ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

辞めない採用 即戦力の育成で儲かる会社になる! 人に苦労しない強い会社のつくり方

 

おはようございます。

 

医師が本業に専念できるように、

転職や開業をオーダーメードでフルサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「辞めない採用 即戦力の育成で儲かる会社になる!

 人に苦労しない強い会社のつくり方」

株式会社武蔵野 代表取締役社長 小山 昇

あさ出版 を読みました。

 

医師即戦力採用育成

 

何かと話題の株式会社武蔵野さんの

これまた著名な小山昇社長の著書…。

 

考えてみたらまだ読んでいなくて、

いつか読まなきゃ…とは思っていたのですが、

ようやく機会を得る事ができました。

 

しかも自分の仕事に関連する

採用、育成に関しての著書を見つける事ができ、

結構気合いを入れて読み始めたのです。

 

中小企業でありながらも

いい人材を採用し、

育成してきた武蔵野さんの

ノウハウ満載の本書。

 

医療機関においても

医師や看護師の採用に

悩むところは少なくないでしょうが、

本書はかなり参考になる部分はあると思いました。

 

と言いますのも、

転職支援に長年に渡って従事してきた私が

採用とは?と突き詰めて考えると、

組織の理念と、トップの信念、

そしてトップ自らが採用に関わること。

 

これが最重要と考えているのですが、

まさに武蔵野さん、

そして小山社長は

これを実践して

強固な組織を作り上げてこられたのですね。

 

若干我が意を得たり…と

得意気な気持ちもありますが、

特に本書の中で再三に渡って述べておられるのは

・新卒を採用すること

・従業員への教育、育成に経営資源を振り向けること

・能力よりも社長と価値観の合う人材を採用すること

 

この3点であります。

 

おそらく賛否両論あるでしょうし、

医療機関において

どこまで可能か?という問題もあるでしょうが、

小山社長のスゴイところは、

多くの失敗の中からPDCAをグルグル回し、

自社特有の、小山社長固有の採用理念を構築して

常に自らが先頭に立ち、

採用現場に周知徹底している事なのでしょう。

 

武蔵野さんの経営方針の全てに

共感できるとは言いませんが、

少なくとも採用に関する考え方、

そして教育、育成のポリシーに関しては

とても参考になる点が多かったです。

 

医療機関でもこのエッセンスを

受け入れる価値はあると考えます。

 

当然、会社組織と医療機関では

全く同じとはまいりませんし、

採用マーケット自体が

買い手市場と売り手市場では

打つべき手は全く異なるとも思いますが、

本書に書かれている採用ノウハウを自院に取り入れて

自院の伝統や文化とミックスさせて、

そして最も大事なのは

トップが採用、育成に

並々ならぬ意欲を持って当たっていけば、

きっと現状の採用状況を脱皮する事が

できるのではないかと感じました。

 

まあそのトップが…というのが

最も問題なんですけどね…。

 

できる事なら、理事長、院長クラスの方々に

手に取って頂きたい良書でございます。

 

最後に目次をご紹介します。

 

序章 どうして中小企業は人に困るのか?

 

第1章 優秀な人材は会社をダメにする!

 

第2章 失敗しない採用で、会社は強くなる

 

ステップ1 採用計画を立てる

ステップ2 人を募集する

ステップ3 書類選考でウソを見抜く

ステップ4 筆記試験で適性や価値観を見極める

ステップ5 面接で自社に合う人を見抜く

ステップ6 採用/不採用の判定・通知

 

第3章 新卒に「ここで働きたい」と言わせる採用活動

 

第4章 即戦力!中途採用はここに注意せよ

 

第5章 社員を育てない会社に未来はない

 

第6章 社員が辞めたくならない仕組みを作る

 

おススメ度は ★★★★☆ と致します。

 

小山社長の考えには好き嫌いがあると思います。

それくらいに個性的ですし、

私から見てもそれはどうなの?と思う箇所も

多少あります。

 

しかし経営者が、トップが、

これだけ考えて仕組みを作れば

成功できちゃうのだろうなとは思います。

 

医療機関においては、

トップが事務方に採用を丸投げしてしまったり、

現場にヒト、モノ、カネを最小限しか与えない割には

責任だけ負わせていたり、

こういうケースがかなり多いですよね。

 

採用はトップが最前線に立って行うもの。

 

こういう認識を持ち、

定着する仕組みを作った医療機関

最後に笑うのだろうなと思います。

 

医療は労働集約型の産業ですから、

現場で働く人ありきですし、

採用、育成、そして定着率アップの仕組みは

トップ自らが作らねばいけないと痛感します。

 

それでは、また…。

 

 

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