっと楽しくなるはずです。

(P.44)

 

教育を変えて日本人の意識を変え、

地方自治を強化して、

ローカルな問題を自分たちで解決できるようにすること、

つまり、帰属意識と参加意識、

自分の選択が意味を持っている実感を、

それぞれの人々が感じ、

相互に依存することから、

日本再興は始まっていくのです。

(P.51)

 

いつの時代も、

社会の中での重要性を決めるのは、

市場での希少価値です。

数が少ない人たち、

レアな人たちほど価値が高いのです。

(P.78)

 

生業が保証されて、

それに打ち込めるだけで、

人生のビジョンがほとんど決まります。

それは、いつまで経っても自分探しをして、

迷い続ける人が多い社会よりも

よっぽど幸福ではないでしょうか?。

(P.79)

 

今、社会で起きていることは、

そういった個別化と多様化を生み出すための

コンピューテーショナルな変革ではないかと思ってます。

(P.105)

 

これまでのインターネットは統一化された

「マス」だったのですが、

今後、インターネットは個人化していきます。

その個別最適化のための関数の名称が、

総じて「人工知能と呼ばれているもの」である、

というのが僕の現状把握です。

(P.106~107)

 

人と機械が融合していくと、

近代社会に生まれた、

健常者と障碍者のような考え方もなくなっていきます。

人間の肉体としての差は、

コンピューター、機械と融合することによって

大きな問題ではなくなるのです。

(P.137~138)

 

頭ごなしに否定するのではなくて、

むしろ「自分のマインドセットが今風ではないのではないか」と

疑ったほうがいい。

そういう価値観を受け入れていくほうが生きやすい。

それができない人は、

ストレスばかりためてしまって、

新しい時代の中で、

すごくかわいそうな人になってしまいます。

(P.139~140)

 

明確なビジョンが先にあり、

そこにテクノロジーを生かせるのであれば、

海外投資家から見ても投資対象になりうるので、

投資資金も集めやすくなるでしょう。

今後は、10年スパンの戦略を

考え抜くフェーズに入っていくと思います。

我々は革命といった急激な変化は苦手ですが、

改革や革新は得意です。

日本をアップデートしていくという発想を持てばいいのです。

(P.156~157)

 

そもそも、日本に限らず、

今の民主主義はスケールが大きすぎます。

民主主義とは、

最大公約数的な決定装置ですので、

人口が増えすぎて、

多様な利害や意見を持つ人が増えてくると、

成立しなくなってきます。

すなわち、標準から外れたダイバーシティの高い人には、

民主主義が適用されないのです。

だからこそ、今のマスが大きすぎるので、

より小さく区切っていかないといけません。

そのためにも、地方自治になっていくのは必然です。

(P.193)

 

近年「意識高い学生」という言葉がよく言われますが、

「こういった意識だけ高い学生」は、

見聞きしてSNSに呟くだけで

やったつもりになってしまうので、

わらしべ長者のように

逐次的に打席に立つことを敬遠します。

その泥臭い作業が

自分にとって見合わないように見えてしまうのです。

本人の実力はそのレベルなのにもかかわらずです。

(P.240)

 

これからの時代においては、

いろんなリスクばかりを考えて、

なかなかチャレンジできないと、

機械と同質化する一方になってしまいます。

そういう人たちは、

ベーシックインカムに呑み込まれるしかなくなります。

(P.244)

 

僕は「日本再興戦略」とは、

改革や革命ではなく、

アップデートだと思っています。

改革や革命は対抗勢力を生み出します。

勝者と敗者を生むゼロサムゲームに陥ってしまいます。

そうではなく、

今の世の中と違う考え方を出しながら、

今の世の中とどう折り合っていくかが重要なのです。

(P.251) 

 

評価

おススメ度は ★★★★★ と満点といたします。

 

私にとっては非常に刺激的かつ有益な内容でした。

全てが…とは言いませんが、

大変に参考になりましたし、

早速今から自分の考え方をアップデートしていきます。

 

まるで社会学者のような鋭い分析は

私よりも18歳も年下の方とは思えませんが、

大人になれば年齢なんて関係ありませんね。

 

よいものはよい。

これからも若い方から学ばねばならんな…と

強く感じました。

 

落合さんは、

当たり前を当たり前で終わらせない。

 

時代が変われば常識も変わる。

それだけでなく、

変わった時代の中で

旧常識を新常識に変えてしまう。

 

常識を疑うどころか、

その発想の豊かさは学ぶべきところが大です。

 

すでに常識でなくなっているもの、

またそもそも常識になるのはおかしいもの、

そういうものを暴きながらも、

共生を目指す姿勢も好感できます。

 

おっさんも昭和の価値観を

そのまま引きずっていてはいけませんね。

ガラリと変えるのではなく、

スッとアップデートすればいいだけです。

 

それと落合さんは日本が大好きですね。

そして日本人を愛していますね。

とても真っ当な愛国者であり、

その点も私は素晴らしいなと思いました。

 

最後に、

落合流の言葉の定義が面白いです。

これも本書の魅力を増進させています。

 

また落合さんの著書は読む事でしょう。

本書も絶賛おススメいたします。

 

それでは、また…。

 

 

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