ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

林修の仕事原論 壁を破る37の方法

 

おはようございます。

 

読書がライフワークになっている

医療業界のコンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

ふと振り返ってみると

私、社会人になって30年が経つのです。

 

あっという間とも言えますし、

とんでもなく長かったとも言えます。

 

しかしまだ終わりではなく、

これからもまだまだ続くのですよね。

 

向上心を持って

娘が社会人になるまでは

第一線で頑張るつもりですし、

何よりお客さんが求めてくれる限りは

社会に必要とされるうちは

大いに楽しみながら働くつもりです。

 

人生100年時代ですから

行けるところまで現役で行かなきゃですよね。

 

若い方から見ると

ゲッ!という感じかもしれませんが、

まあそれほど悪いものでもありませんよ。

 

楽しかった思い出もたくさんありますし、

仕事を通して成長できたところも多いです。

 

ただ思うのは

仕事をどう考えるか?

仕事論とか、職業観とか、

そういったものがメチャクチャ重要です。

 

もうこれ次第で仕事人生が全然違います。

 

仕事とは何ぞや?

なんで仕事しなきゃいけないのか?

自分の職業の存在価値は?

 

こういうところの「考え方」は

年齢を経るごとに

ブラッシュアップしていかないと

時代に取り残されますね…。

 

今回ご紹介する書籍は、

林修の仕事原論 壁を破る37の方法 】 です。

 

 

本書をピックアップした理由

林修の仕事原論 壁を破る37の方法 』

林 修 青春新書インテリジェンス を読みました。

 

林修先生。

そんなに詳しく存じているわけではありませんが、

スゴイ方だなと思います。

 

テレビでの好感度は

物凄く高いのではないでしょうか?

 

あの人、嫌い。

そういう人は皆無に近いような気がします。

 

私自身も何となく好感を持っていますし、

林先生の使う言葉には

知性と教養が含まれていて

いつも勉強をさせていただいています。

 

ただ私はあんまりテレビは見ないので

ごくごく稀に触れるくらいだったのですね。

 

たまたま先日ブックオフに行った時に

本書を発見しまして、

へ~、林先生の著書か、

これは買いだなと思い購入しました。

 

後で調べてみると結構な著書があるんですね。

知りませんでした。

 

まずは最初の1冊と思い、

楽しみにしながら本書を手に取ったのでした。

 

目次

1 仕事といかに向き合うか

2 必ず結果を出す人の「対人力」

3 すべてを勝ち負けで考える

4 自己演出と自己管理の方法

 

感想

なるほど。

林先生は「今でしょ!」で

一世を風靡したわけですけど、

一発屋で終わらないどころか

活躍の幅をグングン広げている理由が

よ~くわかりました。

 

この方は東大卒ですから

まあ頭はいいんでしょうけど、

頭がいいだけの東大卒なんて

世の中には履いて捨てるほどにいるわけで、

いかにプラスαを持つのか?が勝負どころなんですよね。

 

東大に入れない私が言うのも何ですけど(笑)、

このプラスαを数多く持っているのが林先生であり、

もっと大事なのはそのベースとなる

「考え方」がこの方は非常に優れているのですね。

 

ビジネスパーソンの1人として

大変に学ばせていただきましたし、

経営者としても、大人としても、男としても、

あらゆる面で勉強になりました。

 

本書は20代、30代で、

思うように行かない毎日が続き、

何とか突破口を拓きたいと考えている若者に

絶賛おススメします。

 

きっと突破口が見つかるでしょうし、

何をすべきなのかがよくわかると思います。

 

もちろん実行するのは簡単ではないですし、

林先生のレベルでの思考はそうそうできないでしょうけど、

それでもこれからの人生やキャリアを良くしたいなら

本書に書かれていることは実行すべきです。

 

それでは恒例の私がグッと来た箇所をご紹介します。

 

自分の狭い見識にこだわれば

断っていたであろう仕事によって、

自分でも気づかずにいた自分の可能性に気づいたことは

一度や二度ではありません。

他者に自分を見い出されたと言っても過言ではないでしょう。

(P.5)

 

素直。まずやってみる。

林先生でもそういう姿勢を大事にしているのですね…。

 

正しい場所で、正しい方向で、

十分な量をなされた努力は報われる。

(P.16)

 

その通りだと思います。

逆に言えば努力が報われないということは、

間違った場所で、間違った方向で、

量が不足しているだけなのですよね。

 

責任をとることに対してプライドを捨てる。

それが、僕の考えるプロフェッショナルであり、

僕の「仕事観」です。

(P.22)

 

プライドって武器にもなりますし、

邪魔な存在にもなりますね。

使いようが重要です。

 

「オレがいなかったら、この会社は立ち行かないよ」

こんな妄言はありません。

その人がもしいなくなっても、

おそらくその会社はしっかり営業を続けるでしょう。

組織とはそういうものであり、

また、そういうふうに組織づくりを行うべきなんです。

(P.26)

 

はい、そういうことを言う人で

本当にそんな重要な存在の人なんていません。

つまらないプライドですね。

 

