ある読書好き医療コンサルタントの書評ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

常識的で何か問題でも? 反文学的時代のマインドセット

 

おはようございます。

 

読書がライフワークになっている

医療業界でコンサルタントをしている

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

常識は大事です。

社会人として、

大人の1人として、

持ち合わせていないと恥ずかしいです。

 

しかし時代の変化は常にあります。

常識をブラッシュアップできない

凝り固まった頭では

常識に縛られ、

時代に取り残されていくでしょう。

 

アインシュタイン

「常識とは十八歳までに身につけた

 偏見のコレクションのことをいう」と

述べたそうですが、

常識は常に進化させないと

偏見で終わるのかもしれません。

 

今回ご紹介する書籍は、

【 常識的で何か問題でも? 反文学的時代のマインドセット 】 です。

 

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本書をピックアップした理由

『 常識的で何か問題でも? 反文学的時代のマインドセット 』

内田 樹 朝日新書 を読みました。

 

敬愛する内田樹さんの本です。

まあ私にとっては内田さんの本に関しては

別にピックアップする理由なんてなく、

喉が渇いたから水を飲むような感じで

最近読んでないなと気づいた時には

自然と手が伸びてしまうのです。

 

ただ我が家にはまだ読んでいない内田本が

ざっと20冊はありますので、

その中からどれを読むか?は

いつも悩みます。

 

例えばですが、

下記などはサバイバル戦略とは?みたいな事を

私自身が考えていたので自然と手が伸びました。

 

ka162701.hatenablog.com

 

もうひとつご紹介すると

下記は医療を哲学的に考えていた時に

スッと手が伸びたのですね。

 

ka162701.hatenablog.com

 

そうです。

私は今、常識とは何だろう?

常識をどう捉えればいいのだろう?

 

そんな事を考えていたので

本書がピカーっと光っていたのです。

それを素直にスッと選びました。 

 

目次

第1章 危機的時代の判断力とサバイバル力

第2章 真の知的成熟とは何か

第3章 「属国」日本とアメリ

第4章 地方と経済効果とお金の話

第5章 国民国家はどこへ行くか

第6章  情理を尽くさない政治に未来はあるか

 

感想

さすがの内田節が炸裂しています。

私としては大変勉強になりました。

 

物事の本質をズバリと突く見識。

 

そもそもの発想が常識に捉われておらず、

そういう見方もあるのか!?

そんな角度から物事を見るのか?

豊かな発想力と

深い洞察力があるので

非常に面白くて、

あっという間に読み終えてしまいました。

 

今回も多くの学びを得る事ができましたので、

下記に私がグッと来た箇所をご紹介いたします。 

 

僕は「最悪の事態に備えること」と

「リスクを過小評価しないこと」を

とりあえず心がけています。

(P.11)

 

「師を持つ」とは、

自分の知見や技量をはるかに超える境位が

存在することを認め、

そこから「無償の贈与」が豊かに流れ出てくることを

感謝のうちに思い知る経験のことである。

「師」にはもちろんまたその「師」がいる。

この子弟の系列を無限に延長すると、

いずれこの「超越的境位」は

人が「神」と呼ぶものと接近するだろう。

源泉から流れ出るものに身を浸すためには

心と身体を開放状態に置かねばならない。

おのれの狭隘な枠組みを押し破って流れ込むものを、

まっすぐに受け入れ、次世代へ伝える。

(P.21~22)

 

若者の創発的な活動を支援するのは

年長者の義務である。

(P.26)

 

衰退の特徴は何よりも

「以前より単純になる」ということにある。

成長するものは変化する。

そして以前より複雑になる。

考え方も感じ方もふるまい方も、

より複雑で、重層的で、こまやかで、

厚みのあるものになる。

それが「成長」ということである。

(P.36)

 

「まず需要があって、

その指定に合わせて注文通りの品物やサービスを送る」という

平時のやり取りは非常時にはできない。

そもそもそういうことができない状況のことを

「非常時」というのである。

(P.42)

 

メディアリテラシーというのは、

勘違いしている人が多いが、

流れてくる情報のいちいちについて

その真偽を判定できるだけの

知識を備えていることではない。

そんなことは誰にも不可能である。

自分の専門以外のほとんどすべてのことについては、

私たちはその真偽を判定できるほどの

知識を持っていないからである。

私たちに求められているのは

「自分の知らないことについて

その真偽を判定できる能力」なのである。

そんなことできるはずがないと思う人がいるかもしれない。

けれども、私たちは

ふだん無意識的にその能力を行使している。

(P.51~52)

 

どうしていいかわからない時に、

どうすればいいかわかる人間には

どうすればなれるか。

(P.58)

 

平時はルールを遵守していれば済む。

けれども、危機的事態に遭遇した時は、

平時ルールを停止させて、

非常時対応に切り替えなければならない。

そういう「生き延びるための知恵」について

何も教えてこなかった。

(P.76)

 

法律が命じても、

国家権力が命じても、

真理が命じても、

あるいは神が命じても、

「いやなものはいやだ」と

抗命できる人間の直感のうちに

道徳性の最初の、最後の拠点を求めた。

(P.84)

 

大事なことなので何度でも書くが、

言論の自由」とは

自分の言いたいことを言う自由のことではない。

そうではなくて、異論が行き交う場、

多様な政治的意見が共生しうる

場に対する敬意のことである。

(P.135)

 

世の中には「世界のロジック」だけで

律してはならないものがあるということに、

いつになったら日本人は気づくのか。

(P.177)

 

失敗を認められない権力者が

事態を破局的なものにする。

(P.179)

 

ネットは新聞やテレビで

既に報道されたニュースを

高速で広める力は抜群だが、

「今日のところは何も起きていない」領域を

定点観測することはしない。

しかし忍耐強い定点観測なしには、

変化の兆候を感知することはできないのである。

(P.188~189)

 

ビジネスの世界では、

いかなる国家にも帰属せず、

忠誠心を抱かず、

国境を超えて自由に移動できる

機動性の高い個体しか

キャリアを形成できない仕組みが完成しつつある。

(P.226

 

人々は「自己利益の追求」よりは

「他者利益の毀損」を、

「政治的理想の実現」よりは

「政治的現実の破壊」を優先させているように

私には見えるのである。

(P.230)

 

人間はひとりひとり特異な個性と

才能に恵まれている。

それを生かして

「余人を以て代え難い」タスクを引き受けることが

人としての生き甲斐じゃないかということです。

(P.321~322)

 

評価

おススメ度は、★★★★☆ といたします。

 

あとがきで内田さん自身も述べていたのですが、

第5章、第6章の政治のところがね~。

 

内田さん自身も政治のところは

納得ができていないようですが、

物の見方としては非常に刺激になりましたし、

おっしゃっている事には正当性もあり、

とても学びにはなるんですけど

う~ん、なんだろう。

 

たぶん政治ごときは

内田さんの語るべき対象ではないような気がします。

 

所詮、利権の奪い合い、

数の論理で押し通すような

民主主義を愚弄するような事が

平気で行われるわけですから、

そんなものよりも語るべきものが

内田さんにはたくさんあるのでしょう。

 

政治が機能しなければ

私たちの生活がよいものとはなりませんから

本当はそんな事を言ってはいけないのですけど、

さすがに今の我が国の政治は

あまりにも酷すぎます。

 

高尚な内田さんは

政治など一刀両断して、

もっと大事な哲学や生きる術について

語ってくれるのがいいのだろうな…と

そう思いました。

 

それでは、また…。 

 

 

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