ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

イノベーションのジレンマ 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを熟慮しつつ

転職や開業をオーダーメードでフルサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

イノベーション

 

常に起こすべきですし、

進化を止めてはいけないと思います。

でもそこにジレンマがあったとは…。

 

本日のブログのタイトルは、

イノベーションのジレンマといたしました。

 

医師転職イノベーション

 

本書をピックアップした理由

イノベーションのジレンマ

 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」

クレイトン・クリステンセン 翔泳社 を読みました。

 

ある本を読んでいた時に

紹介されていたのが本書です。

 

経営書としても、

技術革新の書としても、

非常に興味深く感じましたので

これは読まねば…と思って手に取りました。

 

本書は2001年に初版が発行されています。

しかし全く古く感じるところはありません。

 

時代が変わっても廃れない

物事の本質を突いているという事と思います。

 

いや~しかし本書を知らずに仕事をするより

絶対に知っておいた方が良いです。

 

遅ればせながらですが、

読んで良かった~とつくづく感じました。

ホント知らないって怖い事ですね~。

 

目次

第1部 優良企業が失敗する理由

第1章 なぜ優良企業が失敗するのか

第2章 バリュー・ネットワークとイノベーションへの刺激

第3章 掘削機業界における破壊的イノベーション

第4章 登れるが、降りられない

 

第2部 破壊的イノベーションへの対応

第5章 破壊的技術はそれを求める顧客を持つ組織に任せる

第6章 組織の規模を市場の規模に合わせる

第7章 新しい成長市場を見いだす

第8章 組織のできること、できないことを評価する方法

第9章 供給される性能、市場の需要、製品のライフサイクル

第10章 破壊的イノベーションのマネジメント

第11章 イノベーションのジレンマ ーまとめー

 

感想

本書をひと言で表すと

「優秀な企業が何故失敗するのか?」

というテーマに切り込んだ内容です。

 

事実、優良な大企業が

新規参入企業に負けた歴史は数多く、

教科書的にも知るべきテーマと思います。

 

市場のニーズの裏の裏、またその裏、

それぐらいにマーケティング的に読んでいく必要性を

ディスク・ドライブ、掘削機、鉄鋼、自動車という

業界の具体例を挙げて

わかりやすく説明してくれています。

 

テクノロジーに対して

関心が高まっている私にとっては

非常に興味深く読めました。

 

本書は深いです。

単なるビジネス本の範疇を大きく超えています。

 

組織についても

労働力、資本、原材料、情報などを

価値の高い製品やサービスに変える為の

プロセス全体として捉えており、

これらも含んだ技術の変化に対して

イノベーションを核にして、

経営者に対しては決断をミスしないように、

マネージャーに対しては

組織を正しい方向に導く為の

仕事の進め方を教えてくれます。

 

それこそ…

企業とは何ぞや?

何を目指すべきなのか?

顧客のニーズに対してどのように向き合うべきか?

マーケットとは何か?

技術とマーケティングはどうバランスを取るべきか?

などなど、学ぶ所の多い1冊ですし、

知的興奮を味わえる事、間違いなしです。

 

医療機関内において医師は責任が重いです。

また開業医は経営者でもあります。

きっと本書から学べる点は多いと思います。

 

問題解決の為の思考のフレームワークを与えてくれるのです。

 

イノベーションのマネジメントには

重大な法則があり、

それを無視すると

いかなる優良企業でも生き残れなくなる。

 

こんな一文にも奥深い理由が隠されています。

 

まさに本書はイノベーションの本質を理解し、

環境の変化に対応するための

指針となる法則を教えてくれる良書であります。

 

組織にできる事、できない事は、

資源、プロセス、価値基準の3つの要因で決まる。

 

自分の所属している組織が

どのようなイノベーションを実現できるのかも

この3つの要因の答えを分類する事で

学ぶ事ができる。

 

いかがでしょうか?

「組織マネジメント」や

「経営」を学ぶには

実に重要な法則を含んでいると感じました。

 

評価

おススメ度は ★★★★★ と文句なしの満点です。

 

成功するイノベーション

失敗するイノベーションの間にあるもの。

 

これを知りたい方は、

本書を読むと頭の中がクリアになると思います。

 

ビジネスウィーク紙は

本書はCEOがインターネット時代のために

ビジネスを再構築するための指南書と

なりつつあると評しています。

 

まさに…です。

これからのAI時代。

知っておくべきノウハウだと思います。

 

それでは、また…。

 

 

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