やりたくない仕事に全力で打ち込むことが、

やりたい仕事に自分を近づけてくれるという逆説

そんなふうにも言えるのではないでしょうか。

逆に

やりたいことにこだわりすぎるがゆえに、

逆にやりたいことができなくなってしまうという逆説

これもまた真実のような気がします。

(P.27~28)

 

これはキャリア論的にも、人生論的にも

メチャクチャ重要です。

 

若かりし頃には勘違いしやすいですが、

どこかで気づかないと棒に振りますね。

 

やりたいことがやれないのは

組織の問題でも、慣習の問題でもなく、

あなたの考え方の問題なんです。

 

やりたいことがやれている人を

よ~く観察したほうがいいですね。

 

僕も「個人で勝負できる組織人たれ」という

メッセージをよく送っています。

組織のなかでも誰々という個人で勝負でき、

その姿を絶えず見せるプロ意識を持つんです。

できない言い訳を探すのはやめましょう。

「できる!」ーそういう強い思いからスタートするのです。

(P.31)

 

大企業の看板を捨てたら

あっという間に落ちぶれる人って多いですよね。

組織の力を個人の力だと勘違いしているわけです。

恥ずかしいです。

 

本当に力のある人は

個人でも、組織でも通用しますもんね。

 

鎧を脱いでも社会が必要としてくれる

自分にならなきゃいけませんね。

 

「頑張らなくていい理由」を探すのはやめましょう。

環境に不満のない人などいません。

皆不満を抱えて生きているんです。

しかし、ただ不満を述べていたところで何も変わりません。

それを知っているから、

優秀な人は環境に不満を言わないんです。

(P.32~33)

 

文句ばかり言う人、

否定、非難、批判ばかりしている人、

こういう人でまともな人はいません。

 

自分が改善すればいいだけですからね。

マウントを取って勝者になったと勘違いしているのでしょうけど

それって偽物ですから。

すぐに化けの皮が剝がれます。

 

そもそもコミュニケーションは

「始まる前に終わっている」というのが僕の持論ですが、

女性の場合はそれが顕著です。

問題が生じたときや協力を頼みたいときになって

頭を下げても遅いのです。

(P.77~78)

 

これスゴイですね。

始まる前に終わっている。

私も取り入れようと思った考え方です。

 

多くの敗北は実力不足の証明なのです。

自分の力がおよばなくて負けただけじゃないですか。

(P.93)

 

厳しい言い方ですけど、

間違いなくその通りでしょう。

しかもこれは本質ですね。

逃げてはいけない本質だと思います。

 

仕事は「勝負」だという思いでやってきたなかで、

主な敗因は三つなのではないだろうか、と考えています。

それは「情報不足」「慢心」「思い込み」。

(P.101)

 

人生の二大失敗要因は焦りと慢心とも言われますが、

かなり似た考え方だと思いました。

敗因がわかれば改善して次の勝利に近づけます。

 

天才的な稼ぎ方をする人は世の中にたくさんいますね。

動物的とも言える勘で商機を逃さず、

大金を手にして成功者ともてはやされる人は枚挙にいとまがない。

でも、そういう人がお金を使うほうも上手かというと、

そうでもない場合があります。

(中略)

お金は、その使い方で人を試す実に恐ろしい「物差し」です。

もちろんなければ困りますが、

あったらあったで我々の知恵が試される。

お金はうまく稼ぐのも難しいが、

うまく使うのはそれ以上に難しいのです。

(P.119)

 

億り人だと自慢していた人が

あっという間に一文無しになったり、

FIREした人がつまらない毎日を過ごし

仕事に復帰するということもありますね。

 

お金は得ることより使うほうにセンスが必要です。

 

機会なんてあるかないかではなく、

つくるかつくらないかです。

(P.140)

 

わかるわ~。

できるできないじゃなく、

やるかやらんか。

YOU、やっちまいなよ。

そういうことですね。

 

トラブルとは、

実は怠惰の産物である場合が多いのです。

予測もしておかずに、

毎回「まさか、こんなことが起きるなんて」と

嘆くだけでは成長がありません。

(P.151)

 

怠惰の産物。

そうかもしれませんね~。

優秀な人はトラブルを未然に防ぎますからね。

 

つらいことを避けて、

居心地のいい仲間と同じ話をしていても

何も変わりません。

(P.155)

 

こういう人も多いですよね。

少しの間だけ小さな満足を得ますけど

帰り道にはため息をついていることでしょう。

そこに本質は全くありませんからね。

 

自分と同意見の人とだけ話していたら

自分の成長は止まります。

 

思考は習慣であり、訓練です。

(P.173)

 

思考が大事なのは

きっと多くの人が理解しているのでしょうけど、

浅くて、薄くて、逃げてはいけませんね。

 

貫くべきは知性と教養、

そして本質を貫くリテラシーなのだと思います。

 

評価

おススメ度は ★★★★☆ といたします。

 

満点でもよいくらいに勉強になりましたが、

新書ですから、さらっと読めてしまいました。

 

初心者向けにはいいですけど、

もう少し林先生の考えを深く知りたいと思いますので

次はもっと分厚い本を読みたいです。

 

それでは、また…。

 

 

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